探検家の日々本本 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 60
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344426160

作品紹介・あらすじ

人生をつつがなく平凡に暮らしたいなら本など読まないほうがいい。しかし、本を読んだほうが人生は格段に面白くなる-。人類未踏の地に分け入り、暗闇の中で氷雪を踏み歩く探検家にしてノンフィクション作家が、古今東西の書物を通して、「なぜ、探検するのか?」を切実に模索する。爆笑にして深遠な読書エッセイ。毎日出版文化賞書評賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  •  チベットの奥地、ツアンポー渓谷で死と隣り合わせの遡行を経験した筆者は、自然とは死であると思い至った。
     しかし、ある本を読んだことで、母親にとっては子を自らに宿すことは、自然それすなわち生ではないかと思い至る。

     男にとっては、自らの命を代償にして自然へと分け入っていかなくては生死を感じることができないという結論を得る。
     そして身重の妻に「だから山に行ってきます」と言って妻を置いて山に行くことに顰蹙を買うのだ。

     探検家の三大北壁とは就職、結婚、出産である。
     その度、真っ当な社会生活を送るか、探検に身を投じるかの選択を迫られる。
     結婚もした。子供もでいた。
     それでもなお探検をし続ける作者が、読書を通じて思考する。
     
     探検家の視点だと、この本にはこういう読み方もあるのか、と思わせる。
     自分の人生を変える本に、筆者は出会った。
     俺も人生を変える衝撃を得られる本に出会えるだろうか。

  • 内藤陳の「読まずに死ねるか」に始まる冒険小説オススメ本を読んで、「深夜プラス1」や「高い砦」などを読んだ。
    大藪春彦に夢中だった頃、北上次郎の「冒険小説の時代」を買って、大藪春彦の出てくる処ばかり、拾い読みしたりした。
    喜国雅彦の「本棚探偵シリーズ」も二冊読んだ。
    筒井康隆の「本の森の狩人」は買って読んだし、「乱れ撃ち瀆書ノート」は図書館で読んだ。
    自分で本を買い始めた中一の秋以降、ごく早い時期にヘッセの「世界文学をどう読むか」を読んで訳もわからず、巻末の必読書を読もうなどと、浅はかなことを考えたりもした。
    さて、「探検家の日々本本」だが、まずタイトルが変わっている。
    ちょうどクラカワーの、「エヴェレストより高い山」を読んだばかりだったし、他にもだいふ前に「荒野へ」も読んでいた。
    僕は多分影響されやすいのだろう。
    リストにある本で、文庫で未読のものは、全部読みたくなってしまった。
    町田康や辻邦生などは、名前は知っていても、今まで食指は動かなかったが、どうしても読みたくなってしまう。
    暫くは、この本の影響下に本を選んでしまいそうである。
    僕は幸か不幸か、まだ人生を変えるほどの本に出会っていないが、いつかそんな日が来るのだろうか。

  • なんか参考になるかと思ったけど、私はおもしろい本は読みたいけど重たい本はもう読みなくないのでどれも無理だなーって思った。
    あと自分の体験に絡めて書評書くのいいなって思ったけどこれもまあ真似できないね。

  • 探検家はどんな本を読むのか。
    本と冒険の密接な関係とは。

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著者プロフィール

角幡 唯介(かくはた ゆうすけ)
1976年、北海道芦別市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、朝日新聞社に入社。同社退社後、ネパール雪男捜索隊隊員。『空白の五マイル』(集英社)で開高健ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞受賞。『雪男は向こうからやって来た』(集英社)で新田次郎文学賞受賞。『アグルーカの行方』(集英社)で講談社ノンフィクション賞受賞。

「2014年 『地図のない場所で眠りたい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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