給食のおにいさん 浪人 (幻冬舎文庫)

著者 : 遠藤彩見
  • 幻冬舎 (2016年10月7日発売)
3.15
  • (5)
  • (12)
  • (34)
  • (7)
  • (3)
  • 本棚登録 :173
  • レビュー :29
  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344425316

給食のおにいさん 浪人 (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 『受験』に続き、同じ女子学院が舞台。

    学院内で続いて起こる怪事件、語り継がれてきた”しるし”
    シスター入江の過去や、内部・外部生の目に見えない壁。
    生涯結婚はしないし、子供も作らないと誓う毛利の生き方も、
    それはそれで潔いと思えた。

    一番印象的だったのは、シングルマザーの家庭の幼い兄弟。
    弟の誕生日にお肉を食べさせてあげたいお兄ちゃんに、
    高野豆腐でソイミートの作り方を教えるシーンがすごく温かくて。
    かたや「食べられるのに食べない」
    かたや「食べたくても食べられない」
    その格差がどうにもやりきれなかったです。

    近年、問題になっている「フードロス」の4大原因は、
    買いすぎ・期限切れ・過剰除去・食べ残しだそうです。
    「フードバンク」は僅かながら協力させてもらうこともあるのですが、
    「サルベージパーティ」はまだありません。

    トマトって、大昔は毒だと思われ捨てられていたんですね。
    知らなかった。
    勇気を出して最初に食べてくれた人に感謝です。

    実家の冷蔵庫のお掃除をする際は、
    「捨てるよ」ではなく「もらうね」と言えばすんなりいくのだということ。
    今度からそうしよう。

    今回は、「給食」が少なめの『給食のお兄さん』でしたが、
    佐々目と毛利の名コンビが好きなので、ずっと続いてほしいシリーズです。

  • 浪人のタイトル通り前巻と同じ舞台の中学後編ではじまります。
    学年内だけじゃないカーストのような制度とか、今日明日食べることも大変な家と、ガンガン残る給食たちの対比が切なくて読ませる作者様です。
    しかし今回は学園のミステリー色が強くてこの本の主軸である給食感の役割とか達成感とかが薄かった。
    むしろ料理のシーンが後半にしか感じられないのが寂しかったです。
    希望のあるラストは好きなので次巻もあるなら期待

  • 「給食のおにいさん」シリーズ、第5弾。
    もう、第5弾。
    ストレートに給食勝負だった、1・2巻に比べると、給食のお兄さんが学校のミステリを解決する方面に重きがかかって来た。
    それも、基本形にいつまでも留まっていられないシリーズ物としてはやむを得ない発展かもしれない。
    主役は「給食」そのものではなくて、「給食のおにいさん」なのだ。
    毛利さんとのコンビも、もはやガチ。
    ささめの行く先が気になって仕方ありません。

    今回の舞台がお嬢様学校なのと、作者が女性なためか、いちいちダイエットに話が結びついてしまうのがちょっと。
    それと、時々、人物をニックネームで書かれて、誰の事を言っているのか分からなかったりしました。

    今回のテーマ(?)、『食べたくても食べられない』が、個人の、「ダイエットしたいから食べられない」「心因的なもので食べられない」から発展して、「貧しくて食べられない」という社会的な問題にも目を向けられたのが進歩だと思います。

  • ”お兄さん”本人の話より、学校内で起きる生徒のトラブルや悩みにどう対応するか、そんな色合いが濃くなってきている。元からそういう部分はあったけれど、それをもっと給食を通じて解決していたところが最初の頃だった。食育に絡めようとして実際につながっている部分はあるけれど、ほとんどが悩める生徒たちのお話。”浪人中”だから寄り道なのか?(^^;

  • ( ̄◇ ̄;)エッ…!!これって給食の話だよね?
    給食は?
    小学校で給食作ってる佐々目の方が良かったなぁ。(←素直な感想)
    ★1か2で悩んだ。
    前巻と同じお金持ちのお嬢様中学後編。
    今回は給食より学園ミステリー色が強く
    思春期真っ盛りの女子中学生の内面の闇、厭らしさが目立った(-ω-;)
    静黙日、集会の最中、礼拝堂のガラステーブルが突然砕け散る。
    それから"しるし"という名の悪戯が立て続けに起こる。
    佐々目と毛利は食育授業を成功させるためにこの件を調べ始めるが!?

