僕らはまだ、世界を1ミリも知らない (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344423442

作品紹介・あらすじ

自由気ままな旅でもなく、終わりのない自分探しでもなく、世界を舞台に活躍したいから、旅に出た。世界中の「働く人」に出会うため。お金があるのにボロ宿に泊まるアメリカ人大学教授、軍人あがりのイスラエル人女性、元ストリートチルドレンのインド人実業家…。ネットを駆使して出会いを繋ぎ、2年間50ヵ国。起業家の人生を変えた世界一周の旅。

感想・レビュー・書評

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  • 2年かけて世界一周を旅した記録。
    とっても素直に感じたことが書いてあって、伝わってきました。

    一番衝撃だったのがルワンダで虐殺記念館の見学を終えた著者が、ルワンダの小さな子供がサッカーボールをパスしてきて、それが普通のサッカーボールでなくダンボールやテープで作った手作りサッカーボールだと気づく場面。
    サッカーが大好きな息子たちが小さい頃ボールを蹴っていた姿と重なり涙

  • ただの世界一周旅の本ではない。ビジネスよりの視点でその国について感じたことや、この本を読むまで全く知らないようなことが書いてあるのがとても良かった。
    どんどん本の中に引き込まれていった。
    でも旅の終盤になるにつれて(アジア)だんだん内容が薄くなっていくのが残念だった。

  • 日本は人口も減少傾向で活気が無くなってきている。外国との繋がりが不可欠な日本にとって、独自の良さを活かすにはどうしたらいいのか。課題の解決のヒントがこの本にあると思います。やはり「英語力」は必須。そのためには留学するしかないのか。日本で勉強しても仕事で使える「英語力」がつけられたら理想ですけどね。

  • タダコピは利用したことがあるので、そのサービスを考えた人の本と知り、親近感がわいて手に取った。
    この本は一つ一つの国や地域のエピソードは少しだが、見たもの以上に人や国との関わりから考えたこと、そこから日本を振り返って考えたことが多く、世界を見ることにさらに憧れが強くなった。
    タンザニアでの青年との出会いが印象深い。旅先の海外で裏切られることがあることはもちろんだろうし、でもだからこそ、その国で優しくあたたかくされた経験はすごく残るはずだ。国の印象が良くなるか悪くなるかの変わり目は簡単だと思う。見ず知らずの日本人にタンザニアを嫌いにならないでほしいと親切した青年は本当に素晴らしい。自分もいつかそんな関わりをしてみたい。

  • 世界中の人々の生活を想像しながら読める本。いろんな国の現状や問題点を、統計や数字でなく暮らしレベルで(あくまでブログを読んでる感じではあるが)知ることができる。旅行が好きな人にはオススメ。読み終わったら世界旅行に行きたくなる。

  • 未読了。

  • 世界一周をした太田さんの手記。旅に出たくなり、自分が知らない世界を知りたくなる、そんな一冊でした。

  • 著者が会社を辞めて、約2年間で行った世界一周の体験記を綴った一冊。
    本書を読んで著者の世界一周を追体験している感覚がしました。
    そして、自分は日本からほとんど出たことないんですが、やはり世界では本当に感覚がまるで違うことを読んで痛感しました。

    休暇や安定した治安や教育の違いというのは、本書で改めて認識するとともにやはり途上国に比べると日本の環境の良さも感じました。
    あと、盗難やスリに合うことや危険地域に踏み込まないことやビザの取得など旅行するうえでの注意することは著者の経験ともに学ぶこともできました。

    キューバの社会主義での生活やアフリカの治安の不安定差や南米の移民した日系人の生活など中国の世界戦略が強かでGDPで日本が抜かれたことも必然的だと感じました。
    あとチェルノブイリでの原発の考え方も非常に考えさせられるものがありました。

    ニュースなどで知る世界の現状と実際に著者が肌身で感じた経験とはやはり違うことがわかりました。最後のアジアが駆け足で書かれていたことは残念でしたが、それでも知らない世界について深く知れたことは非常に勉強になりました。
    そして、旅行と出逢いの素晴らしさを感じることができました。

  • もっと詳しくどんなことがあったのか知りたい!

