傷口から人生。 メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
3.80
  • (37)
  • (53)
  • (36)
  • (8)
  • (4)
本棚登録 : 627
感想 : 62
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344423046

作品紹介・あらすじ

過剰に教育的な母に抑圧され、中3で自傷&不登校。大学に馴染めず仮面浪人。でも他人から見てイケてる自分でいたくて、留学、TOEIC950点、インターン等々。無敵の履歴をひっさげ大企業の面接に臨んだ。なのにパニック障害に!就活を断念し、なぜかスペイン巡礼の旅へ。つまずきまくり女子は、再生できるのか?衝撃と希望の人生格闘記。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 仕事をやめると決めて、次を決められない不安とか、やめたと決めた仕事に執着したい気持ちで、やめる前は悶々、モヤモヤして、調子よくなかった。

    そんな時に読んだ本で、いいタイミングで読んだー!と思った。次はどうするの?という言葉に焦らされる気持ちがしつつ、身体は動かない。

    逡巡する時は止まっている時のように見え、そうした時間をよしとしない人もいるし、隙のない社会がそれを許してくれないように思わされてしまう。
    逡巡する時から次の一歩は生まれてくると思えた。

    実は著者のみゆきさんは、本を読む前にうちに泊まりにきてくれて初対面。本の感想を聞かれたけど、読んでなかったからなんにも言えなかったし、いいこと言わなくては!と思ってしまい、あんまり話せなかった。(悔やまれる・・)

    タイトルの印象は、とても壊れやすく、傷口がむき出し、鋭い印象を与える。でも、実際のみゆきさんはふわりとした佇まいで存在している。

    “本”は人の一部。
    目の前にいる人からは見えない世界を持ってそこにある。
    人を立体的に見せてくれるのが本だなと思った。

    でも、本には読むべきタイミングがあるというか、いい時にこの本を読んだなと思うので、まぁいいかと思う。

  • どんぴしゃりな内容だった。


    わかりやすく赤裸々で
    共感と、比較としながら読んだ。


    わたしも自傷してた。
    10年間引きずってたけど。
    作者とは理由が違って
    こんな風に思ってたのかと、
    思って、比較したり
    自分を客観的にみれた。

    就活もわたしも失敗した、
    作者みたいな学歴はなかったけど
    夢があった。けど、くだくだに砕けた。
    そこかからエントリーシート書いても書き間違いばかりして朝まで寝れなくて、
    書けなくてやめた。

    親子の喧嘩も、共感した。
    自分は父と確執あって
    なんかいも暴れた。
    親の本棚全部倒したり、
    ずっと喧嘩うってた。
    最終は仲直りできなかったけど、
    みんな違えど悩みがあって
    完璧な家族はないと読んで気付けた。

    そんな時の気持ちが似てて、
    こんな事感じてる人がいたんだと
    ありがたく思った。

    迷路の道が違えど
    同じ世代で共に生きてる作者の
    素直な内容が
    私に勇気をくれた。

    メンヘラかなと自分の事
    思ってたけど、
    ここで自分がメンヘラだった事あっさり
    認めましたー。

    生きるのが面白くなった。
    まわり道してるから、いろんなごちゃごちゃが
    面白くみえた。
    自分の人生自分だけの道。

    どんなにどす黒いても汚くても
    小さな光をみつけて
    たくましく歩きたいなと思えた。

  • 読みやすくてスラスラ読める。作者に感情移入してしまったり、自分重ねてしまう部分があり、少し読んでいて辛かった。自分の中の色々が思い出されてきて少し泣いた。

    以下特に好きな章
    ‪✩‬特別になりたい?(p28〜34)
    書いてあること全て良い。特別になりたいって誰もが少しは思ってることだと思う。他人を馬鹿にして見下して自分の自尊心を守る。

    ‪✩‬魂の速度(p35〜45)
    リタの台詞「大事なのはね」「自分の、魂の速度で生きることなのよ。」社会から振り落とされないように必死に他人と並走して、だけど疲れていつの日か振り落とされる。ずっと他人の目を気にしていたけど、この台詞のおかげで、自分の魂の速度を見直してみようと思えた。他人と並走する必要なんてない。

