- Amazon.co.jp ・本 (792ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344422858
作品紹介・あらすじ
戦後悲願の航空母艦・駿河率いる第二艦隊は、非戦派内閣の思惑で台湾親善訪問に出発した。折しも勃発した満州戦争から遠ざけておくためだ。だが開戦と戦後利権を狙う海軍強硬派の陰謀は、昼餐会での高官暗殺、イージス艦金剛・潜水艦春潮の無力化に発展し…そして本格ミステリ史上初の三千人殺し!!軍楽少佐と軍楽隊は絶望的な特命調査を続けるが…。
感想・レビュー・書評
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再読。天帝シリーズ第四弾。今回は航空母艦が殺戮の舞台という中々に見ないであろう本格推理小説。まほろは今作でもまたもや女とイチャイチャするわけだが、それについての悲喜交々はあの黒幕にも一理ぐらいはあるかなぁと私なんかは思ってしまうのだが、それこそヒトとヒトがわかり合いたいと思う欲求からくるものではないだろうか。最後に展開された死者たちの最期の灯のワンシーンは、黒幕がなんと言おうとやはりただのヒトでしかない私の涙を誘うものだった。
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180302どくりょう
今年12冊目今月1冊目。 -
勁草館高校、豪華列車、孤島に続いて舞台となるのは帝国海軍の空母「駿河」というスケールの大きさ。
そしてなんと、お馴染みの顔は出てくるものの、今回は勁草館高校の仲間たちと離れ、まほろが海軍少佐!?として登場するという出だしから、まずは驚かされました。
いつになく重厚な雰囲気と、いつもどおりのおちゃらけた雰囲気が同居しつつ、事件は続けざまに容赦なく起こります。
しかも今回は死者数の規模もケタ違い。
800ページ近い大作にもかかわらず、途中、福井晴敏さん的海戦戦闘シーンも絡めながら、そして相変わらず「虚無への供物」的な推理合戦も繰り広げながら、ぐいぐいと読まされてしまいました。
賛否は真っ二つに別れるとは思いますが、このシリーズ、本格ミステリー、伝奇SF、青春ものなどいくつものジャンルが混ざり合い、そのいずれかが好きなあらゆる人にお勧めしたいです。
その際は、ぜひ一作目の「天帝のはしたなき果実」から順番にお読みになられますよう… -
艦隊×ミステリ×毒殺×まほろ。
まほろらしい作品。相変わらずのまほろっぷり。本筋の内容は良いのだけど、政治的主張や小ネタがあわなくて少しつらい。 -
12/20/2014 読了。
まほろー。
今回はケイソウカンのメンバーはあまり出てこない…。
修野嬢とか柏木君とか好きなのに…。
でも、あの方が戻ってくるし、
金之助と美沙さんも登場するし、
シリーズ感あったなぁ…。
ノベルズの時の天帝シリーズは今回までで
次からは単行本の分が文庫になっていくわけで
次巻はいつ出るかなぁ…。