- Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344426009
感想・レビュー・書評
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講演の起こしが主なので、大部の著作。
・経済の内需部門は政策的に保護されなければならない。
・経済が外需部門に偏ることが許されるのは、比較優位な高付加価値産業で勝負し続ける場合だけです。
・どのみち新興国に追いつかれるしかない既得権益産業は、古典派経済学の言う利潤率均等化の法則ないし生産要素価格均等化の法則にしたがい、新興国並みに労働分配率を下げるしかありません。
・「市場/国家から、共同体へ」「経済/政治から、社会へ」「効率/再分配から、相互扶助へ」「『任せる』から、『引き受ける』へ」が、必要です。<システム>全域化=<生活空間>空洞化。 -
進む社会の分断、台頭する排外主義、ポピュリズム。我々が依拠する基本的人権や民主主義の価値が足元から揺らいでいる今、社会を構築する一歩を踏み出さなくてはならない。
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宮台社会学35年分のエッセンスが講演記録などでわかりやすくまとめてある。
袋小路に入り込んだな〜と感じる日本社会について、社会学という視点でするどく分析した論考のかずかず。
わたしが思っていたより、状況は絶望的だったのだ。。。。と暗い気持ちになる。
さて、ここからどう進むのか、が問題だ。 -
読み応えあります。大切な事がたくさん書かれているけど、情報量が多すぎて覚えきれません。何度も読み返して忘れないようにしたい。
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[出典]
武蔵野市図書館 -
注釈が充実。議論は正直難解だが、伝えたいことを繰り返し記述していて、切迫感が伝わる。中間項の消失という問題は、本が書かれて数年経った今も変わっていないと感じるが、また新しい議論も気になる。
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出版されてからだいぶ経つが、2022年の現在迄に、この当時に想像できなかった事が起こっている。
そして宮台氏自身の身にも。
果たして宮台氏はこれからどんな論説を発表するのだろうか。