風に立つライオン (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
4.13
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本棚登録 : 636
レビュー : 78
  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344422971

作品紹介・あらすじ

一九八八年、恋人を長崎に残し、ケニアの戦傷病院で働く日本人医師・航一郎。「オッケー、ダイジョブ」が口癖の彼のもとへ、少年兵・ンドゥングが担ぎ込まれた。二人は特別な絆で結ばれるが、ある日、航一郎は…。二〇一一年三月、成長したンドゥングは航一郎から渡された「心」のバトンを手に被災地石巻に立つ。名曲をモチーフに綴る感涙長篇。

感想・レビュー・書評

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  • 映画を見て、元の小説はどのようなものなのだろうと思って読んだ。

    映画では時系列に沿って話が展開されていたが、小説では日本(現在)→ケニア(過去)→日本(現在)と、過去と現在を対照化させ、過去では子供だった登場人物も大人になるなど、人々の成長や別れを描いており、心温まる話になっていると思う。

    また、この本には日頃私達がよく使うであろう、頑張れという言葉の独自の使い方が書かれており、これからはその意味でも使っていこうと思うようになった。

    一読しておけば、今後の人生、考え方に少なからず良い影響を与えてくれるかもしれない。

    幻冬舎 さだまさし著
    5月9日2回目チャンプ本
    徳島大学蔵本2階中央閲覧室所蔵
    請求記号 913.6 sa
    マッケン

    • tokudaidokusho2さん
      頑張れ、という言葉をどんな意味で使っているのかが気になったので、読みたいと思いました。また、映画もあるということで、合わせて見てみたいです。...
      頑張れ、という言葉をどんな意味で使っているのかが気になったので、読みたいと思いました。また、映画もあるということで、合わせて見てみたいです。
      えかんあけ
      2018/05/30
    • tokudaidokusho2さん
      映画化もされており前から少し気になっていたのですが、評価を見て私も心温まりたいなと思いました。
      ゆたたゆ
      映画化もされており前から少し気になっていたのですが、評価を見て私も心温まりたいなと思いました。
      ゆたたゆ
      2018/05/30
  • 遠く離れた異国の地、アフリカで医療活動を続けた日本人医師のお話。
    俳優の大沢たかおさんの熱望によりこの作品は書かれたのだそう。
    アフリカで医療に従事することの大変さ、故国日本に残してきた恋人のこと。
    泣けます。

  • もともとはさだまさしの曲。アフリカで僻地医療に取り組む医師が、日本に残してきた元(?)恋人からの手紙に書いた返信が歌詞。最後の「おめでとう さようなら」で、彼女からの手紙の内容がどんなものだったかがわかる。小説は、その歌のモデルとなった医師をモデルにした別個の話。でもときどきエピソードも混ざっている。紛争地で黙々と医療をする彼と、彼の意思が繋がって行く。でも、彼が元彼女に書いた手紙は、小説の中ではほんの1行だったけれどね。3月に映画公開。

  • 壮大な話。航一郎とンドゥング。つながれていくバトン。国籍も年齢も関係ないよね。

    さだまさしに「解夏」など著作があるのは知っていたけど、ここまで素晴らしい作家だとは知らず。著作数は多くはないけど、映像化されているものばかり。ほんとに多才な人なんだな。本の内容も良かったけど、そっちも感慨深かった。

  • 元同僚に薦められて読もうと思っていたら、ちょうど親が読んでいて、借りて読みました。
    布団の上で、電車の中で、銀行の椅子で、眼科の待合で、涙しながら、鼻をすすりながら読みました。
    私は好きな作品です。
    悲しさと切なさの後に、元気が出る一冊。

  • いい小説だと思うが予定調和すぎて、後半はなんとも…こじつけ感を感じてしまった。人物描写とかは好き。
    ところどころ印象に残る言葉があった。
    ・平等、てなに。みんな平等だから、て重い水を年寄り自ら運ぶのが平等?
    ・「可哀想な被害者」と無意識にものを言うこと。被災者らしくない態度にガッカリする傾向。それは施す者が施される者を見下す視線ではないか。そして施す者は施される者に感謝の言葉だけを求める。それが行われず、逆に批判を浴びたらすごいことになる。被災者ではなく、普通の人間が生活している。

  • 3月14日映画公開、ということで読んでみた。
    読み初め頃に映画を見たので、小説のほうがあとになったのだが、映画って相当はしょってるね!はしょってるというか、前半部分しか扱っていない。ンドゥングが日本で活躍するくだりは完全にカット。しかもわかこのその後もだいぶ違ってるし。くちびるに歌をも映画の脚本は変えていたけど、ここまで変えていいもんなんだ!とちょっとびっくりしました。
    志のバトンを世界規模でつなぐヒューマンストーリーということで、きれいな物語ですが、ちょっとできすぎだろうと突っ込みたくはなる。しかし、アフリカの現状というのはホント日本に住んでいると別世界に感じるね。日本でよかった。
    それと、木場くんのような回りを自然とあったかくするリーダーシップ、カリスマ性がほしいなとよく思うけど、そういうリーダー像を実際の人物に見たことがないので、まずはそういう目標とする人を探すべきだなと思った。

  • 感動が何度も込み上げて眼球が潤みだす、そんな良編でした。
    あの名曲が、映画化に際してこんな小説へと新たに再編されるとは思ってもみなかっただけに、大沢たかおの情熱に読者としても感謝という気持ちが湧いてきます。

    黒澤明監督作「生きる」を彷彿とさせる構成、1人増えた主人公たちの、当人自身ではなくその周りにいた影響を受けた人々の証言や回想回顧の羅列で紡がれる物語に何度も込み上げてくるものを感じる1篇。東日本大震災を絡めて、普遍かつ新しい物語が生まれた、そのバトンリレーがすばらしい。
    映画も楽しみです。三池監督という意外性がまたなんともw

  • 日本人拉致事件の起こった今だから、余計に考えさせられる一冊になりました。
    久しぶりの活字、いいね!

  • アフリカ、日本、どこにいたってみんな生きている。命に関する物語はやっぱり読んでいて苦しくなるけど、強さもある。戦争は絶対にいやだ。ケニアには行ったことはないけれど、いつか行きたいな。つらいけど優しい。悲しいけどパワーをもらえる。そんな、あったかい話でした。夢は叶う。ダイジョブ。

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著者プロフィール

歌手

「2017年 『やばい老人になろう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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