    佐々目の行く末が気になるので次も出たら買うと思う。

  • 今回もしっかり面白かった!思春期の女の子。過剰除去。なかなか胸にくるものがありました。小学校の舞台も、女子中学校の舞台も、双方良い味がありました。続きが読みたいなあ。今度はどんな舞台で、どんな味を楽しめるのでしょうか。待っています。
    2017.08.04

  • ホテル・マイヤーズ東京で働く主人公・佐々目宗は日本有数のお嬢様学校である、白蘭女子学院中学校でホテル給食を作ることになった。わがままなお嬢様達を相手にホテル給食を成功させ、ホテル勤務に戻れると喜んだがガラスが割れる、池の水が赤色に染まる、学校で飼っている鳥が逃げる、床に青い水たまりができるなど謎の事件が続発する。怯える生徒達を救うため主人公と栄養教諭の毛利は捜査を始めるが謎の事件は解決せず、給食も無駄にされて悩んでいた。
    そんな中、学校のイベントであるクリスマス・ページェントで食育授業が開かれ、料理の実演や食品ロス問題について語り、イベントを成功させ、やっとホテルのメインダイニングに戻ることができた。

    主人公が給食で豪華なメニューを出しても食べようとしなかった生徒達に少しでも食べてもらえるようにと色々な工夫をして出しているところが印象に残った。
    白蘭中学校の主事である入江が不登校になった生徒のために毎日励ましているところがすごいと思った。

  • 毛利と由比先生の恋の行方も気になるが、お嬢様学校で思春期の悩みを食育で解決しちゃう青春コミック小説

  • 返却期限が迫っててちょっと慌てて読んでしまったけれど、今回はいろいろ詰めすぎてるのかもーと思った。
    おじょうさまたちの追い込まれっぷりとか、入江先生の過去とか、もうちょっと掘り下げてほしかったな。
    そもそも、毛利くんと由比先生の距離感とか、由比先生に対する佐々目の気持ちとか
    「あれ? そんなんやっけ?」
    と、ちょっと置いてけぼり感も。(;^ω^)

    サルベージ・パーティのよっつの意味と、カトレアさんたちにかけたのは
    「なるほど」
    と、思った。だからこそもうちょっと長くかけてやってもらえてもよかったかな・・・。いや私の読解力の問題かな・・・。

    でも、終盤はやっぱりよかった。
    このさっぱりした読了感。なんだかんだいうて毛利と佐々目はいいコンビやもんね。「給食しかできない」じゃなくて「給食ができる」と、言う風に意味付けを自分で塗り替えた佐々目はさすがやと思う。

    子ども絡みの給食ネタはもうやりつくしたよね。今後もまだシリーズが続いていくなら、今度は佐々目のお店の話がいいな。

    でもどうかな、毛利さんがもっと出張ってきてくれないと、面白みがないわ。(*´з`)
    あの人ほんまにキャラ立ってるよね。笑

    いやいや、佐々目も充分キャラが立ってるし、面白いねんけどね。
    やっぱりニコイチなんかなって思って。

    (2017.03.20)

  • 前向きに努力する登場人物に、変わっていく、成長してゆく児童とおにいさんに元気をもらえる本!!(私が単純なのかも…(笑))(もも)

全29件中 1 - 10件を表示

給食のおにいさん 浪人 (幻冬舎文庫)のその他の作品

遠藤彩見の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
坂木 司
有効な右矢印 無効な右矢印

給食のおにいさん 浪人 (幻冬舎文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする