望遠ニッポン見聞録 (幻冬舎文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344423817

作品紹介・あらすじ

中国大陸の東の海上1500マイルに浮かぶ、小さな島国-ニッポン。そこは、巨乳とアイドルをこよなく愛し、世界一お尻を清潔に保ち、とにかく争いが嫌いで我慢強い、幸せな民が暮らす国だった。海外生活歴十数年の著者が、近くて遠い故郷を、溢れんばかりの愛と驚くべき冷静さでツッコミまくる、目からウロコの新ニッポン論。アッパレ、ニッポン!

感想・レビュー・書評

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  • 2012年と やや古い本なんですが

    ヤマザキ先生のエッセイで

    これが一番面白いんじゃないかと思います
    現地の人でも 結婚式を

    あげるのが難しい 厳格なカトリック教会から

    出てきた新郎が 石田純一さんだった とか

    (勿論 離婚が死ぬほど難しいはず・・・ですが)

    エジプト人は 飼っていた猫が

    隣町に行ってしまうと 戦争してでも取り返したとか

    小ネタが濃いです

  • Eテレで「読書の森へ 本の道しるべ」の再放送をやっていてまたヤマザキマリさんの本に触れたくなり再読。若くして単身イタリア・フィレンツェの美術学校で油絵を学んでいた当時、人生で最大の貧困を強いられていた時の話など、筆舌の良いエッセイ集です。笑 
    何だか元気を貰います。

  • 離れてみてわかる日本の良さが詰まった本!

    気軽に読めて面白かった。
    特にイタリアの歯医者さんのエピソードが好き。想像して笑った〜。

  • 私の中では
    ヤマザキマリさんは
    名エッセイストとして
    位置づけられている

    「国境のない生き方」
    「ヴィオラ母さん」
    どちらも たまらなく
    面白く読ませてもらった

    そして 今回
    いつもの古本屋さんで
    見つけた一冊
    読み進めながら

    少し前に読んだ
    「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」
    ブレイディみかこ(新潮社)
    を だぶらせながら
    読んでいることに気が付いた

    自分の顔が
    自分では見えないように
    自分のことは
    自分以外の視点を持つと
    いろいろ
    浮かび上がってくるのだなぁ

    と しみじみ思いました

    「望遠見聞録」
    うまく名付けられた書名だと思う

  • 名前はよく耳にしていたけど作品を読むのは初めて。

    『日本だけが世界じゃないから』
    が口癖で、紆余曲折の人生を送ってきた母を持つヤマザキマリさん。
    日本に窮屈さを感じて日本と距離を置いてきたのに、時間の経過とともに様々な日本の味わい深さを感じられるようになったという。

    表紙と目次を軽く眺めただけで、何とも興味をそそられる。
    以下、目次を一部抜粋。

    *ぼっとんの闇が生んだ、世界最高峰トイレ文化
    *同化しようとするカメレオンたちのストレス
    *キレることが苦手な一億総「おしん」
    *全世界から憧れの眼差し、電化製品のドラえもん
    *血みどろにならない敏腕歯医者
    *子どもの物欲を煽りまくるメディアに注意せよ
    *しゃがむ
    *驚くべドSな吹き替えに脅かされる民

    シリア、イタリア、ポルトガル、アメリカ…と、様々な国で暮らした経験のある著者ならではの着眼点がおもしろい。
    それに加え、ヤマザキさん自身の体験をまじえて語られているので面白おかしい。相槌を打ったり驚いたり、スキマ時間に読めてクスッと笑えたのも良かった。
    知らなかった日本の一面を知りながら異国を感じられる。
    こういう本、大好きです。

  • ヤマザキさんの作品はテルマエロマエを読んだくらいで、どんな人となりかもよく知らずに読みました。
    こんなに色々な国を転々と暮らしてらっしゃるとは知らなかった…ヤマザキさん独自の視点で語られるニッポンは、住んでいる国なのに興味深く、発見がありました。

  • お国柄ってあるよな〜
    各国それぞれで楽しい
    インパクトあるおもしろ本やった

  • ヤマザキマリさんはテルマエロマエの作者さんというイメージだけでしたが、この本を読んで日本人としての感覚も持ち合わせた外国人な印象でした。海外にいるからこそ見えてくる日本であったり、面白い家族の話であったり、人の温かさや面白さを実感できる一冊だと思います

  • テルマエロマエの作者のヤマザキマリさんの本。
    早くに日本から留学し、イタリア人の夫を持ち、シカゴに住む。決して「日本人の〜がだめ!」「変わるべき!」と押し付けてくるのではなく、ユーモラスに日本や諸外国の人々の姿をいろんなテーマで書いています。読みやすい!

  • ヤマザキマリさんのエッセイ。
    色々なお国の事情も垣間見ることができ、興味深く、面白く読みました。挿絵も面白い。
    そういう見方もあるのかと驚くこともあれば、思わず笑ってしまうこともあったり、いろいろ。ヤマザキさんの各国での体験談も強烈。

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著者プロフィール

1967年東京生まれ。漫画家。14歳でドイツとフランスに一人旅へ。17歳でフィレンツェの美術学校入学。1994年、一人息子デルスを出産。1996年、漫画家デビュー。帰国し、北海道大学などイタリア語の講師を務めつつ、北海道の放送局でイタリア料理の紹介や旅行のレポーター、ラジオパーソナリティなどを務める。2002年、14歳下のイタリア人ベッピと結婚。エジプト、シリアと日本を往復しながらの生活が続くが、2004年に日本での仕事を整理し、リスボンに家族三人で住むことになる。主な著書に『テルマエ・ロマエ』『モーレツ! イタリア家族』『世界の果てでも漫画描き』『地球恋愛』『ルミとマヤとその周辺』など多数。現在シカゴ在住。

「2012年 『ヤマザキマリのリスボン日記──テルマエは一日にして成らず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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