はぐれ名医事件暦 二 女雛月 (幻冬舎時代小説文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 46
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344423626

作品紹介・あらすじ

出産直後に殺された若い女の骸が発見される。赤子が消えているにもかかわらず自死と片付ける奉行所に不審を抱く蘭方医・里永克生。玉の輿を狙った娘達が足繋く通う甘酒屋をつきとめるが、女将はすでに殺され、訪れていた町娘達は行方知れずとなっていた。解明に乗り出す克生の前に立ちはだかったのは、名門武家が糸を引く非道な稼業だった。

感想・レビュー・書評

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  • 第二弾
    短編四話?
    簡単なストーリ展開?、名推理で事件解決、当然ながらストレート

    最後は実家の兄に係る陰惨な事件、旅に出て期待を残すが多分終わり

  • L はぐれ名医事件暦2

    おや?前作は定廻り同心視点で話が進んでいたかと思っていたけど今回やっとタイトル通り蘭方医視点になってた。定廻り同心が抱える事件に蘭方医が手助けするのと、蘭方医の患者が起因の事件を同心が助けるのとどっちもいいけどやっぱり後者の方がすっきり馴染む。前作でははっきりしなかった里永の性格と生い立ちが明らかになり、最後は衝撃。さらに衝撃だったのは蘭方医と名乗っておきながら自己流の外科医でしかなかったことだよ。長崎あたりで修行でもしたことあるのかと勝手に思ってたけど、自称蘭方医だったよ…!いくら名医と呼ばれたって医書で学んだだけってそんなことある?そんでもって生い立ちの話もびっくりなうえあったりと終わる。いやぁ衝撃。続くんだね…。

  • 2016.10.2

  • 必殺剣を操る蘭方医・里永克生を主人公とした作品になっており、三匹としての活躍はない形になっている。さらに、主体が謎解きに移っており、必殺剣の活躍場面は少ない。実直で、妹・陽恵思いの南町奉行所同心・倉本和之進、お人よしの“首斬り役人”据物師・小田孝右衛門が、里永克生の脇を固める形になっている。タイトルにもなっている「女雛月」の展開は面白い。

  • 2015年6月刊。2007年10月刊の雪中花やさぐれ三匹事件帖を改題し、大幅に加筆修正したもの。4話の連作短編。蘭方医の里永克生を主人公にして、悪者達を懲らしめる話ですが、やさぐれ三匹事件帖よりも、面白くなっている気がします。ご都合主義なのは、変わりませんが、それなりに楽しめました。

  • 94

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著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学大学院修了。「料理人季蔵捕物控」「口中医桂助事件帖」「鶴亀屋繁盛記」「余々姫夢見帖」「お医者同心中原龍之介」「鬼の大江戸ふしぎ帖」「はぐれ名医」シリーズなどの時代小説を精力的に執筆するとともに、現代ミステリー「青子の宝石事件簿」シリーズ、『わらしべ悪党』も刊行。

「2023年 『花人始末 椿の花嫁』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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