鳥居の向こうは、知らない世界でした。 癒しの薬園と仙人の師匠 (幻冬舎文庫)

  • 幻冬舎 (2016年11月25日発売)
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  • 本 ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344425446

感想・レビュー・書評

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  • 現実世界で「誰からも必要とされていない」と孤独を感じて感情を抑え込む癖がついた千歳。
    20歳の誕生日、黒い兎に誘われて鳥居をくぐると、そこには見たこともない世界が広がっていた…

    ※※※

    娘が図書館で借りてきたものを一緒に読んでみました。

    今は昔の少女時代、私も折原みとさんの『アナトゥール星伝シリーズ』などの異世界トリップ少女ものが好きでよく読んでいましたが、長〜〜い時が経ち娘もこのような本を読む年齢になったんだなぁと感無量です!

    本書はとても明度と彩度の高い表紙の印象そのままの、色とりどりの植物やランタンなど色彩に溢れた世界観に、可愛いマスコットキャラクターたち、そしてイケメン(笑)など乙女心をくすぐる要素がもりだくさん。

    もちろんそれだけでなく、最初は現実世界での孤独から感情を押し殺してばかりいた主人公が新しい世界で次第に自分の居場所を見つけ、ひたむきに努力し、どんどん変わっていく様はすごく応援したくなる展開でした!

    少年少女の成長物語っていいですよねぇ。

    東洋医学にちなんだ薬膳料理がたくさん出てくるのも面白い。
    薬膳料理と言っても、身体にいいだけでなくすごく美味しそうで食べたくなる〜

    最後は続巻へと気になる展開だったし、娘といろいろ感想を言い合えるのも楽しかったので、また続きを借りてきて読んでみようと思います!

  • 元恋人の子だからと空気の様に存在してた千歳だけど零先生のお陰で家族というものがわかってきた
    自分に少し自信がついたんだね
    これからも異界人って事で何かとあると思うけどトーリや先生が守ってくれるだろう

  • 4.6
    面白かった。
    シリーズ物で、早く次が読みたいので感想は後ほど笑笑

  • 生徒からのリクエストで購入した本ですが、生徒だけでなく教員も読んで「面白かった」と言いながら返却に来ます。全5巻。

    [NDC] 913.6 [情報入手先] リクエスト [テーマ] 「異世界」がキーワードの本(備前R4-4)

    『薬屋のひとりごと』『金椛国春秋』シリーズが好きな人に
    [NDC] 913.6[情報入手先] 生徒[テーマ]「異世界」がキーワードの本(備前R4-4)

  •  女子大生の千歳は、高校生の頃に天涯孤独となり母の恋人だった父の元へ身を寄せるが、継母と妹とは仲が悪く、父と弟は邪険にしないけどバツが悪そうで肩身の狭い思いをしていた。20歳の誕生日に不思議な黒兎の導きにより、神社の鳥居をくぐるとそこは異世界「千国」だった。そこでイケメン仙人の薬師・零に拾われ見習い薬師として働く事になり…

     千歳の母が留学中に父は継母に言い寄られて結婚してしまい、未婚の母となり千歳を産むが亡くなってしまい、生い立ちからして切ない。おまけに、父達は音大の同級生で継母は千歳の母に劣等感を抱いていたから尚更居心地が悪い。目立つ事ができず、できる事をひた隠して生きていかなくてはならなかった千歳がやっと手に入れた自分の居場所。零や零の所へ通うトーリなど、千歳にとって初めて温かく迎えてくれた人々のお陰で少しずつ氷解していた心を取り戻していく。
     薬師として千国へ残る事を決意し、自分の能力を開花させていく千歳の成長が楽しみです。

  • 傷付いた心に異世界の生活が優しく染み込む、優しい小説。異世界と言っても魔獣がーとか魔法がーといった不思議の国ではなく、ちょっと奇妙な異国といったレベルで馴染みやすい。お茶や食べ物が美味しそうで、薬草の香りとか雨の音とか感じられる穏やかな読み心地。

  • 主人公の千歳が居場所を見つける物語。サクサク読めて物語がスムーズに頭に入ってくる。

  • サラッと読める作品。そして最後の終わり方が気になりますね。世界観を掴むのに少し時間がかかりましたが、私の好きな和風系ファンタジーです。主人公の気持ちが痛いほど伝わり、読み終わったあと、心がほんわか暖かくなる一冊でした。

  • 居場所がない状態はキツイですが、ほっこりするお話でした。料理の過程の描写がとても美味しそうでした。

  • 父親だけ血の繋がりがある家族と暮らし、日々の生活で目立たずひっそりと自分を殺して生きてきた千歳。
    彼女がある日、神社で異世界へ飛ばされてしまう。
    異世界で、薬師の零先生と出会い、薬師としての修行を始める。

    異世界の国、郷で過ごすうち、
    千歳が少しずつ感情豊かになり、大切なものが1つまた1つと増え、温かく見守ってくれる人々が増えて行く。
    「大切なことは目には見えない」けれど感じることは出来る。

    作中に出てくる薬膳料理も美味しそうで、食べ物って効能あるんだったなと今更ながら気づきました。笑
    郷に行ってみたい(*'▽'*)

    大切な人や大好きな人に恵まれるって、何にも代え難いそれだけで十分幸せなことだなーと痛感。

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著者プロフィール

福岡県出身。小説『かくりよの宿飯』シリーズが大ヒットとなり、コミカライズ、TVアニメ化、舞台化など広く展開する。ほか代表作に『浅草鬼嫁日記』『メイデーア転生物語』(富士見L文庫)、『鳥居の向こうは、知らない世界でした。』(幻冬舎文庫)、『水無月家の許嫁』(講談社タイガ)などがある。

「2023年 『メイデーア転生物語 6 片想いから始まる物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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