熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 130
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344425798

作品紹介・あらすじ

大王製紙社長の長男として、幼少時代は1200坪の屋敷で過ごし、東大法学部に現役合格。27歳で赤字子会社を立て直し、42歳で本社社長就任。順調な経営、華麗なる交遊…すべてを手にしていたはずの男はなぜ"カネの沼"にハマり込んだのか?創業家三代目転落の記。そして、刑期を終えたいま、何を思うのか-。出所後の独白を加え文庫化!

感想・レビュー・書評

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  • 大王製紙の元社長、創業家。カジノでのバカラにおいて、子会社からの融資を実行させて、それらを熔かした。

  • ■WHO(世界保健機関)は国際疾病分類に「病的賭博」という項目を設けている。アメリカ精神医学会が定めるDSM(精神疾患の診断・統計)にもギャンブル依存症の基準がある。ギャンブル依存症は「癖」ではなく国際的に「病気」とみなされている。
    ■DSM-Ⅳ(精神疾患のマニュアル」第4版)を見るとギャンブル依存症の特徴が10項目にわたって綴られている。
    ①賭博にとらわれている
    ②興奮を得たいがために掛け金の額を増やして賭博をしたい
    ③賭博を抑える,減らす,やめるなどの努力を繰り返し,成功しなかったことがある
    ④賭博を減らしたりやめたりすると落ち着かなくなる。又はイライラする
    ⑤問題から逃避する手段として,又は不快な気分を解消する手段として賭博をする
    ⑥賭博で金をすった後,別の日に取り戻しに帰ってくることが多い
    ⑦賭博へののめり込みを隠すために,家族,治療者又はそれ以外の人に嘘をつく
    ⑧賭博の資金を得るために,偽造,詐欺,窃盗,横領などの非合法的行為に手を染めたことがある
    ⑨賭博のために重要な人間関係,仕事,教育又は職業上の機会を危険にさらし,又は失ったことがある
    ⑩賭博によって引き起こされた絶望的な経済状況を救うために他人に金を出してくれるよう頼る

  • 289.1

  •  一般人にはうかがい知ることができない世界の話。明快かつテンポの良い文章で、世間的なザ・勝ち組の世界の話が広げられていく。
     必要以上に卑下したところもなく、かといって驕っているところもなく、淡々と話を進めていて非常に心地よい。

     ギャンブルに狂ってしまったことは間違いないのだろうが、井川氏の優秀さがひしひしと伝わってくる本だった。

  • News Picksの記事を見て、どんな人なのか興味を持った。この懺悔録とタイトルにある自伝を読むと、とても頭の良い人だと分かる。そして、頭が良くても、ギャンブル依存症にはかかると分かる。

    創業家の長男として、学生時代から市井の人間には想像もつかない生活を送り、企業の社長、会長を務めたあとに逮捕、そして実刑という波瀾万丈の人生。へこたれることなく、人生という名のギャンブルは、これからが本番だ、とあくまでポジティブなところに生命力を感じる。懺悔したあとは、新たな人生を歩んで社会に貢献する。人生を生き抜く強さを持っている井川さんが、これからどんな人生を歩まれるのか、ますます気になる。

  • 本当のことを書いているとは思えない部分もある。

  • 大王製紙前会長の井川意高氏の自叙伝です。
    幼少から大王製紙の創業家の長男としてゴルフクラブで殴られながら勉強に励んだ日々。
    東大在学時から始まった経営者との付き合い、芸能人との交流。
    ある意味刑務所に入る前に書いた本なので失うものがないというかいろいろぶっちゃけてあるのでおもしろかった。
    マスコミのデタラメな報道も正したかったと思いますが…。
    バカラで熔かした106億8000万円も持ち株売ったりしてわりとすぐに完済してるみたいなのであくまで自分のお金でギャンブルした感覚だったのかなと。
    秀才だし、ビジネスの実績もあるわけだから優れた経営者だと思います。
    ぶっ飛んでて、ファンキー、ロックな人だなぁと思うかもですがそれくらいじゃないと会社経営なんてできないのかもしれないですよね。

  • 大王製紙前会長、井川意高氏の自伝。仕事に対するストイックさ、目標に対しては何が何でも達成しなければならない、朝早くから働き夜遅くまで働けば目標を達成していなくても許されると考える日本人的情けはアメリカでは通用しない、アメリカならあなたは首だ、という文章があり、自分の甘さを叱責されたように感じて私自身に響いた。
    創業者一族であるが、現場に配属されて下積みから入り、簿記の知識を身につけたりされていて、創業者一族でも泥臭い仕事をさせられるんだなと思った(社長として全体を指揮・経営的決断をしていくためには、現場がわかっていないと設備投資等の莫大な費用が掛かるものに投資できないからであった)。
    仕事に対する姿勢を学ばせていただいたと共に、アメリカやマカオ等のカジノの仕組み、カジノ法案が成立した日本でカジノがうまく機能、成功するにはといったアドバイス、なぜカジノというギャンブルにはまり込んでしまったのか、その経緯とマスコミの報道、捕まるまでの記録が記載されており非常に興味深く読んだ。東大も出られ、大企業の社長もされており、考え方は流石に鋭いと感じる点が読んでいて多かった。オススメです。

  • ギャンブラーとしてはあこがれというか・・・リスペクトというか・・・ちょっと不思議な目で見ていた。ただ単にバカな人だとは思えなかった。とにかく負けるにしてもスケールの大きさが違う。そういう意味では興味深く読むことができた。

  • 間違いなく著者は今回の事件でなにも反省していないし学べていないし得ることもできていない。くだらない言い訳とたれ流されるプライドと交友録がつづられている。
    診断を受けた依存症も受け止められておらず、まだ否認の段階である。
    現在進行形の破滅録としてはそこそこ面白いし、東大卒だけあって文章はそこそこ書けている。
    セールで300円ほどで買ったのでその分の元は取れただろうか。
    ここまでの規模の破滅ギャンブラーの回顧録はあまりないのでそういう意味では価値はあるか。

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