リケイ文芸同盟 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
3.13
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本棚登録 : 91
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344425385

感想・レビュー・書評

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  • タイトルが「文芸同盟」だから学生か小説家を目指す若者の話かと思った。まさかの編集者の主人公だった。

    理系要素もあんまり無い。
    主人公も後半強気になって、キャラ変わった?と違和感。

    でもお仕事小説としておもしろい。編集者になりたい人とか読んで参考になるところありそう。

  • かがく文庫編集部から文芸編集部へ異動になったTHE理系人間の桐生が、理系営業マン嵐田と一緒に、統計的仮説検定で得られたデータをもとにミリオンセラーを出そうと奮闘する話。情熱を重視する上司とぶつかったり、作家に振り回されたり、元カノに似ている女性編集者と仲違いしたりと色々あるけれど、文芸編集部の救世主になろうと意気込む桐生たちはかっこいい。オルバースのパラドックス、メルセンヌ素数、双子素数、最後の通牒ゲームなど、初めて聞く用語に興味が湧いた。

    p31
    この宇宙が無限に広がっていると仮定すると、そこには当然、無限の星が浮かんでいるはずである。すると、地球には無限の光が届くことになり、夜空は無限の明るさで輝いていないとおかしいー。
    大雑把に言うと、そんなところだ。「夜空はなぜ暗いのか」という謎に、背理法を用いて大胆に切り込んだわけだ。十九世紀の天文学者ヴィルヘルム・オルバースが提示したこの疑問は、千差万別な仮説を呼び起こし、以後わ百数十年にわたって議論され続けることになる。

    p93
    隣り合う奇数が両方とも素数になっている場合、その組を「双子素数」という。

    p94
    「鴨宮さん、ユークリッドっていう数学者を知ってる?紀元前三〇〇年頃のギリシャ人だよ。彼が『素数は無限に存在する』って証明したのが、だいたい二千三百年前。それ以来、素数の謎をすべて暴いてやろうっていう、数学者たちの戦いが始まったんだ。双子素数予想も、その戦いの一つだ」

    p190
    「マラン・メルセンヌは、十七世紀のフランスの数学者ですよ」
    桐生は結局、切り出した。
    「彼の名に由来する『メルセンヌ素数』は、今も世界中の数学者たちの追い求めるロマンです。『2n-1』の形で表される素数なんですけど」
    「えぇと、桐生君。それのどこがロマンなの?」
    「メルセンヌ素数は無限に存在するのか、それとも有限なのか、まったく分かっていないからです」

  • またまた「読みたい本リスト」へ入れている本を上司に借りた。ヾ(*´∀`*)ノ
    また、ちょうど「数学屋さん」もどんどん続編が出ているのを知って、最初から読み直そうかなあと思っていた矢先やったので、ますます嬉しい。

    と、いうことでかなり前かがみになって読み始めたのに、まあ、冒頭のもっちゃりくっちゃりしたこと(笑)。

    あれ? これってシリーズものの途中?

    と、疑いたくなるぐらい、設定が
    「これは知ってるよね」
    ちゅう姿勢で放り込まれてくる。

    先日、「グルメ課」を読んだらシリーズ三冊目やったっちゅう罠にはまったのもあって若干疑ったのだけど、こちらはシリーズの途中ではない模様。

    ほしたらこんなふうに進んでいくわけね。
    私の読解力が足りないのかしらね。笑

    面白くないわけではないけど、やや置いてきぼりにされてる感がある。
    著者は「理系」の人間なんだよね、数学的な話ばかり書いてるんやから、理系畑の人よね。

    そのわりには、わりといろんなことがあいまいよね。笑

    ここをあいまいと思うのが文系たるゆえんなのかしら。

    でもなあ。そんなふうにやや置いてけぼりにされてるのに、付箋の数はものすごい多いねん。
    こちらが理解するとか納得するとかは関係なしに話がどんどん進んでいくのは、まさに作中の桐生の人柄そのもの。

    せやけど、「いいものを作る」と、いうことに対する情熱はものすごい。
    この熱は、著者から感じるねんな。だから最後まで目が離せない。

    理系ちゅうたらクールなイメージがある。
    物事に終わりはなくても存在する理由はあって、すべて理論だか論理だかで片づけられていく。

    せやけど、それを語る人はクールじゃないらしい。

    結局、理系だろうが文系だろうが、好きなものを語るときは熱が入るってことよね。
    それが数字なのか文字なのかの違いだけで。

    残念ながら私は数字の羅列を見ると
    「ギャー」
    と、思うタイプなので、それらにドラマもロマンも感じないけれど、たとえば「いろはうた」のように、同じ文字を二度使うことなく組み立てられた歌を見ると
    「スゲー・・・!」
    と、目がキラリンとなってしまうので、文系の人間で御座います。

    今回面白かったのは出版も絡めてはったからかもしれへん。
    出版ネタって流行ってるもんね(笑)。そら、本を読む人はもれなく本好きで、本好きは出版やら書店やらも大好きでしょうよ。
    鉄板のネタですやんね。
    続編はないのかー。残念・・・。
    とりあえず、数学屋さんを再読しよう。

    伏字の件はなるほどと思ったけれど、北条先生と桐生が伏字について討論するまでは
    「なんでわざわざ伏字を使うんやろう・・・」
    と、思ってました。(;^ω^)

    伏字を使うくらいなら伏せなくてもいい表現方法を捻りだそうよ、と、思ってしまう。
    だって、うつくしい文字の並びの中に「×」が入るなんて、うつくしくないんだもの(笑)。

    数字の中に放り込まれたXやYとはわけが違いますよ!

    でも、最終的にすべてがすーっとまとまったのは、さすがというかなんというか。
    QED! って感じやんね。
    あ、そういうタイトルのミステリがあったな。残念(笑)。


    ■■■■


    ■ステマ

    ステルスマーケティング ステルスマーケティング(英: Stealth Marketing)とは、消費者に宣伝と気づかれないように宣伝行為をすること。 略称はステマ。


    (2017.03.13)

  • 理系というか数学。前半は見たことない数学の専門用語が出てきて拒否反応が…。小説を読まない数学人間が、感覚的でなく統計的に売れる本を作ろうとするお仕事小説。

  • とある本屋の「本のお仕事」コーナーで見つけて買った本。
    完全理系の桐生が、文系の集まりである編集部の中で、理系ならではの知識を武器に成長していく過程が面白い。違う考え方の人間がいるからうまくいくこともたくさんあると、改めて思わせてくれるような話だった。

    それにしても、北条先生の「メルセンヌの見た夢」発売日にかぶせて記者会見してしまう西堂教授が素敵である。

  • 1100395537

  • ミステリではない理系話として期待したのだけど、数学の用語が出てくるだけになってしまってあて、ワクワクする部分が全くないなぁ。
    話が薄すぎて、損した気分。続編が出て、面白くなればよいなぁ。

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