余った傘はありません (幻冬舎文庫)

著者 : 鳥居みゆき
  • 幻冬舎 (2015年2月10日発売)
3.60
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  • 本棚登録 :62
  • レビュー :9
  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344423107

作品紹介

よしえとときえは四月一日生まれの双子の姉妹。二人には絶対に知られてはいけない秘密がある-。交換日誌をした小学校の担任、はじめて心をゆるした大学の先輩、結婚したかったのにできなかったあの人…。死を直前にして語られる交錯した人々の思い出。愛の刹那と人生の偶然。鮮烈な言葉と不意打ちの笑いが織りなす魅惑の連作長編。

余った傘はありません (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

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  •  鳥居みゆきの芸風が割と好きだったので、「どんな小説を書くのだろう」という興味から購入。
     きちんと伏線を張ったり、ちょっとした仕掛けを施したり、思った以上に面白かった。
    「なんとなく他で見たことがある展開だなぁ」とか「設定にちょっと無理があるよなぁ」とか「なんだか無駄な文章が多いなぁ」と感じた箇所も正直あったのだが、それほどには気にはならなかった。
     僭越な言い方だけど、本格的な作家として活動を始めたら凄い作品を書きそうな気がする。

  • 17/03/31 (25)
    あれ?なんか読んだことあるようなと思ったら13年11月にハードカバーのほうを借りて読んでいました。
    文庫本書き下ろしと解説(穂村弘)があったので失敗したけど得した気分。

    解説P256-257
    穂村「孤独耐性はあるんですか。」
    鳥居「だめです、寂しがり屋です。でも基本一人が好きなの。知らなければよかったの、人と遊ぶこととかを。

  • 予想以上に凄い話だった。レッドカーペット芸人をディスっているところとかよりも、普通に話が熱くて良かった。こういう形式の小説ってなんていうんだっけ。人物再登場じゃなくて……オムニバス形式じゃなくて……。「クレーム」と「道化」が良いけれど、道化は最初から読んでいかないと面白さがわからないようになっている。色んな風に時系列が混ざっていて、あたまがこんがらがるかもしれないが、そのこんがらがりようが心地よく楽しめる。ああこういうのって連作長編というのか。こう、正しく物語が分厚くなっていく感がすごい。内容はぶっ飛んでいるのに。いや、そうだからこそ、それができているのか。

  • 媒体が小説だとより自由に/(^o^)\

    とても面白い狂気とスベってる狂気、自分が理解出来てないだけで面白いのかもしれない狂気。天才的だ。

  • 16/1/14
    伝わらない気持ち、伝えられない気持ち、すれ違いや勘違い…。知らず知らずに傷つけていたり、ぬかよろこびしたり…。
    とにかく人と人との関係は難しい。

    ずっと憎んでいたあの人に対しても、優しい気持ちを持てるようになりました。

  • 鳥居みゆきって、お笑い芸人の鳥居みゆきだったのね?!
    支離滅裂で、どこかでリンクしているクレイジー短編集。どこまで夢でどこまで現か、目が回りそうな不思議な話。

  • 今まで読んだ本にはない狂気を感じた。
    けれどさすが芸人さん、小ネタやオチに時々噴きながら一気に読めた。
    最後の解説を読んで初めて気付いたこともあったし、何回か読んだらもっと楽しめる作品だと思う。

  • 半日足らずで読み終えてしまった。
    多少の読みづらさは感じたものの、
    とにかくテンポがいい、凄まじく。
    この入り込んだら引き返させないリズム感は、
    やっぱり芸人としてのキャリアがあるからなのかな、と舌を巻く。
    これでもかと巻きまくっている。

    『道化』という話が特に好きだった。
    主に『死(生命の終わりという概念に限られない死)』
    というものに軸を置いている話が多いからこそ、
    今際の際に放たれた言葉がとても輝いていて、好きだった。

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