春狂い (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 230
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344423312

作品紹介・あらすじ

人を狂わすほどの美しさを内包した一人の少女。父親や男たちの欲望から逃れ女子校に入学するが、教師に襲われ学園を去る。しかし転校先でも同級生からのいじめと教師からの暴行は繰り返され-。やがて少女は安息を求め、教師の前でスカートを捲り言う。「私をあと二年、守ってください」。桜咲く園は、天国か地獄か。十代の絶望を描く美しき青春小説。

感想・レビュー・書評

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  • 少女とは病みで
    美しさとは呪いで

    桜庭一樹の七竈が光としての絶望であるならば ここには何もない
    春が狂っている

  • 死ぬ以外何とかならなかったのか・・・ここまでどうにかうまくわたってきたのに
    という感じ
    愛と憎しみは紙一重?  人は変われるのだろうか

  • それはそれは美しい少女、その美しさは人を狂気へと駆り立てるほどである。
    少女は知っていた。自分は生まれたときから、男の人の性対象なのだと。
    教師も親も、助けてはくれない。女は私を憎み、男は私に何らかの感情を抱いた。
    絶望の末に少女は言う。
    「私をあと二年、守って下さい」
    「…守りなさい、卒業できるまで」

    正直なところ、ものすごく酷い話だと思いました。
    ただ“普通の子供”でありたいと願っていた少女がとても痛々しく、踏みにじられる姿が辛い。
    光が見えたと思ったら、あっけなく奪われる。ショッキングな読了感がしばらく続きました。

  • 探し求めていた本、そのもの、、って感じでした。
    美しすぎるゆえの現実、スカートを捲り上げていうフレーズの恐ろしさが堪りませんでした。

  • 表紙のイラストが素敵な一冊。
    が、正直よく意味がわからない。
    と言うか理解しがたい。そして気持ちが悪い。
    まさしくタイトル通り『春狂い』だな、と。

  • ドロドロのどA面。
    私は最近「B面はリアルでA面はファンタジー」と思ってたけど、解説の彩瀬まるが“箱庭”と表現していて、あーなるほどと思った。

    初めから終わりまで、

    「うへぇ、こいつ変態だ」
    「美しすぎるのも大変だな……」
    「うわぁ、うわぁ……(言葉にならない)」

    という3つの感想の繰り返し。
    本当は愛し合っていたのにすれ違っていた夫婦の話は悲しかったな。
    夫の話を読んで、何度妻の話を読み返したことか。
    唯一の救いは、まともだった教師の前原と、少女に体を貸した恋人のミツコが救われたこと。

  • 「官能と少女」に続いて宮木作品二冊目。
    どちらも同じエロとグロ。
    流石に二冊目になるとインパクトは低下。
    他の人の感想を見ても似た様なもの。続けて読む物じゃなさそう。

    そもそもこの作品は読者を意識して書いたものなのか?
    なんだか自分の中に浮かぶドロドロしたイメージをひたすら書き出して行ったという感じがする。
    それが悪いわけではないのですが、当然ついて行けず、置いていかれる人も多いと思う。

  • 美しすぎるがゆえに、人を狂わす。
    ひとりの少女を取り巻く、
    欲望と狂気が乱れ舞う 青春小説。
    鳥肌立つような、上手い文章がいっぱいあった。
    だけど...エグい。グロい。
    こんな教師っている?こんな家族ってある?
    絶望と残酷さ極限の状況に、
    眉間のシワも、いっぱい寄った。

  • 2016年、13冊目は(個人的)名作『花宵道中』以来の宮木あや子。

    その美しさゆえ、欲望と虐めの対象とされた一人の少女。そして、その周りの人々の物語。

    全六章、連作短編のように視点や語り手を変え、時系列を前後させて進んでゆく。

    欲望と暴力の連鎖は苦手な方々も多いだろう。また、背表紙のあらすじや帯で官能を期待すると肩透かしを喰らうコトとなります。

    非常に狭い世界の話で、全体的には良かった。それだけにあの「落とし」は全く好みと違って、もったいない。なので、評価は★★★☆☆。

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プロフィール

宮木 あや子(みやぎ あやこ)
1976年生まれ。神奈川県出身。2006年『花宵道中』で第5回女による女のためのR-18文学賞 大賞・読者賞受賞しデビュー。同作は2014年映画化された。
代表作に2016年テレビドラマ化された『校閲ガール』とその一連のシリーズ。

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