愛を振り込む (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 79
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344425743

作品紹介・あらすじ

他人のものばかりほしくなる不倫女、スーパーの「お客さまの声」に夢中な主婦、旬がすぎ実家に帰ったタレント、人との距離が測れず、恋に人生に臆病になった女。愛に飢え、自分をもてあまし、将来に悩みながらも、このまま足踏みはしていられない-。現状に焦りやもどかしさを抱える6人の女性の生々しい性愛の呪縛と一瞬の煌めきを描いた恋愛小説。

感想・レビュー・書評

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  • 表題作はわりと好き。

    全体的にあんまり気持ちいい話ではないけど、たくましくてよかった。

  • めちゃくちゃ面白かった、ほぼ一気読み!出てくる女の子が大体しょうもないと言うかなんと言うか。
    湿度たっぷりジメジメ系のお話なのに読むの止まらなかった。五話の不肖の娘が一番好き!
    あと千円が巡って最終的に返ってくるところで謎のテンションの上がり方をしてしまった。
    性の描写がだいたいあるのに、厭らしくないというかなんと言うか。自分の好きにぴったりのお話だったんだろうなあ。

  • 満たされない、それでも諦めきれない。
    誰かに認めてほしいという承認欲求を好きと思い込んでいる。そこから解放されたことでやっと一歩進むことが出来ると思う。
    不安定さも誰かと一緒にいることで和らいでいく。

  • 2017年、30冊目は、『自縄自縛の私』『人肌ショコラリキュール』以来、久々の蛭田亜紗子。連作短編6編+α。

    今回はタイトルのみ
    となりの芝生はピンク
    お客さまの声はこちらまで
    カフェ女につけ麺男
    月下美人と斑入りのポトス
    不肖の娘
    愛を振り込む
    私たちはきっと前進している

    蛭田亜紗子作品では、今のところ、ベストと言ってイイだろう。

    短編ながら、ソレなりの読み応え&展開、表現がある。ソコのトコは既読2作品以上と言える。各話それぞれ面白いし、納得の仕上がり。さらに、『地獄への道は善意で舗装されている』の一節でもぅ、☆☆☆☆★評価決まり。

    コレも、官能期待すると、大外しします。おそらく、ターゲットは20代後半~30代の女性なのだろうが、アラフィフのオッサンでも、ソコソコの共感は得られる。ということ含め、全体として、やや甘めの、☆☆☆☆★としておきます。

  • 2017/04/30

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著者プロフィール

1979年北海道札幌市生まれ、在住。2008年第7回「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞し、2010年『自縄自縛の私』(新潮社)を刊行しデビュー。そのほかの著書に、『凜』(講談社)『エンディングドレス』(ポプラ社)『共謀小説家』(双葉社)などがある。

「2023年 『窮屈で自由な私の容れもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

蛭田亜紗子の作品

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