    ‪✩‬他人のものさしに傷つかない方法(p69〜75)
    他人が話す幸せと自分を比べて、あぁ私は幸せじゃないんだ普通じゃないんだと傷付いたことが私にはたくさんある。他人の目が気になるから他人と違う幸せが怖い。同じじゃないと不安。でも人それぞれ人生があるように、幸せの感じ方も人それぞれなんだと改めて気付いた。

    ‪✩‬a part of crew(p130〜139)
    薄っぺらい人間関係の中でSNSのいいね!だけを気にして生きる。いいね!の数=自分の価値。SNSを開けば友人がいるけどその友人に何かを相談したりできない。上辺だけで綺麗な言葉だけを並べていく。私も魂をぶつけ合う人間関係が欲しい。



    他人を馬鹿にしないとか、自分の魂の速度で生きるとか、幸せの感じ方も人それぞれとか、魂をぶつけ合う仲間を作るとか、当たり前のようだけどできない。でもこの作者のように、就活を辞めて旅に出ることができる人なんて、そんなにいないと思う。みんな本当は気付いているのに目を背けて“いい感じの私”を演じている。私もそうだ。きっとこの本を読んでもいい感じの私で社会の中で生きる。だから私からしたら、作者は特別だ。

  • いろいろ難儀なお嬢さんが就活に失敗したり母親と大喧嘩したりスペイン巡礼の旅に出たりして、なんやかんやしてなんとなかったエッセー。よくある話であるといえばよくある話なのだが、この内容が本として成立するのはひとえに著者のみずみずしい感性と言葉選びのセンス、そして構成力の賜物だと思う(構成は編集者がしたのかもしれないけど)。話の内容は重苦しいけれど、あまり重苦しくなり過ぎないバランス感覚も良好。まだ著書は少ないようだが、ちょっと期待したい著者。

  • 激病みしていたところ、
    たまたまネットで見つけた本

    作者の壮絶な体験と共に
    いろんな言葉が紡がれている
    それらにたくさんの元気をもらえた

    『受け入れ方』や『向き合い方』を
    教えてくれる本だと思う

  • ちょっとずつ、外の世界に出ていきたい。本当は自分もつながりたいんだよな。
    すぐにはできなくても、焦らないで。自分のペースで進んでいけばいい。

  • 違う形で過去を生き直せる。

  • サンティアゴ・デ・コンポステーラについて記載されている記事で知った本。
    読中はジェットコースターに乗っているときのように目まぐるしく感じた。
    こういう人もいるんだな、というのが一番の感想。

  • タイトルは知っていたが、「私には関係ない本だ」と思っていた(「就活」をしたことがないので)。
    著者のツイッターが面白いので読んでみたら、とてもよい本だった。

    「メンヘラもの」にありがちな「著者が自分に酔っている」感じが、微塵もない。かつての「イタイ自分」を、いまの視点から冷静に客観視し、分析する明晰な文章が並ぶ。自伝的でありながら、ちゃんと「作品」になっている。
    メモしておきたいようなキラリと光る表現もちりばめられていて、読ませる。

  • 若いなぁと思った。
    荒削りだなぁと思った。
    だからといって必ずしも珠に育つかどうかは分からないけど。ね。

全62件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

●小野美由紀(おの みゆき)
 文筆家。1985年生まれ。創作文章ワークショップ「身体を使って書くクリエイティブ・ライティング講座」主宰。著書に『路地裏のウォンビン』(U-NEXT)、『傷口から人生。〜メンヘラが就活して失敗したら生きるのがおもしろくなった』(幻冬舎)、『人生に疲れたらスペイン巡礼~飲み、食べ、歩く800キロの旅~』(光文社)、『ひかりのりゅう』(絵本塾出版)、『メゾン刻の湯』(ポプラ社)、『ピュア』(早川書房)ほか。

「2021年 『雨は五分後にやんで 異人と同人Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小野美由紀の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×