風に立つライオン (幻冬舎文庫)

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著者 : さだまさし
  • 幻冬舎 (2014年12月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344422971

作品紹介

一九八八年、恋人を長崎に残し、ケニアの戦傷病院で働く日本人医師・航一郎。「オッケー、ダイジョブ」が口癖の彼のもとへ、少年兵・ンドゥングが担ぎ込まれた。二人は特別な絆で結ばれるが、ある日、航一郎は…。二〇一一年三月、成長したンドゥングは航一郎から渡された「心」のバトンを手に被災地石巻に立つ。名曲をモチーフに綴る感涙長篇。

風に立つライオン (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 遠く離れた異国の地、アフリカで医療活動を続けた日本人医師のお話。
    俳優の大沢たかおさんの熱望によりこの作品は書かれたのだそう。
    アフリカで医療に従事することの大変さ、故国日本に残してきた恋人のこと。
    泣けます。

  • 壮大な話。航一郎とンドゥング。つながれていくバトン。国籍も年齢も関係ないよね。

    さだまさしに「解夏」など著作があるのは知っていたけど、ここまで素晴らしい作家だとは知らず。著作数は多くはないけど、映像化されているものばかり。ほんとに多才な人なんだな。本の内容も良かったけど、そっちも感慨深かった。

  • 元同僚に薦められて読もうと思っていたら、ちょうど親が読んでいて、借りて読みました。
    布団の上で、電車の中で、銀行の椅子で、眼科の待合で、涙しながら、鼻をすすりながら読みました。
    私は好きな作品です。
    悲しさと切なさの後に、元気が出る一冊。

  • いい小説だと思うが予定調和すぎて、後半はなんとも…こじつけ感を感じてしまった。人物描写とかは好き。
    ところどころ印象に残る言葉があった。
    ・平等、てなに。みんな平等だから、て重い水を年寄り自ら運ぶのが平等?
    ・「可哀想な被害者」と無意識にものを言うこと。被災者らしくない態度にガッカリする傾向。それは施す者が施される者を見下す視線ではないか。そして施す者は施される者に感謝の言葉だけを求める。それが行われず、逆に批判を浴びたらすごいことになる。被災者ではなく、普通の人間が生活している。

  • 3月14日映画公開、ということで読んでみた。
    読み初め頃に映画を見たので、小説のほうがあとになったのだが、映画って相当はしょってるね!はしょってるというか、前半部分しか扱っていない。ンドゥングが日本で活躍するくだりは完全にカット。しかもわかこのその後もだいぶ違ってるし。くちびるに歌をも映画の脚本は変えていたけど、ここまで変えていいもんなんだ!とちょっとびっくりしました。
    志のバトンを世界規模でつなぐヒューマンストーリーということで、きれいな物語ですが、ちょっとできすぎだろうと突っ込みたくはなる。しかし、アフリカの現状というのはホント日本に住んでいると別世界に感じるね。日本でよかった。
    それと、木場くんのような回りを自然とあったかくするリーダーシップ、カリスマ性がほしいなとよく思うけど、そういうリーダー像を実際の人物に見たことがないので、まずはそういう目標とする人を探すべきだなと思った。

  • 感動が何度も込み上げて眼球が潤みだす、そんな良編でした。
    あの名曲が、映画化に際してこんな小説へと新たに再編されるとは思ってもみなかっただけに、大沢たかおの情熱に読者としても感謝という気持ちが湧いてきます。

    黒澤明監督作「生きる」を彷彿とさせる構成、1人増えた主人公たちの、当人自身ではなくその周りにいた影響を受けた人々の証言や回想回顧の羅列で紡がれる物語に何度も込み上げてくるものを感じる1篇。東日本大震災を絡めて、普遍かつ新しい物語が生まれた、そのバトンリレーがすばらしい。
    映画も楽しみです。三池監督という意外性がまたなんともw

  • 日本人拉致事件の起こった今だから、余計に考えさせられる一冊になりました。
    久しぶりの活字、いいね!

  • ひさびさにすごい勢いで読んでしまった。

    友人に「きっと気にいるはず。」として紹介された「解夏」にど真ん中ストライクを決められて以来さだ熱は継続的に続いており、本作が「解夏」と「眉山」の映画化作品に共に出演していた大沢たかお本人から著者に対して「ぜひ小説化を。」と懇願されて執筆したものだという話は随分と前に聞いていたのだが、いざ出版されてみるとなぜか飛びつかず今まで温存することになってしまっていた。この度こうしてブクログのお陰で既読作品らを見直す機会を与えられ、そういや放置だった…と気づいてようやく手にした次第。

    著者本人によるあとがき(先に読むのはオススメしないが)によればやはり「モデルとなった人物が実際にケニアにいたのが60年代、曲としてかきあげたのが80年代。そんな話のタネを今になって書く意味とは…」という部分で随分と悩まれたそうなのだが、できあがった作品は2010年代、しいては世代を超えるような形でうまくまとめ上げられていたと感じた。

    さぁ、これから映画化版へ。

    前述のさだ作品とは異なり、書く前から映画化が想定されていたわけで、それは撮る側、演じる側への「バトン」もそれなりに重い。

    でも鑑賞は楽しみなのだ。

    実際に訪ねた地がどのように描かれているかを確認する意味でも。

  • ミスター安請け合いと言われた航一郎の思いが時・場所を超えて受け継がれていくストーリー。
    登場人物の言葉の一つ一つが胸に突き刺さる。
    読後、おもむろにガンバレーと叫びたくなる自分がいた。

  • 思っていたよりもすごく壮大で、感動するお話でした。
    ンドゥングとあつおが一歩踏み出して行動するシーン、泣きそうになりました。
    悲しい現実もあることが改めて心に沁みました。

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