リターン (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
3.44
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  • (6)
本棚登録 : 925
レビュー : 109
  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344424067

作品紹介・あらすじ

高尾で発見された手足と顔がない死体は、十年前ストーカー・リカに拉致された本間だった。警察官を殺し、雲隠れしていたリカを追い続けてきたコールドケース捜査班の尚美は、同僚の孝子と捜査に加わる。捜査が難航する中、孝子の恋人、捜査一課の奥山の連絡が途絶えた。彼の自宅に向かった二人が発見したのは…。『リカ』を超える衝撃の結末。

感想・レビュー・書評

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  • 本書は、読者を恐怖のどん底にたたき落としたストーカーホラーの大傑作『リカ』の続編。
    うん、やっぱりこの作者の五十嵐氏はサイコ・スリラーを書かせたらピカイチだわ。
    評価は☆4つだけど、その内訳は前半3分の2が☆マイナス1で、後の三分の一が☆5つでトータルで☆4つですね(笑)。
    やっぱり、リカ様が出てこなくちゃ始まりませんよ、このお話は。

    本書は、前作の『リカ』から10年後の世界で1作目の主人公の本間の遺体が発見されたところから始まります。前半の評価が異様に低いのは話の主体がリカを捜査している警察だからなんだよね。
    これがひどいのよ、いや、登場する主人公の女性刑事が悪いんじゃなくて、その警察サイドの設定がさ、もう目の肥えた警察ミステリファンが読んだら、本に火を付けて火葬にしてると思うよ。
    僕が読んでも、印刷ミスを疑うレベルでひどかった。例えば、警視庁捜査第一課の課長の階級が「警部」だったり、新人警察官の最初の配置先が所轄の警察署じゃなくて捜査一課だったり、その刑事が10年間も捜査一課にそのまま居続けたりと、まあ、特別捜査官ならあり得るかもしれないけれど、そんな描写もないし「この作者、なにも調べて書いてないなあ」とありありと分かっちゃうの。
    でも筆者の名誉の為に言っとくけど、2002年の『リカ』発表の次の年、2003年に出版している著者のもう一つの人気シリーズ『交渉人』ではちゃんと参考文献に警察関係の本が載っているからちゃんと調べているのよ。で、なぜ2013年に出した本書がこうなっちゃうのよって感じなのですよ。今筆者が書いている警察小説でもきっちり警察のこと調べて書いているから『リカ』シリーズだけは手を抜いているのかもしれない(笑)。

    まあ、文句はここまでにして、本書の後半、リカ様が登場してからはもう凄いよ。
    実際、読む手が震えちゃったもの。もう1作目の『リカ』の恐怖が蘇ってきて、もう完全にトラウマになってるね(笑)。本書の最後の四分の一は読むスピードが約1.75倍(本人比)だったもの。そして、この驚愕のラストシーン。うん、読ませる(笑)。

    ああ、読ませるわ~。もう警察のシーンのずさんさとか、たぶん、筆者がわざとやっているんだと思う(笑)。訳分からない警察の描写とか読ませて読者を煙に巻いておいてからの、思いっきり恐怖のどん底に落とすこの手法。思いっきりやられます。

    結論として『リカ』の続編として完璧です。
    そして最後シーンの主人公の女性刑事の満ち足りた笑顔。こちらもまたトラウマです。
    僕の脳内映像では超実力派女優の門脇麦さんが熱演してくれました。眼帯ごしに見える彼女の笑みは、まさに第二のリカの誕生を彷彿とさせてくれるものがあります。

    という訳で、第2作がこういう終わり方をしてしまうと第3作、第4作ってどんな話になるのだろう。リカ誕生の秘密を描くのだろうか。これまた、読まなきゃいけないじゃないですか~。期待度マックスですね(笑)。

    • たけさん
      kazzu008さん、お久しぶりです!
      リカとともにリターンしてきましたね(笑)

      リカシリーズは夜一人では読めないですね。
      なぜあんなに怖...
      kazzu008さん、お久しぶりです!
      リカとともにリターンしてきましたね(笑)

      リカシリーズは夜一人では読めないですね。
      なぜあんなに怖いのか?
      リカの恐怖の深層は第3作、第4作を読むとはっきりするのかもしれないですね。
      確かに期待度マックスです。
      噂によると第5作も近々発売とか。
      2019/09/02
    • kazzu008さん
      たけさん、こんにちは。戻ってきました!
      コメントありがとうございます。
      今回のリカも怖かったですね。
      でも、たけさんもレビューで書かれ...
      たけさん、こんにちは。戻ってきました!
      コメントありがとうございます。
      今回のリカも怖かったですね。
      でも、たけさんもレビューで書かれていたように確かに恐怖感は1作目にはかなわないですよね。
      でも、怖い。この怖さはやみつきになります(笑)。
      3作はやはりリカ誕生の秘密に迫っているらしいですね。
      おお、5作もでるのですか、リカ・ワールドが広がりますね。楽しみです!
      2019/09/03
  • リカ・シリーズの第2弾。さっそく読了。
    お盆の遊園地で絶叫マシーンに並びながら読んだ。
    なぜそんなに恐怖ばかり求めているのか、我ながら疑問。

