鈴木ごっこ (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 1423
感想 : 140
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344423473

作品紹介・あらすじ

「今日から、あなたたちは鈴木さんです」。巨額の借金を抱えた男女四人が豪邸に集められた。彼らの責務は、ここで一年間、家族として暮らすこと。見知らぬ者同士が「家族ごっこ」に慣れてきたある日、貸主から次なる命令が下った。失敗したら四人に未来はない-。貸主の企みの全貌が見えた瞬間、想像を超えた"二重の恐怖"がつきつけられる!

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。割とあっさり季節が進んでいくなぁと思ってたら、やっぱり。そりゃそう簡単にはいかないよね。
    それにしても救いが無さすぎる。
    ラストのオチにもびっくり。
    小梅さんはいつ解放されるんだろう?

  • 巨額の借金を抱えた男女四人が豪邸に集められ、貸主から一つ屋根の下で一年間「鈴木家」を演じて暮らさなければいけないと謎の指令が下る。失敗したら命はない。しかし、見事指令を達成できれば、総額一億円の借金はチャラとなる。見知らぬ者同士が「家族ごっこ」に慣れてきたある日、貸主から次なる指令が…。

    続きが気になるユーモアな設定や登場人物の会話中心となって話が進行していくため、活字慣れしていない方でも読みやすい作品だと思う。
    ストーリーもテンポよく進んでいき、後半はミステリー的な展開へ。物語の結末も面白く、オチもそれなりに納得できるものだった。
    しかし、満足のいく読書体験ができた感覚はあまりなく、個人的には『読みやすく、それなり面白い作品』止まりだった。

  • 脳内再生はアニメーション、面白かったです。

  • 最初から結構引き込まれてました!それが漫才をやっているような感じで、ちっと笑いながら読んでしまった。
    短い本で、面白いのであっという間に終了。本当にこんな事ありそう…てか、こうゆう事も問題になってる話しは聞いた事ある。
    最後の展開は、ゾッとします…

  • スラスラ〜と軽く読めるミステリー小説。
    話は淡々と進んでいくが続きが気になってあっという間に読める。

    同じ借金を抱えた男女が1年間「鈴木」という姓を名乗って家族として過ごせれば借金がチャラになると言われ、高級住宅街に集められる。

    後半まで読んでいくと“妙なズレ”を感じ、あれ?ん??とよくわからなくなる感覚に陥り、それでも読んでいき、やっと結末に辿り着いた時に『えっっ!?!?』と驚きの展開が待ち受ける。

    第一話の“わたしはカップラーメンを食べない”が後にこんな大きな意味を持っているとは…

    スキンヘッドの謎の男も、鈴木ごっこをさせられている連中と同じ立場なのかと思うと、この一連の首謀者は一体どんな人物なのか……
    そこの謎が一切明かされないところが、この『鈴木ごっこ』の不気味さをより際立たせている気がする。

  • 最大級の賛辞を贈りたいくらいの面白い小説だった。借金のかたに「鈴木」一家として一年暮らすために集められた4人の男女。コミカルでユーモアたっぷりの内容に声上げて笑いながら読んだ。ところが一転、こんな結末!?と、度肝を抜かれました。「鈴木」さん達のその後を想像するととても辛い。

  • ふむふむ…と読み進めていた最後に

    「そぅ くるかぁーーー!」って笑ってしまった
    なんという裏切り 笑

    この作品から 木下半太にハマりまくりました。

  • 何にも知らんで読むと
    こーゆー作品は最高やな。

    まんまとやられたよ(笑)

  • 面白すぎて1日で読み終わった
    「今日から、あなたたちは鈴木さんです。」
    意味わからない設定、訳も分からず
    始まる物語に不信感しか抱けないのに
    どんどんハマる。真相が気になってしまう。
    途中いくつも、なんかおかしいな?
    ってことが出てきて、
    そのカラクリがわかった時怖かった
    帯に「ラスト7行の恐怖」って書いてあるけど
    恐怖とまではいかなかったです。
    あーそういうことか。っていう納得感。
    こういう話が大好物すぎる。オススメです。

  • 『鈴木家に成り済まして暮らせば、2500万円の借金はチャラだ』
    それが男3人女1人が偽家族として過ごす一年のはじまり。
    コントのようで楽しく、軽快で読みやすく、そんな中に浮いてくる違和感。
    終わりには全てが繋がって少しにやけます。

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著者プロフィール

一九七四年大阪府出身。作家。劇団「渋谷ニコルソンズ」主宰。主な著書に『悪夢のエレベーター』『悪夢の観覧車』などの「悪夢」シリーズをはじめ、『アヒルキラー』『裏切りのステーキハウス』など。『悪夢のドライブ』『サンブンノイチ』『鈴木ごっこ』他、映像化作品多数。『ロックンロール・ストリップ』映画化の際は、自ら監督も務める。「仮面ライダーリバイス」(テレビ朝日系列)では自身初の特撮作品メインライターに抜擢された。

「2022年 『オーシティ 負け犬探偵 羽田誠の憂鬱』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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