- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344424128
作品紹介・あらすじ
IT企業のカリスマ経営者である祐馬。仕事に没頭する日々の中、かつての共同創業者であり親友の航平が、故郷で死んだことを知る。同じ頃、会社では不正取引が発覚し…。何もかも失った祐馬が、友の愛した故郷、家族や仲間達のため選んだ道とは-人生は失くしてから気づくことばかり。孤独の先にかけがえのない大切なものを見出す感動小説。
感想・レビュー・書評
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大好きな山川健一氏のノベライズ本。やっぱり、この人の文体というかタッチは肌に合うようで、しっとりじっくり楽しく読めました。
さっそく動画を見てみたところ、小説の第2章「出会い」は存在しなかったので、これは山川氏により追加された部分です。(確かに、”水平対向エンジン”の黄色いビートルや”単気筒の”オートバイ、ロックミュージック(ビートルズやロッド・スチュワート)、さらにはSE/30など、氏の好きなものがわんさか出たので間違いなし!)
2016年に公開されたこの映画は、「池中玄太80キロ」を作った石橋冠監督によるもので、佑馬役に竹野内豊、瞳役に新人の高橋ひかるを起用、その他、豪華俳優陣より、富山県射水市新湊地区を舞台にして撮影、と。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2021/02/14
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琴線に触れさせるいい本。
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軽いタッチだからすぐ読める。でもその割に面白い。友情とか愛情とかあんまり興味ないけど、グッと来たね。人ってのは走ってる時にはガムシャラだけど、ふと立ち止まると冷静になる。その時に1番大切なものや、自分が何をすべきかってのが分かるもの。
ゴリゴリのベンチャー企業の社長が友人を亡くし、色んな事に気付いていく話。人は成長する訳だ。 -
凋落
* 2 おちぶれること。落魄。「一家が―する」
祐馬と、航平には2人にしかわからない絆があった
それは冒頭の部分で明らかである。
他人には、祐馬か航平を追放したと思われているが明記されているのは以下の通り。
俺があいつを切る?まさか。
航平の方が、こちらを見放した
袂を分かつその瞬間まで、航平は
俺を教え諭そうとしていたのだ。 -
映画の原作だと思っていたけど、映画の脚本を元に書き下ろされたものだそう。これ読んでから映画だと細部まで理解してるからわかりやすいかな?
個人的には、あれほどビジネスに厳しい祐馬がわりとあっさり心変わりする様に違和感。もう少し時間をかけるなりもっと衝撃的なことがあったりすれば少しはマシかもしれないが。