さみしくなったら名前を呼んで (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 230
レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344425774

作品紹介・あらすじ

さみしいとか悲しいとか切ないとか、そんなのを感じる心のひだが、全部なくなればいいのに-。ブスと呼ばれ続けた女、年上男に翻弄される女子高生、未来を夢見て踊り続ける14歳、田舎に帰省して親友と再会した女。「何者でもない」ことに懊悩しながらも「何者にもなれる」と思って、ひたむきにあがき続ける女性を描いた、胸が締め付けられる短編集。

感想・レビュー・書評

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  • はっとする文章がいくつもあった。
    山内マリコの描く田舎の若者が好きだ。
    じたばたしてるのはみんな同じ。
    こんなことまで書かないでよ とさえ思うし、わたしだけじゃないんだ と安心する。
    「ここは退屈迎えに来て」が好きな人は好きな本だと思う。

    *

    「みんな自分に似合わないものばかり、手の届かないものばかり欲しがってる。」
    「自分がなにを持っていて、いつなにを失くしていまに至るのか、どんどん忘れていく。」
    「ささやかでもいいから思い出を作るか、とびきりいいものを手に入れるまでは、帰りたくても帰れない。」


  • 山内マリコさんの二冊目に選んだ本。
    何者でもない女の子たちのなんでもないような日常の話なのに、なんでこんなに懐かしくてちょっと泣きそうになって、なんでこんなに余韻が残るんだろうか。
    数年経ってまたこの本を読んで、わたしは職が決まらず焦りまくってとりあえず行くことにした免許合宿の日々を思い出すと思う。笑
    ひとりで行って友だちもできず、本当に山内マリコさんの本が友だちみたいだった。笑
    特に「人の思い出を盗むな」と「遊びの時間はすぐ終わる」が好きです。

  • まるで私の心の声でした。

    自己実現欲とかってすごく醜いと思いますが、この本を読めて、私の心を享受できました。

    私は今日も素敵な女性になりたくて仕方がありません。

    山内マリコさんの作品をもっと読んでみたいと思いました

  • 泣きたくなるくらい良い

  • いい意味で生々しかった。
    一貫してどの話にも共感するポイントがあって、どこか悲しくて胸がとても苦しくなった。
    『大人になる方法』『遊びの時間はすぐ終わる』この2つは特に共感性が高かった。前者は自分を過信してしまい、寄りかかれるものに執拗に依存してしまう女の子の姿が語り口調で書かれている。後者は自分の無能さとか、挑戦してみても結局何も成し遂げられなかった遣る瀬無い気持ちがもの悲しくよく書かれている。自分がいま将来について悩んでいるからこそ共感力の高い話だった。
    あとは『人の思い出を盗むな』『孤高のギャル 小松さん』も良かった!
    かなり心が動かされる話ばかりだったので、読んでいてとてもエネルギーがいるし、すごく疲れた。

  • どの話の中にも、あの頃の自分がいる・・・。若い時、そんな風に思ってた・・・。「身の丈を知り、何度も何度も不安な夜をくぐり抜け、もう何もしたくないと、心の底から思えるように・・・」←←今、自分ココ来たwあの頃の見えない何かを探すような・・・何を掴んだらいいか分からないけど、何かを掴める!て言う自信。思春期の、あの頃の自分を思い出した・・・一冊でした。

  • 切ねえな

  • 制服を脱いでも、仕事に就いても、こういう感覚をずっと持っていたかった。どうしたら「あのとき」のことをこんなに長い間持っていられるんだろうとひたすら羨ましかった。年上の彼氏に振り回されて一念発起する彼女の話が特に好き。淡々とした語りの中で叫び続ける彼女たち。

  • 人生ではじめて愛したひとを思い出した。
    鼻がツーンとする感じ。

  • 若い頃の普通の日常。どこか必ず、「あ、そうそう。うんうん、そうだったなぁ自分も」と思えるところがたくさんある。

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著者プロフィール

山内 マリコ(やまうち まりこ)
1980年富山県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業後、京都でのライター生活を経て上京。
2008年「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞し、12年8月連作短編集『ここは退屈迎えに来て』でデビュー。同作は2016年映画化された。ほか映画化された作品に『アズミ・ハルコは行方不明』。ほか、著作に『メガネと放蕩娘』『選んだ孤独はよい孤独』など。

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