女の庭 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 177
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344423770

作品紹介・あらすじ

恩師の葬式で再会した五人の女。近況を報告しあううちに、教室で見たビデオの記憶が蘇り-。先生と濃厚なセックスをしていた、あの女は誰だったのか。互いに互いを疑いながら、女たちは今日も淫らな秘め事を繰り返す。不倫、密会、出会い系…。秘密を抱える腹黒い女たちと、それを監視する街、京都。重ねた嘘が崩壊する時、女の本性が放たれる。

感想・レビュー・書評

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  • エロ8割り。なかなか濃ゆいメンバーの同級生だこと。
    孤独感と寂しさ劣等感など色々と満たされない女達。分からんでもないような。
    私は翠が一番嫌いな女かなーー。

  • いわゆる官能小説の部類に入る小説なのだろうが、そこまで官能的ではないし、意外にもストーリーがしっかりしている拾い物。

  • いろいろなタイプの女性の話 性描写がチョコチョコ出てくるので、話が横路にそれる感じがあり、何度も離れては読み直し 
    結局、全体的に筋があり、読み込むと繋がりがしっかり描かれていることがわかる
    「京都って住みにくそう」 訪れた時そう思ったが、改めてそうかも(私には)

  • 女性のドロドロもあって怖いが、最後は意外に爽やかな終わり方。

  • んー。
    また、女同士が集まると実は何考えてるかわかんない、みたいな本を読んでしまった(笑)
    5人の元大学の同級生が、恩師の葬儀で再会するのが最初の章で
    次からは5人それぞれの話。
    最後は、また一年後の再会。
    誰一人として普通の平凡な人がいない集まりって…どうなんだろう?と思ったけど…。
    まあ、小説だし…と思って読みました。
    なんとなく翠が主人公だと思って読んでたんだけど、絵奈子で終わった違和感…。
    実は純愛でした、私はここで生きていく!みたいな終わり方もよくわからなかったかなぁ。

  • 京都の夏の風物詩、五山の送り火の日にかつて学んだ教授の葬儀で集まった同級生の女たち。彼女たちは年を経るとともに、互いに言えないさまざまな秘密を抱えてもいた…

    なんとも官能的な話で、いろいろとあけすけなその迫力に呑まれるように読みました。匂い立つような「女」が薫ってくるといいますか…。

    秘密や嘘、打算を潜ませつつ世間的にはまっとうに過ごしてみせる「京都」という庭に住まう女たち。伝統ある街並み、という囲いのなかで、しがらみにもまれながらも精いっぱい自分らしくあろうと生々しく生きる彼女たちのたくましさと一方の脆さが伝わってくる物語でした。

  • 官能的なのを読みたい気分なのと、舞台が京都だったので、初めての作家さんだったけど、手に取りました。
    5人の女性の誰に自分は当てはまるか読み進め、当てはまらないからこそ、全員に共感出来てしまうんだろうか。訴えられるのは勘弁だけど、ノーマルなSEXを楽しんでる絵奈子が、とりあえず彼女達の中では理想かな。

  • 5人の女性の物語で1人くらいは自分に似てる人間がいそうなものだけど、いなかった。
    けれど、その5人の心境はどれもわかるような気がする。
    ただ翠だけは最低な女だなぁ、と。

    個人的には唯が一番羨ましいかな。
    変態でも、誰に迷惑掛けてるわけじゃないし、幸せならいいじゃない。
    自分を理解して寄り添ってくれる人がいるのは、例え愛じゃなかったとしても、やはり幸せだと思う。

    再読はない、かな。

  • f.2022/3/11
    p.2015/12/10

  • おどろおどろしい。それがいい

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著者プロフィール

兵庫県豊岡市生まれ。
京都女子大学文学部中退後、映画会社や旅行会社などの勤務を経て、2010年に『花祀り』で団鬼六賞を受賞しデビュー。男女のありようを描く筆力の高さには女性ファンも多い。
著書に『寂花の雫』『花祀り』『萌えいづる』『女坂』『楽園』『好色入道』『偽りの森』『花びらめぐり』『うかれ女島』『どうしてあんな女に私が』『紫の女』など多数。
現在も京都でバスガイドを務める。

「2020年 『京都に女王と呼ばれた作家がいた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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