一番線に謎が到着します 若き鉄道員・夏目壮太の日常 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 178
レビュー : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344423435

作品紹介・あらすじ

郊外を走る蛍川鉄道の藤乃沢駅。若き鉄道員・夏目壮太の日常は、重大な忘れ物や幽霊の噂などで目まぐるしい。半人前だが冷静沈着な壮太は、個性的な同僚たちと次々にトラブルを解決。そんなある日、大雪で車両が孤立。老人や病人も乗せた車内は冷蔵庫のように冷えていく。駅員たちは、雪の中に飛び出すが-。必ず涙する、感動の鉄道員ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • 鉄道員の日常は、かなり忙しい。

    大事な漫画家の原稿、駅を作った職人の家族
    天災によって閉じ込められた人達、という
    まったく関係ない3つの話…と思いきや、でした。
    最後の最後で、そういうつながりが?! な
    驚きでいっぱいです。
    言われてみれば、そこかしこにヒントはあったかと。

    冷静に状況を把握していく主人公もすごいですが
    最後の天災で、一気に持っていかれた気がします。
    そして駅長。
    こういう駅長、すごくいいですよねw
    とはいえ、これも騙されポイントでした。

  •  毎日当たり前に運行する電車とそれを日々支える鉄道員たちの心あたたまるストーリー。駅長の正体にも注目!
    (カウンター担当/アメリ)令和元年10月の特集「鉄道」

  • 「俊平の憂鬱 その一」
    明日電車が止まれば…。
    これは彼だけでなく、通勤や通学する人がある意味みんな心のどこかで思っている事だろうな。

    「亜矢子の忘れ物」
    忘れ物では無く忘れられ物。
    長年苦楽を共にしてきた者にしか分からない感情であるだろうが、読者よりも作者を一番に考えた彼女は素敵だな。

    「俊平の憂鬱 その二」
    姉の家に泊めてもらった日。
    何気なく目にしている職業であっても、よくよく考えてみれば普段何をしているのか思いつかないものなんだよな。

    「清江と、化けて出たダーリン」
    除霊費を渡す為に現れた老婆。
    彼の最後の言葉の意味は自らは信念を通したという宣言であり、ある意味元職場に関する告発でもあったのかもな。

    「俊平の憂鬱 その三」
    求められたはずがお断りされる。
    就活の時にはあるあるな事かもしれないが、何回もこんな事を繰り返されると今後どうしたらとなりそうだな。

    「俊平と、立派な髭の駅長」
    駅員の全ての原点はここにあり。
    仕事というのはお客様の為にする事だが、自然災害であろうと自分達に責任がある様に謝るのはこの職業だけかもしれないな。

    「藤田俊平と、家族たち」
    無事に就活を終えた彼は。
    きっと彼にとってあの日が人生のターニングポイントであり、これから先ずっと忘れられない事になったろうな。

  • 頭を使わずサクサク読める。そして読み終えると少し気持ちが上向きになる。疲れた夜にちょうど良い本だった。

  • 鉄道員と就活がなかなか決まらない主人公のお話。
    鉄道員の規律を守りながらの日常と、就活が上手くいかない主人公のお話がやがて交差をし、ホッとあったまる小説だった。

  • 蛍川鉄道藤乃沢駅駅員夏目壮太の日常と大学生藤田俊平の就職活動。軽くテンポよく読める。壮太は少し天然だけど冷静沈着で聡明ですね。電車の忘れ物は私も先日お世話になりました。定時運行が日本では当たり前ですが感謝しないといけないですね。なんとなく違和感を感じていた駅長の正体は最終章の始まりで気が付きました。続巻も出ているのですね。読みたいな。

  • 楽しいミステリーなんだろうなぁ

     鉄道を背景としたほのぼのしたミステリー。でも乗り切れなかった。なぜかなぁ。一話が少し長かったのかな?

  • 蛍川鉄道のみんな、なんて素敵。
    こんな鉄道なら、どんどん利用しちゃう。
    謎解きがさすがの壮太がほのぼの系で可愛いし、助役さん、七曲さん、みんな魅力的。
    見つからない忘れものの謎や、幽霊騒動。
    どれも、収まるところに収まって一安心。
    最後の大雪に、みんなで立ち向かうのが素晴しい。
    だからこそ、乗客も動いてくれる。ガッツポーズしたくなる。
    駅長の件は、薄々そうでないかと(笑)

  • 20161026読了

  • 駅長が人間ではなかったなんて。思いもよらないオチでした。この人の作品は郵便配達人しか読んだことなかったから、殺人が起こるんだと思い身構えてたら、なんてことない日常の謎だった。読みやすく、感動的な場面もあり、2巻も期待です。

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著者プロフィール

二宮敦人(にのみや あつと)
1985年、東京都生まれの小説家、ホラー作家、推理作家。一橋大学経済学部卒業。携帯小説サイト「魔法のiらんど」「E★エブリスタ」でホラー小説を発表し、2009年に『!(ビックリマーク)』でデビュー。妻が東京藝術大学彫刻科の学生だったことから、多数の藝大生に取材しノンフィクション『最後の秘境 東京藝大』を執筆、ベストセラーとなる。著書に『郵便配達人 花木瞳子が盗み見る』『一番線に謎が到着します』など多数。2019年4月11日、『世にも美しき数学者たちの日常』を刊行。

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