- Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344423039
作品紹介・あらすじ
パリの蚤の市で宝物探しに奔走し、モロッコでは夕日を見ながら屋台で舌鼓。旅先でお気に入りのカフェを見つけては、本を読んだり、手紙を書いたり、あの人のことを思ったり。年末に帰ってきた自宅ではおせちカレンダーを作り、新しい年を迎える準備を整える。ふとすると忘れがちな、当たり前のことを丁寧にする幸せを綴った大人気日記エッセイ。
感想・レビュー・書評
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小川糸さんの1年間の日記を読みながら、一緒に旅をしているようで、楽しかった。糸さんはベルリンが大好きで、「本当に、このままずーっと住んでいたい。」と言う。そんなに言われたら私も行ってみたい!と思った。
また、「体がしんどい時は、無理をしないに限る。」という考え方もとてもいいなと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
予備知識なしに読みました。
たそがれビールはドイツ滞在中のひとときでしたね。
ロの字型の住居が並ぶドイツで、お休みの日はお店が休みになっていることもあって、中庭を通しての近所のお付き合い。
日本はいつの間にか土日も深夜もお正月も働くようになってしまった。
ドイツではお休みの過ごし方、ものを大事に使う姿勢も違うようです。
日本を離れてしばらくすると、お魚、お米、ピンポイントですが蓮根が恋しくなると書かれていました。娘が同じ方面で暮らしているので、なんか同じこといってるな~、と思いました。帰ってきたらいつも蓮根、蓮根言っていますよ~
ペンギンとの毎日、ほのぼのとしていて、うらやましい。
成功して、充実した一年を送られている様子がよく伝わってきます。
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関係ないですが、ドイツの大使館、領事館は日本に2か所あって、東京と札幌なんですよね。手続きで札幌の領事館に行きましたが、サッポロビールファクトリーの中にあるんですよ。粋ですね。 -
小川糸さんが好きだー!っていうベルリン。
一度行ってみたいものだ。 -
旅に出た時の話は、フランスやイタリアの話が多いと思いますが、ドイツに滞在しての話は初めて読んだので新鮮で面白かったです。作者はベルリンが本当に好きで、ベルリン愛がすごい。私もいつか行ってみたくなりました。
思わず笑ってしまったのが、ミラノデビューという話の中で「あつあつを召し 上がれ」のポルクの晩餐について書かれていました。イタリア人も、人の話なのか?それとも豚の話なのか?わからなかった事です。私は今もどっちなんだろう?とわからないです。 -
小川さんは「丁寧に暮らす」ことがお仕事なんだろうな…と感じた。
ドイツのカフェで珈琲飲みながらお手紙でも書きたくなるようなエッセイでした。 -
2012年の1年間を飛び飛びで記した日記エッセイ
「日記エッセイシリーズ」らしく、シリーズの途中から読んでしまった……
著者が料理をしたり、本を読んだり、人にあったり、コンサートや演劇を見たり、外国で暮らしてみたりといった生活の描写
これが世に名高い「丁寧な暮らし」なんでしょうねぇ
ダメだ、物語で読むと素敵なものに感じるのに、現実のものとして見ると自分には縁遠い存在に感じてしまう
ってか、小川さんは外国でバカンスめいた生活ができるほどの稼ぎがあるって時点で世間一般の金銭感覚とは違うのかもしれない
ベルリンを中心に、パリやモロコ旅行など、気軽に行けたらいいですよね
最初のところで「ペンギンが~~」という表記があり
ペット?猫の名前?と思いつつ読んでいたけど
食べ物の描写や妄想ではなさそうな言動が出てきて、「ペンギン」と呼称されている存在は人間で、恐らく夫と思われる立場の人だと推測できる
この辺、全く説明がないなぁ
シリーズのこれまでで言及されているのかもしれないけど、この作品からよみ始める人向けには優しくないかな
あと、長期の外国生活から帰国する際に、孫に会いに帰国という描写
一瞬「子も孫もいるの?」と思ってしまったけど
自分の作品を子供、そこから派生したドラマを孫と呼称しているようだ
何とも紛らわしい
でも、こんな書き方をするという事はお子さんはいないという事なんだろうか?
ららちゃんと銀座の資生堂パーラーに行くのがささやかな夢というのもその辺が関係してるのかな?
頑張って時間をかけても食べきる姿は微笑ましいものがあるけど
視点を変えれば、二時間も三時間も居座られたらお店の回転率としてはあまり喜ばしくないお客さんかもしれないと気になってしまうあたりが私は庶民なんでしょうねぇ
何だろう?全体的に書かれてある内容が薄い?
考え方も表面的で深みがない気がする
小川糸さんの私生活を垣間見たいという欲求のある人なら楽しく読める本って感じでしょうか -
何気ない日常を綴ったエッセイ。
文中、本の紹介があったりして気になります。
ツバキ文具店など、前に読んだ小説の優しい世界観は、ほんわかしたような、柔らかい著者の人柄を表しているように感じました。
小川糸さんのエッセイに触れたのはこれが初めてになりますが、他も読んでみたいと思いました。 -
小川糸さん 3冊目。
この本 食堂かたつむりと一緒に買ってたから読めたけど
そうじゃなかったら たぶん読んでないな。これだけじゃなく ほかの本も。結論 一緒に買っといてよかった 笑。
小説は1勝1敗だったけど かたつむりショック大きくて もう読むかどうかわからないけど このエッセイは面白かった。
小川糸さん わたしは小説より エッセイの方が好きかも。
エッセイはまた他のも読みたいと思う。
なんとなく静かに丁寧に暮らすってイメージだったけど めちゃくちゃアクティブなひとだなぁ。
しかも こんなに海外暮らしするひとなんだねー。
あまりに優雅でびっくり。 -
2012年の日記エッセイ。
ベルリンでの生活がどんな風か分かって面白かった。
国内外問わず、自分の気質と合う街と出会えるなんて、いいな。
ベルリンから出かけたモロッコの様子もとても興味深かった。かわいい雑貨探しに私も行ってみたい! -
はじめは何だか絵本のような語り口調に違和感がありましたが、慣れてしまえば小川糸ワールドに心地良く浸っていました。
ベルリンやヨーロッパの国々、モロッコの日常も知れて、ちょっとした旅気分になり楽しく読めました。