新・四字熟語 (幻冬舎よしもと文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344423008

作品紹介・あらすじ

鈴虫炒飯とは、噛むと鈴虫の鳴き声のように美しい音が響く炒飯。構内抱擁とは真夜中の駅構内で抱き合っているカップル、転じて「なぜここで?」という意。肉村八分とは鍋や焼肉で、他の皆が示し合わしたように肉を食べさせてくれないこと。幹事横領とは信じていた人に裏切られること。…ピース又吉が考え気鋭書家が表現する新・四字熟語120。

感想・レビュー・書評

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  • 贈り物にするおふざけ本のつもりで購入。お笑いのネタ集みたいなのかとパラパラめくってたら、詩や短編小説風なのもあり字も印象的で意外に奥が深かった。

  • 「白服伽里」「納戸化石」「祖母咆哮」「返事天才」「歌姫筆談」「満塁無視」…

    いくつかの四字熟語は「なるほど」「いつか使ってやろう!」と思わされるものでした。

    後半のいくつかは四字熟語の上手さより、それに関連するエピソード(?)が面白いという印象。

    「突撃哲学」「原付坊主」「仙人事故」あたりがそれで、又吉氏の飄々とした雰囲気がそのまま文章化されたような内容にニヤリとさせられました。

  • 面白かった。ユーモアたっぷりの言葉も、実際に四字熟語にあってもいい!という言葉もありとても楽しめた。好きな四字熟語は「白服伽哩」「他暴自棄」「大方地獄」「配合微妙」「心中真珠」。繊細な気持ちを表現してくれている。笑ってしまったのが「主将補欠」の類語。すごく残念な様子が出てるwそして田中象雨さん書の表現の豊かさに驚いた。

  • 好きなの多々々多
    迷彩多種
    他人伴走
    東京魍魎
    晴天歯痛
    衝動男児

  • これは面白い。

  • 言葉遊びが面白い!面白4文字漢字の大喜利である!

  • 気楽に楽しめ、面白い
    わかるって思う数だけ、人生経験

  • 又吉さんが考えた四字熟語を書道家さんがいろいろな字体で表現したもの。サラサラ読めて楽しかったです。途中から活字を見る前に書の方を見て漢字を当てようとしたけれど半分も分からず。それでも活字を見てから改めて眺めるとちゃんと読めるのが不思議でした。又吉さんの解説文はもちろん、類語や対義語も面白かったです。いくつかは、『火花』の最後の展開のようにうまく共感できない熟語もありましたが、とても面白く読み終わってしまっても、もっと続きが読みたい、と思いました。

  • 自由律俳句の四字熟語版とでも言おうか、又吉の才能には毎回驚かされる。太宰などの純文学をはじめとした読書の経験が溢れるようにバカバカしい四字熟語を生み出すのだろう。「絶命読書」はまさに又吉のことなのではないか。彼の言葉を様々な書体を駆使し濃墨、青墨などで表現する書家・田中さんの書がすごく良く合っている。

  • 書家の人って、その人の個性に応じた字で固定して書くのかと思ったら思った以上に多種多様な文字をお書きになっていてびっくりした。四字熟語は、時々クスっとくる。

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著者プロフィール

又吉直樹(またよし・なおき)
1980年、大阪府寝屋川市生まれ。2003年より、お笑いコンビ「ピース」として活躍。2015年『火花』で第153回芥川賞受賞。代表作に『東京百景』『劇場』『人間』など。

「2021年 『林静一コレクション 又吉直樹と読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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