ふたつのしるし (幻冬舎文庫)

著者 : 宮下奈都
  • 幻冬舎 (2017年4月11日発売)
3.69
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344425996

ふたつのしるし (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 宮下さんは、現在活動中の日本の作家で多分一番好きだ。文章が良い。気取ったところがなくて、読みやすいところが非常に好み。心の中にすうっと入ってくる。ごく普通の人達の人生を丁寧に描く所も好きだ。この小説にもその2つの良さが発揮されている。二人のハルの物語。どちらのハルも不器用だが、一生懸命に誠実に生きる。その生き方に共感した。二人の生き方が交錯するのは、日本人の誰もが忘れられない日。宮下さんの小説の中では地味なプロットだと思う。それでも、その地味さゆえに心に深く染み入るところがあって、感動は大きい。

  • 楽しみにしていたGWももう終わり。最後は家族と恒例の京都新聞杯。京阪電車での往復の中でサクサクと読み進む。
    自分が興味のあることしか目に入らないせいで周囲に貶されてばかりの温之(はるゆき)。
    ひたすら目立たぬよう作り笑いで居心地悪い日々をやり過ごす遥名(はるな)。
    歳も育った環境も異なる二人のハルの生活が交互に描かれて行く。
    巧みに練られた話で、静かで精緻で落ち着いた文章も感じ良いが、少し出来過ぎ。
    遥名のようにすかさないと生きていけない感じは良く分かるけど、いささか面倒くさいな。

  • 美しい顔を眼鏡で隠し、田舎町で息をひそめるように生きる優等生の遥名。早くに母を亡くし周囲に貶されてばかりの落ちこぼれの温之。遠く離れた場所で所在なく日々を過ごしてきた二人の“ハル”が、あの3月11日、東京で出会った…。何度もすれ違った二人を結びつけた「しるし」とは?出会うべき人と出会う奇跡を描いた、心ふるえる愛の物語。

  • 違う土地で、違う人生を歩む2人がお互いを見つけるお話。出会うまでの物語っていうのがよかった。
    出会いが2人の物語のスタート地点だとするなら、この小説はその前の練習や準備にあたるのかもしれない。毎日練習を積み重ねるとか、食べて寝て体調を整えるとか、切れた靴紐を結び直すとか。そういう本番前に必要なあれこれが、この小説でいうところのしるしを作っていって、スタート地点に導いていく。そんな感じ。
    宮下さんの小説ははじめて読んだけど、読みやすくストレートに言葉が入ってくる文章だった。羊と鋼の森も読みたいと思う。

  • 宮下先生、初めて読みました。純文学出身なのもあって、シンプルな表現で短く切れていく文体が好きでした。
    ハルと遥名が各々、自分の身の回りを切り取り、考えていく描写は心に訴えるものがありましたし、一緒になる時からは逆に想像を掻き立てられるようで、よかったです。

    • ているさん
      haz3さん 初めまして!フォローありがとうございます(*⁰▿⁰*)よろしくお願いします。
      2017/08/25
  • 初めは何の接点もなかった二人が徐々に近づいていく、純文学的な小説。感動的。年代がいくつかのパートに分かれて書かれていくので、順を追って物語が理解できる展開。運命の人は「しるし」によって見つかるのだそう。3月に出会って、12月に出産というのは少し日にちが合わないのが気になるところですが、すぐに結婚したのはしるしによって結ばれたからとは納得のいく展開。

  • 宮下奈都さんの文は、やっぱりあたたか。

    自分がここにいる意味。
    誰かの何かになるのは 素敵なこと。
    私も、昔は 自分がこの世界にいる意味
    わかってたんだけどな…。
    全部、こぼれてどっかいっちゃった。

    ふぅ…。
    アカン、暗いぞ!!

  • 「しるし」を見つけた2人の話。
    人それぞれ色々な人生があり、
    遠回りもするし失敗もするけれど、
    必ずしるしを見つけられる。
    それは恋愛に限らず…
    気付いてないだけで、もう見つけているかも。

  • 心がふるえた。
    優等生の遥名と落ちこぼれのハル。
    出会うべき人と出会う奇跡。
    解説にもあったが、「ふたりのしるし」ではなく「ふたつのしるし」というところがまた良い。

  • すてき
    改めて自分恵まれた環境やった/やなと感じた
    ちょっとずつ繋がっていて、ちょっとずつ離れている いいね
    解説のオールも好き

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