  • 自己啓発本になるのか。
    著者が同世代、また自分も海外で働いているので結構共感できるところは多かった。

    以下気になったエピソード。

    シリコンバレーで出会ったタクシー運転手の話からは、常に危機感と向上心を持たねばと感じた。

    キューバは等しくほどほどに貧しいが共産主義故の国とフォローがあるので、生きるには困らない。

    日本製品の技術は高いのに、売り込む力が足りないのではないか。

    アフガニスタン人に聞かれた、日本という国を一切知らない人に日本を説明する場合どう説明するか。

    スウェーデンで感じた、支払った税金が国民の為に還元されているのを分かりやすくする工夫。

    イスラエルの起業家は欧米をターゲットにする。自国をターゲットにしない。

    インドで一泊千円のホテルは高いか→インド人の95%にとっては高くても5%にとっては高くない。インドの人口は12億人なので、5%でも6000万人という視野。

  • タイトルに惹かれて購入。

    何冊か旅行記やエッセイを読んだけど、
    ビジネスを軸に旅をしている本は初めて。

    かと言って、「ビジネス書」として呼ぶのではなく
    「旅行記」と呼べるような内容は絶妙です。

    ただ、もっとビジネスという軸にかなっている内容も
    少しだけ読みたかった。
    10代~20代前半に読んでたらもっと違ったかも。

    筆者の方が私と同い年で、起業して辞めて旅に出てて。
    かっこ良いです。

    日本が世界に向かってビジネスをするときに足りないのはマンパワー。
    商品や仕組みを売り込む人が足りない。
    世界を舞台にビジネスをしている人は
    世界を知った上で、この地域にはこのビジネスを、と考え
    それを世界の人脈を使い売り込んでいく。
    なるほどー、と。

    過去に虐殺が行われた場所やチェルノブイリなども筆者は訪れているが
    「過去」から「現在」と考えると
    本来抱いていたイメージと
    実際に見えたものとして伝えてくれる内容に
    時間は動いて進化しているんだと気付かされる。

    Twitterで繋がった人からもらったバックパックに
    スーツとネクタイを詰め込んで
    旅に出たビジネスマンの旅行記です。

  • 世界がどんな場所なのか知りたいと思って、この本を読み始めました。
    地理に全然詳しくない私は、世界地図を見ながら読み進め、それだけでもここにあったのかとか、こんな国があったのかとか、恥ずかしいけど今更知る事実もあって面白かったです。でもそれ以上に、ニュースで流れる様々な国の問題が、実際に存在している国で、リアルに起こっていることなのだと今更ながら実感して、何も知らない、知ろうとしない自分がすごく恥ずかしかった。
    この本を読んでホテルルワンダというDVDも観た。様々な国の人たちが自分たちの国について語る姿を想像して、私は日本のことを何も知らないと思ったし、日本の抱える問題を詳しく知ろうとせず、どこまでも無関係無関心であったことがすごく恥ずかしかった。
    なぜ日本がこんなに平和なのかも知らず、それを当たり前だと感じて今も日本が抱える外交問題の重さを考えず、他国の問題にも無関心で平和ボケしてる私は、平和のありがたみを知らないただの無知で無防備な子供だと思った。この本を読んでから、外国に向けた日本としての意見や、首相の言葉が日本の代表としての意見になることの重大さがわかった。そしてテロの恐ろしさ、宗教問題、領土問題、その難しさがやっと少しだけ分かるようになってきた。
    日本の今や未来を左右する政治家をきちんと選ばないといけないとも思った。誰がなったって変わらないと思ってたけど、日本が間違った道に進まないように、私には選挙で日本を代表する人を選びに行く義務があるんだと本当に思った。そうじゃなければ、私は日本の何もかもを放棄したことになるんだと、やっとわかった。
    この小さな一冊から、同い年の旅人から、本当にたくさんのことを学ばせてもらった。大切な一冊です。
    2015/07/03

  • わくわくしながら読めました。
    面白かったです。
    そこにある現実を感じることができた。
    自分の世界の外に出ることって刺激的で楽しそう。

  • 好奇心という原動力は、人間としてのポテンシャルあげる要因の一つであると痛感する。自分の人生をどのように見据えるか?海外に出るのもその一つで、著者は、2年に近い歳月を50カ国で、1000人の人とリアルにつながることにより人間力を磨いて帰国し目的を見つけた。
    同じ24時間を与えられ、その使い方こそ差がつく根底にあるように思う。
    転機のキッカケなる良書だとおもいます。

  • 世界中の人々・文化体験を作者:太田さんの実体験とともに語る。2年に及ぶ世界中を駆け巡る中には、価値観の違いや旅をしている中での苦悩も書かれているが、人と出会いことで新しい視点・や各国の特徴など、太田さん自身の視点から面白く語られている。

  •  これは予想以上に単純におもしろかった。英語のリテラシー力の話等もあるが、シンプルに入り込めた。読んでよかった。

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