    高尾で、十年前のストーカー被害者・本間の死体が発見されたことから、リカに対する警察の捜査布陣が強化される。本間の事件をずっと調べてきたコールドケース捜査班の尚美は、同僚の孝子とともに、リカの捜査に加わる。

    捜査は難航し、打開のため新たな犠牲者も出しつつ、最終的にリカと対決する。

    はっきり言って、心理的な怖さは前作に負ける。
    でも、グロさは「リターン」の勝ちかもしれない。

    新しい「リカ」の誕生が示唆されていて、そこはゾクッとした。

  • 高尾で発見された手足と顔がない死体は、十年前ストーカー・リカに拉致された本間だった。警察官を殺し、雲隠れしていたリカを追い続けてきたコールドケース捜査班の尚美は、同僚の孝子と捜査に加わる。捜査が難航する中、孝子の恋人、捜査一課の奥山の連絡が途絶えた。彼の自宅に向かった二人が発見したのは…。『リカ』を超える衝撃の結末。

  • イッキ読み!
    うーむ( ˘-˘ )前作「リカ」より怖さは無い、かな。
    前作では「ひぃぃいいこわい〜〜」と言いながらページを繰る手が止まらないって感じでしたが、
    今回は「はいはいそれで?どうなる?どう来ます??」みたいな。リカいつ出てくるのさ...みたいな。
    主人公が女性ということで、リカと女性同士のなんやかんやを期待してたのですが、そういうのは全くない。
    女性性がキーになってくると勝手に期待していたのでちょっと残念かな。
    リカの人格形成の過程に興味津々なので、自作を早く読まなくては!

  • スラスラと読むことができた。
    前作のひやっとするというか、ゾクっとする終わり方とは違うけど、今回もまた闇の深い終わり方。

  • 警察官を殺し、雲隠れしていたリカを追い続けてきたコールドケース捜査班の尚美は、同僚の孝子と捜査に加わる。捜査が難航する中、孝子の恋人、捜査一課の奥山の連絡が途絶えた。彼の自宅に向かった二人が発見したのは…。(e-honより)

  • 【サイン本】自分のやりたいようにやる。それがリカという女だ。【リカ】から10年後の物語。まだまだリカは異常なまでに健在だった。立ち向かう女性刑事2人。尚美と孝子。最後の最後でまた背筋が凍った。リカに出会ってしまった人たちは皆、リカに飲み込まれてしまうのだろうか【汗】尚美はリカになってしまったのか❓まだリカがこの世界に居るような気がして恐ろしい思いのまま、続く【リハーサル】へ。

  • 「リカ」恐怖のストーカーを読み、すぐに購入。

    仕事でヘトヘトではあったが、帰宅後に一気読み。

    前作での被害者である本田の切断された死体が発見され、10年もの間姿をくらませていた恐怖のモンスターストーカー・リカが再び現れる。

    本作の主人公は女性警察官の尚美。

    同僚であり、親友の孝子の恋人(彼も警察官)である奥山が惨殺され発見される。

    警察組織をあげてリカを追うが、尚美と孝子はたった2人でリカ逮捕に向け動き出す。

    尚美とリカの単なるメールのやり取りの中にも普通ではない恐怖を感じながら、ついに尚美とリカは対峙する。

    リカの常軌を逸した思考を見事に表現し、前作ほどではないが生きたまま目玉をくり抜かれるという残酷なシーンから、最後は助けに来た尚美が計12発もの銃弾を撃ち込み遂にリカは...

    その後に描かれた尚美はリカを彷彿させ、この物語が本作で完結しない事への布石となる。

    活字だけで、読者の脳裏に見事なまでに情景を彷彿させる著者の文才は「殺戮にいたる病」の我孫子武丸同様に私を虜にした。

    説明
    内容(「BOOK」データベースより)
    高尾で発見された手足と顔がない死体は、十年前ストーカー・リカに拉致された本間だった。警察官を殺し、雲隠れしていたリカを追い続けてきたコールドケース捜査班の尚美は、同僚の孝子と捜査に加わる。捜査が難航する中、孝子の恋人、捜査一課の奥山の連絡が途絶えた。彼の自宅に向かった二人が発見したのは…。『リカ』を超える衝撃の結末。

  • 相変わらず怖い。
    そして終わり方が・・・。

    怖くて気持ち悪いけど文章の書き方がうまいからどんどん読んでしまいます。

  • 「リカ」に引き続きあっと言う間の読了。あの忌まわしき事件から10年後、リカの恐怖再来だった。

    今作ではいきなり前作でぼかしてあった最後の結末がズバリ。両手両足だけじゃなく眼球やら鼻やら耳やら舌やら…もはや人間の体を成してない状態の本間こと本田隆雄が死体で登場。死因は喉に食べ物を詰めての窒息死。しかも生体反応があったとのこと。それだけで悍ましい恐怖。

    そして今作は前作の菅原刑事の愛弟子であるコールドケース捜査班の尚美と、恋人の奥山がリカを追う中そのリカに殺され復讐に燃える孝子のコンビがリカを追う。狂人で強靭なリカは姿を現すのか?

    シリーズ物って登録数が極端に落ちるあるある。

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著者プロフィール

作家

「2020年 『7デイズ・ミッション 日韓特命捜査』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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