昭和の犬 (幻冬舎文庫)

  • 幻冬舎
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本棚登録 : 299
レビュー : 42
  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344424203

作品紹介・あらすじ

昭和三十三年滋賀県に生まれた柏木イク。気難しい父親と、娘が犬に咬まれたのを笑う母親と暮らしたのは、水道も便所もない家。理不尽な毎日だったけど、傍らには時に猫が、いつも犬が、いてくれた。平凡なイクの歳月を通し見える、高度経済成長期の日本。その翳り。犬を撫でるように、猫の足音のように、濃やかで尊い日々の幸せを描く、直木賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 直木賞受賞作という事で買った一冊。

    初めてよんだ姫野カオルコさんの小説でもあった。

    1人の女性の人生ドラマだった。

    この女性の人生を読んでいるとよくどこかで躓かなかったなと思う。

    たんたんと進む話で大きな出来事があるわけでもないが、なぜか話に引き込まれた。

    犬との交流は本当にこの女性は犬が好きなんだなと感じた。
    犬がいたからグレなかったのかな?

    時代の流れも感じられる小説でした。

  • 昭和30年代から平成の初期の物語。 主人公のいくが幼児から大人へと成長する過程が描かれている短編集。題名にもあるように、どの物語にも犬が登場するのですが、特にこれといった内容もなく退屈な物語でした。直木賞を受賞した作品ということで読んでみましたが、私には、面白さがわかりませんでした。私にとっては、文章が美しいと言われれば、そうなのかなー と思う程度の本でした。

  • この人の小説は当たりハズレが大きいが、これは当たり。
    主人公の女性が、全て痛い。

  • 犬をモチーフにして一人の女性の半生を描いた作品。

  • 各章にひとつはある突飛な喩え。

  • 読み始めは、自伝的エッセイ的で懐古主義的な苦手ジャンルと感じていたが、後半、ストーリーとしては何も起こらないのに、妙に感傷的な気持ちにさせられる。
    昭和という時代背景を、いつも近くにいた犬たちの温度・湿度を通して伝えてくる、さすが直木賞と感じる作品。

  • 戦中戦後の翳りが色濃く残る昭和の始まりに産まれた女性の人生と、彼女にまつわる犬たちのエピソードである。 今の時代なら、毒親と言われてしまいそうな両親を単身で看取り、様々な呪縛から解き離れた時、かつて一緒に過ごした心友とも言える雑種犬に瓜二つの犬に出会う。 彼女にとって決して麗しくなかったはずの人生に、愛し愛される犬がいた事を思い出し、彼女は、今生きていることを心から感謝するのだった。

  •  受難という作品も本作も、所詮地面を歩くことしかできない人間の地面を歩くことしかできない悲しさというか強さというかどうしようもなさを感じる作品でした。
     父は父として母は母としてイクはイクとして、置かれた場所で置かれた温度でまんまに生きる様が描かれていました。

  • 柏木イクのお話でした
    その中で犬たちや猫との出来事を織り交ぜ
    楽しめました
    あの親からでも学んだこと、経験したことが
    生きてるようにも感じた

  • わたし自身、犬と暮らしてまして。
    このストーリーの流れかたに、納得感がありました。
    犬のにおいや感触がよみがえり、
    過去にひきもどされ、
    その時、自分はどうだったか、家族はどうだったか、
    つながった世界が胸に広がっていくし。
    その逆も。良くも悪くも。
    また、家族のことでいろいろ悩んだ時期もあり、
    理不尽をこうむっている、
    と感じる自分の身の置き場はパースペクティブ。
    切なさに同調し、くすりと笑わせてくれる。
    この多くを望まぬ主人公の幸せを切に願います。

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著者プロフィール

作家

「2016年 『純喫茶』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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