おでんの汁にウツを沈めて 44歳恐る恐るコンビニ店員デビュー (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 89
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344423169

作品紹介・あらすじ

心配性で虚弱体質の音楽ライターが出版不況のため40代半ばにしてコンビニ店員デビュー。パートからのしあがった百戦錬磨のマダム店長(50代)ら人生のベテランに囲まれ経験する恐怖のレジ特訓、品出しパニック、したたかなクレーマーや万引き犯たち。身を粉にして懸命に働き、初めて気づいた人生の尊さとは。笑いと、時に涙必至の軽妙なエッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • コンビニの店員側から見たエッセイが斬新で面白い。
    でも、よく行くコンビニでは次に何を買うかとか、家族構成とか仕事内容まで把握されてしまっているのかと思うと何だか堅苦しくなる。
    私的には無関心でいてくれたほうが気軽に寄れる気がする。
    同じチェーン店でも店長の方針によって、お店の雰囲気が違うのはわかる。
    必要以上にフレンドリーにされるのもあれだが、バイトみんながやる気なさ気にだるーんとしているのも困りものだ。
    余計なお世話かも知れないが、やりがいを感じて仕事に励んでいただきたいと願う。

  • ウツ持ちの和田さんがウツを抱えてコンビニで大健闘する様子がはははと笑える。コンビニの裏側も垣間見えておもしろい。
    でも、体調が悪いときには、すごく出来る人に囲まれて休みたいとか辛いっていえなくて辛かっただろうと思った。

  • 思わず笑ってしまう!
    電車やバスで読むと危険(笑)

  • タイトルから鬱を抱えながらアルバイトに奮闘する姿が書かれているのかな、と思っていましたが闘病的な描写は余りなかったです。期待はずれ?とも思いましたが読み進めるうちにコンビニでバイトした経験がある身からするとわかる!と思うようなネタや著者の観察眼にひきこまれる人物描写が沢山あってすごく面白く読めました。働いてるといろんな葛藤があり、辞めたい、でも頑張らなくちゃと自問自答することもあります。その辺の心の動きも書かれていて共感しました。

  • 一気に読めたわ。
    これ、きっとあるあるなんだろうね。
    でも油、レジ、油、レジってウケた。
    本業もこなしながら(フリーライター)コンビニ店員はたとえロングじゃなくても大変だろうな。
    うつうつしながらも頑張っていたのにね。
    美人マダム店長も、素晴らしいお客様ファースト(コンビニ界のリッツ・カールトンといわれるほどに)なのに、2年も働いてくれたスタッフにもう少し気配りがあってもよかったんじゃと思ってしまった。

  • 現実直視、えらいなあ

  • コンビニでバイトしたことがあるなら共感するあるあるネタ。3.11後のコンビニの内部の様子が興味深い。タイトルで鬱ものと思われやすいが、その描写はほとんどない。

  • おもしろく読ませてもらいました。失業したらコンビニバイトもありだなーと、思いました(笑)。この人の文章は読みやすくて視点もおもしろいので、他の作品も読もうかな。

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著者プロフィール

1965年生まれ。相撲・音楽ライターにして、政治ジャンルで『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。』『選挙活動、ビラ配りからやってみた。「香川1区」密着日記』(左右社)の2冊を上梓。異例のヒットとなり、累計3.6万部を突破する。今後は市民がつながるためのおしゃべり会を、公民館でやるつもり。

「2023年 『50代で一足遅れてフェミニズムを知った私がひとりで安心して暮らしていくために考えた身近な政治のこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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