ナオミとカナコ (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 309
レビュー : 34
  • Amazon.co.jp ・本 (558ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344425897

作品紹介・あらすじ

望まない職場で憂鬱な日々を送るOLの直美は、あるとき、親友の加奈子が夫・達郎から酷い暴力を受けていることを知った。その顔にドス黒い痣を見た直美は義憤に駆られ、達郎を排除する完全犯罪を夢想し始める。「いっそ、二人で殺そうか。あんたの旦那」。やがて計画は現実味を帯び、入念な準備とリハーサルの後、ついに決行の夜を迎えるが…。

感想・レビュー・書評

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  • あまりにも杜撰で、あまりにも甘い考えで行動する2人にとにかくイライラさせられるナオミの章と、じわじわと追い詰められる緊迫感がたまらないカナコの章
    続々と証拠が握られていく過程にぐんぐん引き込まれていった。
    ドラマよりも淡々と包囲網が狭まっていく感じだったから、李社長の助けとか、林さんとカナコのロマンスとか、そういうエッセンスが少なかったのは少しだけ物足りなかったかも。
    あのドラマ、良くできた脚本だったんだな。

    DVにあっている友達を救おうと思ったら、決して自分を見失ってはいけないよな。
    ナオミがもっと客観的であったなら、排除なんて割に合わない手段は使わずに済んだハズ。
    客観性は大事だよな。

  • 池井戸潤は『アキラとあきら』、奥田英朗は『ナオミとカナコ』、ややこしい(笑)。前者の720頁には及ばないものの、後者も550頁超で持ち歩くにはじゅうぶん分厚い。しかしそんな不満も無用、出先で80頁ほど読んだ後、家で頁をめくる指が止まらず読了。

    唯一の親友同士、直美と加奈子。加奈子の夫がとんでもないDV亭主だと知り、いっそ殺そうと。殺しに至る話もまぁスリリングだけど、直美が勤務する百貨店外商部の話に私は目からウロコ。池袋チャイナタウンを統べる朱美、最初はなんじゃこのオバハンと思ったけれど、頼りになります。ほしいのは、絆と逞しい人。

  • やっぱりミステリーの奥田英朗が好きだーーー!ドラマよりも断然面白かった。まさかドラマと違う結末だったらどうしよう、、とか思いながら、ハラハラドキドキで一気読みでした。最後の一行まで油断できなかった笑。

    ナオミとカナコに幸せな人生がありますように。

  • 最後の最後までドキドキが止まらない!

  • 面白かった!後半のスピード感と加奈子の肝の座り方。
    しかし細部が杜撰。林は放っておけばよかったのに。

  • 「ナオミの章」
    女に手を挙げる男は殺されて当然だと思う。
    それが旦那様だと思うとほんとに切ない。
    どんなけ小さい男やねん!
    いったれ!ナオミ!!って思った。
    「カナコの章」
    このご時世に完全犯罪は無理があると思うけど ジリジリと追い詰められて なんで林が戻ってきとんの!?って私が焦った(笑)
    陽子が憎らしくて 私が刺しとくから逃げて!!って思った。
    ラストは 上海で李社長が助けてくれるはず!2人とも頑張れ!!って応援したくなって 物語なのかリアルなのかわかんなくなった(◜௰◝)

  • DV夫に苦しめられる女性とその親友による夫排除のお話

    ドラマは1話だけ見た
    「奥田英朗が原作なんだ?へぇ~、こんなのも書くんだ~」と思っただけで続きは見てない

    犯罪系の話は読んでいても「こいつら捕まってしまえ」と思うことが多いんだけど
    夫の排除を決意するまでの描写により主人公達に感情移入すると「逃げ切ってほしいなぁ」とも思える
    実際の判例でも、親殺しは重罪とはいいつつも、被告人がどれだけ虐げられていたかによって減刑されているのを知って安心するようなもの

    ところで、この計画のどこがいけなかったのかね?
    まぁ、順当に行けば計画通りに失踪人扱いだったろうにね

    身内への説得力かな?
    下手な小細工なんかせずにそのまま失踪させていたらどうなったろうねぇ??

    あと、ラストの展開
    絶対にあの後にもう一波乱あると思うんだけどなぁ
    だって、奥田英朗だし

    でも描いていないということは何もなくすんなりいったのかなぁ

  • 昔、ドラマで見た記憶がある作品。
    ナオミ、カナコだけでなくその周りの方々の性格も良く描写されていると思う。

  • どうなるの、この話!?と心臓バクバクさせながら一気に読みました。

    いやあ上手いなあ奥田英朗。徐々に二人が追い詰められて行く息詰まる展開もさることながら、心理描写が本当に上手い。
    親友のために人を殺すナオミ。一見無茶な設定なのに説得力があるのは、李社長という絶妙なキャラクターとの邂逅を経て、少しずつナオミが変わっていく様子が丁寧に描かれているからだ。妊娠に気づいて胆力を増すカナコの描写も、ありがちと言えばありがちなんだけど、なぜかすんなり入ってしまう。
    穴だらけな殺人計画も、事後に旅行に行ったり部屋の模様替えをしてしまう二人のお気楽ぶりも、物語の根幹がしっかりしているから嘘くささがない。
    二人の未来に幸あれ。

    あと、李社長の魅力的なこと!最初は厚顔無恥でただただ憎々しく、一昔前のステロタイプな「日本人の考える中国人」といった風情で、いまどきこんな書き方して大丈夫なの?怒られない?と思ったけれど、したたかさといったん懐に入った者に見せる情の深さが素晴らしい。中国人の友人が欲しくなった。

  • リアリティは求めない!

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『家日和』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』『ヴァラエティ』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。

「2017年 『新装版 ウランバーナの森』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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