土漠の花 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 325
レビュー : 53
  • Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344425125

作品紹介・あらすじ

ソマリアの国境付近で活動する陸上自衛隊第一空挺団の精鋭達。そこに命を狙われている女性が駆け込んだ時、自衛官達の命を賭けた戦闘が始まった。一人の女性を守ることは自分達の誇りを取り戻すことでもあった。極限状況での男達の確執と友情。次々と試練が降りかかる中、生きて帰ることはできるか?一気読み必至の日本推理作家協会賞受賞作!

感想・レビュー・書評

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  • レビューで期待値上がりすぎて、そんなものかぁ、と思ってしまった。もちろん最初から引き込まれるスピーディーなストーリー展開で、やはり一気に3時間位で読んでしまったのだが、、エンタメではあるが、私にとってはそれ以上ではなかった。やはりジェノサイドを読んでしまったので、、あれを超える本にはそうそう出会えないのかもしれない。でもこの手の異世界に飛び込めて没頭できるような小説は好きだな。気軽に読めるから忙しい時期の週末のいい息抜きにもなる。

  • 今まで読んできた中で好きな本はいくつもありますが、次の展開が気になってぶっ続けで読んでしまったものは、この本だけです。
    自衛隊の方の物語で、ストーリーも飽きることがないので読んでみてください。

  • 読みごたえたっぷりのエンタメ小説。
    しかも徹夜本。

    ソマリアとジブチのエリアで海賊対処活動に取り組む陸上自衛隊のチームが主人公。
    このエリアでの海賊対処活動は現実でも行われてますね。

    冒頭読み始めて、いきなりストーリーが動き出す。
    内容としては最初に述べたようにエンタメ小説だが、南スーダンにPKO派遣されていた陸上自衛隊の日報が隠蔽され、その中に「戦闘」の文言が存在した、ということが現実に起こっており、そういうことを踏まえるとリアリティも感じさせる。

    当然ながらフィクションなので、登場人物のキャラクターは美化されてるといわれるとそうかもしれないが、信念と誇りを持って最後まで闘う姿というのはやはり感じるものがありました。

    アフリカの部族間の抗争や民族浄化の描写の部分については、以前に読んだ小説『ジェノサイド』を彷彿とさせるようなところも感じたり。

    多少の残酷な描写はあるが、内容的には今後映像化もあり得るのではと思います。

  • 面白かった。実際に自衛隊がここまでの状況に追い込まれた場合にここまで戦えるのかは疑問だけど、練度は高いからきっかけがあればやはり戦うんだろう。
    登場人物それぞれにバックストーリーがあり、それが戦闘状況に深みを与えてます。これは映像化して欲しいな。

  • 物語の展開がスピーディで、ハラハラ、一気に読み切りました。
    ソマリアに興味を持ちました。

    初めて読んだ作家さん、他の作品も読んでみようと思います。

  • ノンストップノーベル
    海賊のイメージしかないソマリアを舞台にした戦闘小説。
    登場人物が多少かっこよすぎだが、スタートからエンドまでハラハラドキドキの連続。
    ソマリアのことを勉強しなくては。

  • 空港の待ち時間で読了。サクッと読めて、読後感もいいので、カバンの中に一冊入れておくのにちょうどいい作家になりつつある。解説で他作品のネタバレが含まれていて、ちょっとドキッとした。そろそろ代表作でもある機龍警察シリーズも読んでみるか。

  • 主人公達が追いつめられて殺されていく感じの小説はどうも苦手だ。中々読むペースが上がらない。
    頭の中でフィクションだと言い聞かせて読んだ。
    それだけ表現や構成が上手いという事かも知れない。
    国際支援の名の下、紛争地域に近いグレーゾーンに派遣される場合にあり得ない話ではないと思ってしまう。



  • アフリカの東端。
    アフリカの角と呼ばれる地域、ソマリア。その国境付近で活動する陸上自衛隊第1空挺団。
    そこに命を狙われる氏族の女が駆け込んできた時、自衛官達の命を賭けた戦闘が始まる。
    一人死に、二人殺される、三人屠られ、自衛隊は生きて祖国に帰れるのか。

    テロ対策特別措置法が成立し、日米防衛協力のための指針が再改定し、集団的自衛権を前提とする安保関連法案が強行採決される。
    本作はこの安保法案の下、自衛隊の有り様を、ジブチとソマリアの国境で墜落ヘリの捜索にあたっていた、陸上自衛隊第1空挺団員12名の生死を賭けた戦いを描いた作品である。

    時にデモ行進を見かけるが、戦地での現場における倫理観ってのは、想像を絶するな。

  • 第68回日本推理作家協会賞を受賞。

    【あらすじ】
    海賊対策のためジブチ共和国に駐屯する自衛隊の元に、遭難ヘリの救助命令が下った。日が陰り現場で一夜を明かす部隊の元に、命からがら隣国ソマリアから逃げてきた氏族の娘が救助を求めてくる。そして、彼らを突如銃撃が襲う。

    【感想】
    専守防衛の命令の下、極限状態でも攻撃できない葛藤ぶりが描かれるのかと思ったが、予想は序盤から覆された。虐殺者の蛮行は自衛隊員に選択の余地を与えず、殺られる前に殺る状況を作り出す。一方で、もう少し日本や自衛隊の特殊事情を踏まえた描かれ方があればと思った。
    圧倒的不利な場所から撤退するため、問答無用の作戦で敵を蹴散らす姿は神々しいが、命を落とす仲間も多い。自衛隊が紛争地域に近い場所へ派遣され、戦闘に巻き込まれる危険性を考えさせられた。

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著者プロフィール

1963年生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年「機龍警察」で小説家デビュー。2012年「機龍警察 自爆条項」で第33回日本SF大賞を受賞。2013年「機龍警察 暗黒市場」で第34回吉川英治文学新人賞を受賞。2015年「コルトM1851残月」で第17回大藪春彦賞を受賞。2015年「土漠の花」で第68回日本推理作家協会賞を受賞。

「2018年 『水戸黄門 天下の副編集長』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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