不機嫌なコルドニエ 靴職人のオーダーメイド謎解き日誌 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
3.11
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本棚登録 : 198
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344423428

作品紹介・あらすじ

横浜・元町の古びた靴修理店「コルドニエ・アマノ」。几帳面で偏屈ながら確かな腕をもつ店主・天野健吾のもとには、奇妙な依頼ばかりが舞い込んでくる。霊が憑いている靴を修理してほしい、ハイヒールの踵を取ってフラットにしてほしい-。天野は「靴の声」を聞きながら、それぞれの顧客が抱えた悩みも解きほぐしていく。心温まる連作ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • オーダーメイドの靴がこんなにも奥が深いとは思いませんでした。靴に関する謎解きをおもしろく読みました。
    シリーズ化してほしいですね。

  • 横浜 元町の古びた靴修理店「コルドニエ・アマノ」。
    店主の天野が靴の声を聞いて日常の謎を解き明かす。
    登場人物のキャラが魅力的で楽しく読めた。

  • 自分の足に合わせてデザイン&作られた靴なんて素敵で憧れる。そしてその靴に色々な意味が隠れてるなんてワクワク。京香のデザインで天野が作るパンプス…最高なんだろうな

  • 一流の靴職人の元へ恋人の紹介で働く事になった京香。そこにはある指令があった。そんな中靴に関する色々な出来事?事件が持ち込まれる。それを解決していくのが斬新だった。しかし、恋人の感じでは他に女が居るだろーって誰もが思う。そして、最後の方である真相が明らかにされる。

  • 靴職人が日常の謎を解決するお話。靴職人っていうのが斬新!と思ったけど、結構先がすぐ読めるストーリー展開。
    「遠距離彼氏には多分本命か妻がいそう」とか「最初は合わない上司だけど実はいい人」とか。
    各章も泥棒じゃね⁈とか妊娠ってオチ⁇とかすぐわかってしまった。
    靴職人ともう1人はすごくエキセントリックな髪型だけどその意味は不明だし、そこに入ってきたデザイナー女子は気が強くて、失恋してメソメソ会社休んで妹に面倒見てもらってるイラ女だし。
    ちょっと好みではありませんでした。残念。

  • 2022.08.07

  • 作者に対する期待値が上がってるうえに、靴、靴職人という期待値上がっちゃうテーマですからねぇ。ハードル高いッス。
    メインキャラにも明るさが出て吹っ切れた感じのところで終わるのはハッピーエンドなのかもしれないけど、この物語についてはここから本番になって欲しかったな。続編があればもっと楽しく読めそうなんだけどなぁ。

  •  持ち込まれた靴からその靴に込められた思いを読み取り、持ち主にアドバイスするという趣向の連作短編集。
     登場人物も少なく、話もテンポよく進むため、読みやすい。話の流れによって、話し手が変わるのも面白いところ。靴に関する専門用語もあるにはあるが、がっちりした作品というよりはむしろ軽い感じで読める。他社ではあるが「新潮文庫NX」に分類されるような作品。ライトノベルとまではいかないが、わりと若年層向けの作品。

  • 東京すみっこごはん。の作者。
    東京すみっこごはんがかなり良かったので、借りてみた。

    偏屈だが腕の立つ靴職人 天野の元で働き始める京香。
    そこには、不思議な話を持った靴がたくさん持ち込まれる。
    靴の声を聞きながら、その謎を解明しつつ、お店に関わる人との人間模様も書かれている。

    心温まる連作ミステリ。との書評があったが、そこまで心温まらなかったな。。
    一気に読み進められる軽めの小説。
    頭が凝り固まり、自分に自信があるから、他の人のことを少しハスに見る癖のある京香に共感できなかったのが、物足りなさの一因かも。
    京香の彼氏さんにも納得いかないし、そこらへんの恋愛模様が全て納得いかない。。消化不良。

    でも、靴の素晴らしさはわかった。
    自分は、市販の安い靴しか持っていないが、靴の世界って面白いんだなーとは思った。

  • (収録作品)優しい紐靴/サイズ違いのスニーカー/メッセージ・シューズ/憑いてる靴/覚悟のフラットシューズ

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著者プロフィール

1975年青森県生まれ。東京外国語大学卒業。『月だけが、私のしていることを見おろしていた。』で電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞し作家デビュー。シリーズに『東京すみっこごはん』『今日は心のおそうじ日和』がある。著書に『ベンチウォーマーズ』『ハレのヒ食堂の朝ごはん』『坊さんのくるぶし 鎌倉三光寺の諸行無常な日常』『世はすべて美しい織物』『時かけラジオ 鎌倉なみおとFMの奇跡』『いつかみんなGを殺す』などがある。

「2023年 『月はまた昇る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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