パリの国連で夢を食う。 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 517
レビュー : 47
  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344426177

感想・レビュー・書評

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  • 夢を叶えた自叙伝ですが、本当に映画の様な人生で、川内さんの魅力にあっという間に引き込まれてしまいました。
    はあちゅうさんの解説もとても素敵です。

    「大きな決断というのは、人から見ると時に突然で、大胆なように見える。しかし、本人の中では、一滴ずつ水がしみ出すように始まっている。その水は、いつか流れになり、小石を動かす。小石とは自分の奥深くに堆積した塊。ふだんはじっと動かないので、気にもとめない。」
    という部分が大好きです。大きな決断をするのに大きな石を動かす必要があると思ってしまっていましたが、小石が転がるような一歩でもいいんだと思うとなんだか勇気が出てきました。

    そして「私は世界を変えたかったのではない。いつも自分を変えたかったのだ。」という言葉が印象的でした。
    国連で働きたい人、行ってみたい場所がある人、やりたいこと、やりたい仕事がある人。
    今の自分を否定する「変わりたい」ではなく、もっと自分のことが好きになるために「変わりたい」と思う。そんな「変わりたい」気持ちが芽生えること自体が幸せな人生なんだろうなと思います。夢がゴールではなくて、もっと大好きな自分になること。そのために皆生きているのかもしれないと思いました。自分をアップデートさせたくなる、とても素敵な一冊です。

  • 違うなと思ったら、未知のことにもぱっと飛び込んでいけるところが川内さんの素敵なところなのだろうと思う。応募したことを忘れかけていたところに届いた採用通知。彼女は単身、パリに飛びだす。パリの家探しの大変さから始まり、働き方の違いに遭遇し…でも、彼女はまず受け入れる。その姿勢が素敵な出会いを引き寄せる。そして、あっという間に国連職員の職もちがうと思ったら惜しげもなく手放す。すごいの一言。

    今の国のありかたもそうだけれど、国連も大きくなりすぎて、やはり機敏性には欠けてしまっている。それはそれで仕方がないし、必要なこともあるだろう。でも、もどかしさを感じるのもわかる。大きくなりすぎると身動きがとりにくくなる。どう本来の原点に戻るか、もしくは原点を活かせるように更新していくかが大事なんだろうなと思った。

  • この方の書く文が好きだなぁ。裏表や飾ったところがひとつもなくて、スンと心に入ってくる。

    読みながら、小学生の時の夢が国連職員になる事だったのを思い出した。あの時は努力すればなんでも叶えられる、報われると思っていたのに、歳を重ねるにつれて勝手に自分でハードルを置くようになってしまった。微塵も挑戦せずに、スマホでぱぱっと調べて、「こりゃ無理だわ」って諦めることが何度あったのだろう。

    あとがきの「今日をちゃんと生きてますか?」というのが、心に刺さった。以下引用。
    「今日の自分」ほど絶対的なものはない。どんなことがあっても誰にも取られない。「今日」をきちんと生きていれば、いつしか点と点がつながって、未来の岸辺に続く道になる。

  • 著者が過去にパリで5年間働いたときのエッセイ本だが、ほんとにそんなことが!と言わせる職場、生活に驚きと衝撃を受けた本。
    国連のイメージが少なからず変わると思う。

    自叙伝なのに、どこかフィクションのような、うそのような本当の話。

  • 2年前に応募して、応募したことすら忘れかけていた国連から書類審査合格の通知。高倍率を突破して正職員として働くことになった著者。
    様々な国から来た個性あふれる人々。パリのアパート事情、街の様子などとても面白かった。
    最愛の父の死、結婚など人生の大きな転機も迎えたパリでの生活。
    かけがえのない貴重な年月を笑顔で過ごした彼女がとても頼もしく思えた

  • 夢を叶えた先にあるもの。
    それは意外と質素で、矛盾が多くて、キラキラしているのはほんの一部。
    だけどリアルで、人間味があって、結局みんな自分の人生を生きてて、面白い。

    「夢を持っていた時」の方がメラメラしていたような気がする人、夢を叶えた瞬間「あれ?」となっている人にはぜひ読んでほしい。

  • 最高。爽やか。
    川内有緒さんの考え方、ユーモアさ、すべて見習いたいと思った。

    国連で働きたいとか、どこか特定の組織で働くといったような代替不能な目標を立てて、そのハードルの高さに思い悩むよりも、今この瞬間にその足で軽やかに前に出して泳ぎ出すことが大切というのはすごく響いたし、今後の自分の指針にしたいと思った。

    自分がしたいこと、成し遂げたいことを組織ありきの組織の枠組みの中で考えるのは、たしかに窮屈だし代替不能な目標になっちゃって、その組織の一員になれなかった時、しんどいよなって思った

    夢を食おうとして、夢に食われちゃうのは、誰しも有ると思うけど、夢を食いたいと思った

  • お国柄によって同僚達の個性が面白く、お堅いイメージの国連に親近感をもてた。フランスの賃貸住居事情など、知らない世界を知ることができ、海外で暮らそうとしている人にオススメしたい本。

  • 自分の人生の舵取りはじぶん。
    夢を叶えたあとのありのままの人の姿をみれた
    徒らなるままに。
    内なる声も大事に

    たまらなく好きな作品だあ

    メシを食うも好きだったなあ!

  • 国連職員のパリでの生活

    そうそう!と思いながら読んだ

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著者プロフィール

川内 有緒/ノンフィクション作家。1972年、東京都生まれ。日本大学藝術学部卒業後、米国ジョージタウン大学で修士号を取得。米国企業、日本のシンクタンク、仏の国連機関などに勤務後、ライターに転身。『空をゆく巨人』(集英社)で第16回開高健ノンフィクション賞を受賞。著書に『パリでメシを食う。』(幻冬舎)、『パリの国連で夢を食う。』(同)、『晴れたら空に骨まいて』(ポプラ社/講談社文庫)など。https://www.ariokawauchi.com

「2020年 『バウルを探して〈完全版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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