タックスへイヴン Tax Haven (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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レビュー : 66
  • Amazon.co.jp ・本 (533ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344424661

作品紹介・あらすじ

東南アジアでもっとも成功した金融マネージャー北川が、シンガポールのホテルで転落死した。自殺か他殺か。同時に名門スイス銀行の山之辺が失踪、1000億円が消えた。金融洗浄、ODA、原発輸出、仕手株集団、暗躍する政治家とヤクザ…。名門銀行が絶対に知られたくない秘密、そしてすべてを操る男の存在とは?国際金融情報小説の傑作!

感想・レビュー・書評

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  • 何度か立ち読みしてから買った。佐藤優さんの解説と帯を読んで面白そうなので買うことに決めた。
    読み始めると途中でやめることが、なかなかできなかった。とても面白い。ここ最近は小説をほとんど読まなかった(この前に読んだ小説はたしか『イモータル』)。これからは、小説をもっと読んで、面白いものを探したい。橘玲さんの『マネーロンダリング』、『永遠の旅行者』は読んでみたい。

  • 【作品紹介】
    東南アジアでもっとも成功した金融マネージャー北川が、シンガポールのホテルで転落死した。自殺か他殺か。同時に名門スイス銀行の山之辺が失踪、1000億円が消えた。金マネーロンダリング融洗浄、ODA、原発輸出、仕手株集団、暗躍する政治家とヤクザ……。名門銀行が絶対に知られたくない秘密、そしてすべてを操る男の存在とは? 国際金融情報小説の傑作!

    【感想】
    久々の五つ星★★★★★。
    以前読んだ橘玲の「マネーロンダリング」も面白かったので、なんとなく買ってみたが、予想を上回る面白さだった。
    「マネーロンダリング」よりストーリーがうまくなっている気がする。

  • 160615図

  • あんまり好きじゃないけどすごい楽しかった!
    自分ではぜったいに読まないジャンル。金融小説というか、金融や政治ネタ満載という感じで、ひたすら週刊誌をばーっと流し読みしてるような読感があった。

    「お金がすべて」みたいな価値観を押し付ける内容なのかな?と思ったけど、金融を客観視している視点もあったのが興味深かった。金融ビジネスが新しい価値を創造できない、と言っていた若者の言葉。まさに、金融って有効なビジョンや将来図を示すことができない、過去にしがみついた業界なんだな、と読みながら思っていたので、おお、と思う。

    女性が男に惚れるところの文脈が不明すぎて、アイリスの朝チュンで吹き出してしまった。女性観が古い。でも人間の側面という意味では、間違っちゃいない。労力をかけずにお金を作ろうとする男と、労力をかけずに生活を安定させたい女と、価値観が似てるんだろうと思う。ここで男女の論を持ち出すことは有益でないのでしない。でも、男性として育てられた人間が特に感じやすい「勝ち組、負け組」の感覚は、男女差が激しいほど強くなると思う。競争は疲れる。走り続けなければいけないと思っている男性、走らせている女性、この図は社会全体が疲れるだけだから、変える方向に動くべき。誰にもメリットがない。男女の優劣を論じるのではなく、双方にメリットがあるようにするための、仕組みを論じたい。

    最後のオチが、なんか国家や国家間の競争やいざこざが黒幕だったのも、面白くて金融の問題と似てるところだと思った。国だって誰かが作ったものだから絶対じゃない。国が正義じゃない。最近思うのは、なぜ国同士が争う必要があるのか、ということ。みんな抱えている問題なんて似たり寄ったりなんだから、頭を揃えて知恵を出し合えばいい。国のなかに他国の介入が必要なら、奪いあうのではなく補いあうようにすればいい。やってることは同じで、姿勢の問題なんだったら。私はその方が効率的で楽しいと思う。でもそうじゃない方が効率的で楽しいと思う人もいるのかもしれない。そういう価値観こそ、戦わせたらいい。でも他に方法を知らないだけだったら悲しい。

    この本は、自分と違う価値観が味わえたのが面白かった。夜の動物園のシーンで、シカの描写で高級革が作られる、という何気ない説明が出てきて、そんなこと私なら書くことすら思いつかない!と思って面白かった。動物の気持ちとか表情とかを書くと思う。でも動物の革の方が気になる人だっている。モノやお金ではない、その人が世の中をどう見るかが、圧倒的にその人の人生を左右するのだと思う。

  • 複雑で難しかった。私の理解力が足りないだけかもしれないけど。
    『マネーロンダリング』はドキドキハラハラするような展開があったけど、本作ではそれがあまりなかった気がする。

  • 橘玲のフィクションを初めて読んだが、あのいつものビジネス本の知識から繰り出される物語はリアリティがありかつ具体的な勉強になる事例も含まれ、二度面白い。

  • 読み友さんにもらった本。
    面白かったけど、難しい〜!!

    コバはカッコいいね!
    ホントは好きであろう女性にも、友人と結ばれた方が平穏で幸せだろうと背を向けちゃう。
    確かに、惚れ合ってても一緒になるとダメってことはあるしねー。
    ある程度大人になったら、平穏が一番かもねw
    …ってことで、やっぱりコバはいい男だわ〜♥



  • 日本、韓国、北朝鮮、シンガポール、マレーシア、タイ、カンボジア。
    東南アジアを舞台に数千億円が飛び交う国際金融小説。
    マネーロンダリング、ODA、原発輸出、仕手株集団、政治家、殺し屋と。
    タックスヘイブン、つまり租税回避地。法人税、所得税、資産税がないか、実効税率が著しく低い国や地域。
    税の楽園とされたシンガポールに世界の富裕層が殺到する。
    経済小説は数多いが、かなりの読み応え。構成からキャラ立ち、数年ぶりに☆5な一冊でした。

  • 大物政治家だったが、今は零細政党の党首となっていた大神と、韓国人フィクサー崔がブラジルに原発輸出で大儲けしようと企んでいたが、東日本大震災でパーになった。

    その金を運用していた北川は謎の死を遂げる。

    黒幕は誰なのか?
    (片目の、、、)

    長いわりに、終わり方はちょっと好きになれなかった。

  • 金融に全然(とは言っても頭の切れる)牧島の存在がいい。苦しんだり悩んだり、こちら側の人間の感情を代弁してくれる。いろんな話が同時並行しますが、結局はカネが消えてどこ行った?って話から、シンガポールの金融の内情、ヤバイ国々の内情、検察と警察など、著者の知識の片鱗を共有できます。最後の牧島が好きだ。「マネーロンダリング」よりも、人間の感情を盛り込んだ作品。

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著者プロフィール

作家。2002年、金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー。『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)が30万部の大ベストセラーに。著書に『日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル』『橘玲の中国私論』 (以上ダイヤモンド社)など多数。『言ってはいけない ~残酷すぎる真実』(新潮新書)が50万部超のベストセラーに。

「2019年 『1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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