夜また夜の深い夜 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • レビュー :11
  • Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344426368

作品紹介・あらすじ

友達に本当の名前を言っちゃだめ。マイコにそう厳命する母は整形を繰り返す秘密主義者。母娘はアジアやヨーロッパの都市を転々とし、四年前からナポリのスラムに住む。国籍もIDもなく、父の名前も自分のルーツもわからないマイコは、難民キャンプ育ちの七海さん宛に、初めて本名を明かして手紙を書き始めた。疾走感溢れる現代サバイバル小説。

感想・レビュー・書評

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  • 人生に底はないと思った。
    それは夜が深いという感覚と似ていると思う。
    すごくしっくりくるタイトル。
    すごい。

  • 一瞬だけ立ち寄ったことがあるナポリを思い出す。行動範囲は観光バスの車体の幅だけ。街路にゴミが舞い、街全体が灰色、犯罪をすぐそばに感じる異様さだった。
    そんなナポリにたどり着いた、死のとなりで毎日を生きる彼女たちを取り巻くミステリー小説。読み進めるのをためらうような、世界のどこかにある残虐さや哀しみも、それを共有することで深まる友情で救われる。

    #夜また夜の深い夜 #桐野夏生 #最後の数行息が止まる

  • 2018.01.25読了。
    んんん。。。なんだろう?!
    なんのために読んでたんだろう?と思ってしまう結末。
    何が真実であったのか?すべて闇の中。
    七海さんはだれ?
    シュンは何者?
    そもそもだれの話が本当なの?
    ちょー、中途半端です(笑)
    一番騙されていたのは、わたしです。

  • 暗い小説だけれど読み物として面白かった。

  • 帯買い。「この人生を生きていくと決めたから」

  • 戸籍のない少女の出生の秘密。そして成長。全体的な薄暗い感じは桐野夏生おなじみの世界観。

  • あまりに健全すぎないか!?ってびっくりするくらい、イヤミス的な読後感の憂鬱さがなかった。なんだろ、村のミロシリーズとかよりもぜんぜんさわやかな感じ。ここ数作は読んでなかったんだけど、最近こんな路線なのか?
    ゆるふわのアナ、姉御肌のリーダーエリス、近くて遠いシュン、と設定としては定型的なのに、掘り下げて夜の闇みたいに深い奥行きを出しているのはさすが。一生ついていきます。
    ただ、宗教がらみに話を展開しちゃうとこ、個人的に食傷気味だったので少し退屈だった。東直己がわりとやるのよ。尤も東直己は消費者問題とかと絡めて現代の軋みを炙り出すんだけど。純文学的な文脈で新興宗教を扱うのであれば、ひとひねりないとしんどいかなー。

  • 生ぬるい日本の感覚とは違った外国育ちで、純朴だった舞子は、厳しい環境の中で成長を遂げていく。それぞれに思わぬ生い立ちを持つエリン、アナと共にアンダーグラウンドな生活を潜り抜け,行きぬけていけるたくましさを手に入れた。

    自分の本能にこんな強さはあるか。それを眠らせてないか。

  • サバイバルと、選択するということ、のお話と思った。

  • 物語に面白みは感じられなかったが、さすが桐野さんだけあって、筆の力で一気に読むことができた。

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