第五番 無痛Ⅱ (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 415
レビュー : 49
  • Amazon.co.jp ・本 (626ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344423725

作品紹介・あらすじ

創陵大学准教授の菅井は患者の黒い肉腫に唖然とした。エイズに酷似するウイルスが骨を溶かし数日で全身に転移、意識障害で死に至らしめる。あらゆる薬が効かず数カ月で日本中にこの「新型カポジ肉腫」が多発したが国は無策で人々は恐慌した。一方ウィーンで天才医師・為頼がWHOの関連組織から陰謀の勧誘を受ける。ベストセラー『無痛』の続編。

感想・レビュー・書評

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  • 医師の感染に侵されていく場面は辛く悲しかった

    今のコロナウイルスが同様の理由で広まったとすればぞっとする

  • 再読。昔読んだときもレビューを書いたのに、丸っきり内容を忘れていました。
    だから、初めてのように楽しみました。良かった。

  • 無痛Ⅱということで手に取ってみた。

    無痛を読んだのは数年も前だったが、思い出してきた。

    イバラをとめられなかったんだ。
    もどかしいけど、サラームによって操られたイバラは白神に従うしかなかったんだ。

    今回も、白神の策略どおりにことが進んでいくのがもどかしくて。
    三岸がイバラを洗脳していくのが見ていられなかった。
    せっかく更生しようと頑張ってたのに。イバラ本人は悪くないのに。

    だけど。
    最後のイバラは自分の信念を貫いていた。大切なものを守りきった。

    為頼と高島は絶体絶命と思ったけど、イバラは操られてなかったんだ。誰が本当の正義か分かってたんだ。

    白神や三岸が死んで為頼や高島が助かったのは良かったが、イバラが死んだのが悲しすぎる。
    彼は素直で良い子なのにね。


    為頼は自分の寿命があと数年ということが分かってるから高島の気持ちを受け取らないのか。
    でも、それでもついていくと言った高島を最終的には受け入れることになって、良かった。


    専門用語もあるが、医療ものとしては易しく読めると思う。大学教養程度の生物の知識があると尚楽しめる。

    後半はまさに夢中に。面白い作品だった。

  • 絵を見たい、と思ってしまいました。

  • 結構前に読んだんであんまり覚えてないんだけど、なんか痛い描写が続く割には展開には感心しなかった記憶のある「無痛」よりこっちの方が(相変わらず無茶だけど)言いたいこともダイレクトに伝わってくるし、展開も面白いかな。人間嫌いなんですか?って位えぐい描写が続くのに根っこのところでなんか性善説が流れてたり、人間って面白いなと。自閉症に中途半端に触れるところは納得いかないけど。

  • 皮膚に黒いカリフラワーのような肉腫が出来、全身に転移し意識障害で死に至る新型の病気と、ウィーンで別人のように生まれ変わったサトミと再会する為頼医師、心神喪失と判定され刑務所を出所するも再び利用されようとしている、画家の弟子となったイバラ。厚くて登場人物も多いけれど読み易く濃密でとても引き込まれた。

  • 【ネタバレあり】



    無痛の続編。
    謎の新型感染症とパンデミックの恐怖が描かれる。新型カポジ肉腫に感染した人がじわじわと肉腫に蝕まれていく様子には戦慄した。以来ほくろが大きくなってないか気になってしかたない。現在では滅多に命を落とすことはないような病気でも、その治療法が確立するまでにはたくさんの人の命が犠牲になってきたんだな、と改めて思った。医者の地位向上のためにWHOが自作自演のバイオテロみたいなことをしているというのは、本当にあったとしたら恐ろしすぎる話だ。
    イバラは前作に引き続き、洗脳されて利用されて殺人の道具にされかかって…真面目に更生しようとしていたのに、どうしてそんな目に遭わなければいけなかったのだろうと、不憫で仕方なかった。

  • ベストセラー「無痛」の続編作品。様々な要因が“視える”為頼医師、無痛症のイバラ、
    大人の女性に成長したサトミ、臨床心理士の高島先生は、前作に引き続いて登場します。
    主に三つの視点で進んでいきますが、全く関係なさそうな事柄がいずれまとまるんだろうと
    漠然と感じながら読みました。病気の話は恐ろしいですね…。なかなかに壮絶でした。
    前作で残した色々なものを、こういう形で結んだのだと思うと、概ね満足です。

  • 創陵大学准教授の菅井は患者の黒い肉腫に唖然とした。エイズに酷似するウイルスが骨を溶かし数日で全身に転移、意識障害で死に至らしめる。あらゆる薬が効かず数カ月で日本中にこの「新型カポジ肉腫」が多発したが国は無策で人々は恐慌した。一方ウィーンで天才医師・為頼がWHOの関連組織から陰謀の勧誘を受ける。

  • 結局、何が伝えたいかと結論から書くと

    執拗に医療を信用するな

    ということかなと思いました。
    コンビニ受診なんて言葉を初めて聞きましたが、カネのある健康オタクはどうしてもそうなりがちかもしれません。

    そんなに信頼されても困りますよ。医者は神様じゃないんだから

    そう訴えたいのが伝わってきました。

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著者プロフィール

大阪府生まれ。大阪大学医学部卒業。作家・医師。2003年、小説『廃用身』でデビュー。小説に、『破裂』『無痛』『悪意』『芥川症』『いつか、あなたも』『介護士K』、エッセイに『大学病院のウラは墓場』『日本人の死に時』など、医療分野を中心に執筆。

「2019年 『黒医』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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