沈黙する女たち (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
3.45
  • (2)
  • (23)
  • (22)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 196
感想 : 17
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344426498

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 前作で映像という媒体に少し慣れた早乙女綾香に早くも新入社員の部下が。しかし部下の久我は元刑事で取材のやり方も強引だったり使っていいかブルーなコネを多様したりでまた戸惑いの嵐。でも信念を曲げない様に心がけながら廃屋での死体遺棄事件を追っていく。また関係ありそうな人物視点でも事件が語られ、謎が謎を呼ぶ。久我とは反発し合うのかと思っていたけど野見山とは違う味のコンビになったので楽しい。謎がきちんと収束して真実が浮かび上がる過程は手堅く安定。真実に対しての報道の姿勢は綾香と一緒に色々考えさせらせる。「死体博物館」の謎は次作に期待かな。

  • CS放送『クライムチャンネル』の取材記者・早乙女 綾香。そして、彼女とタッグを組むことになったのは、元刑事の久我。

    何かと衝突する元新聞記者と元刑事のふたり。

    そんな中、廃屋にて、女性の死体が発見され、更に連続殺人の様相を呈する。そして、『死体美術館』というダークなサイトに、その写真がアップされていた。
    いったい、誰が、なぜ?

    早乙女達が取材を重ねて行くと、ひとりの人物がクローズアップされる。彼の部屋から、様々な写真も発見され、いよいよ容疑が深まる。
    果たして、彼が容疑者なのか?

    最後の最後に、どんでん返しがありますが、なかなか悲しい動機ですね。

    次回作もありそう、、、
    期待します。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    廃屋に展示されるように残されていた女性の全裸死体。それを撮影したものが会員サイト「死体美術館」にアップされる。その頃、凶悪事件を取材するCS放送クライムチャンネルに、元警視庁捜査一課の久我が加わっていた……。廃屋で発見される女性の全裸死体。犯人の正体と目的とは?「重犯罪取材班・早乙女綾香」シリーズ第2弾。

    第1弾読んでないし・・・中味も印象薄すぎて忘れてしまった(トホホ)

  • 麻見和史『沈黙する女たち』幻冬舎文庫。

    重犯罪取材班・早乙女綾香シリーズの第2弾。文庫書き下ろし。

    異様な事件とストーリー、意外な犯人と次作へと繋がる新たな悪とシリーズ作品としては非常に巧くまとまっており、面白い。今回、新たに綾香とコンビを組むことになった元警視庁捜査一課の久我がなかなか良い働きを見せ、シリーズを飽きさせない見事なカンフル剤となっている。

    次々と発見される廃屋に残された女性の全裸死体。しかも、その死体を撮影した画像が会員制サイトにアップロードされる…

  • いつも思う推理小説
    その動機ムリな設定じゃない?
    麻見先生の作品はものすごくエッジの利いた事件が起きる
    今回もものすごい内容なのに、動機が明かされると「アレ」と思うのだが・・・何せ物語の流れが良い
    今回は個性あるパートナーができましたが、一冊目は主人公に集中させ、二作目では新キャラをぶち込みと構成まで完璧でやんす

  • 「重犯罪取材班・早乙女綾香」シリーズ、2作目。

    この作者さんの作品は、他のシリーズも含めて、プロットがきっちり作られており、事件の構造そのものに無理がなく、文章が読みやすい。なので、どのシリーズも好みで読み続けているのだけれど、このシリーズだけはちょっと苦手かも。前作でも思ったが、主人公の立場がまず報道側の人間であることが大きい。報道側の大義名分も分かるし、本作でも随分と気を遣って描かれているのは分かるのだけれど、それでもマスコミの利己的な部分が見え隠れして不快感を覚えてしまう。その上、クソ真面目な綾香のキャラが一層イライラ感を増幅させる。新しく加わった久我の方が、傲慢ではあるがまだ好感が持てるのが救いかもしれない。恐らく今後のシリーズにも影響してくるであろう「死体美術館」の管理人の正体など、気になる点はいくつも残されているものの、主人公のキャラに魅力をもてないのはなかなかに致命的。

  • 廃屋に展示されるように残されていた女性の全裸死体。それを撮影したものが会員サイト「死体美術館」にアップされる。その頃、凶悪事件を取材するCS放送クライムチャンネルに、元警視庁捜査一課の久我が加わっていた……。廃屋で発見される女性の全裸死体。犯人の正体と目的とは?

  • 前作読んでいなかった…

  • 重犯罪取材班、早乙女綾香シリーズ第2弾。クライムチャンネルの記者、背が高めで顔つきはおっとり、でも実は気が強い主人公。

    会社員の椎名は、何らかの理由で廃屋に行き、全裸の死体を発見し、カメラに収める。後日それは「死体美術館」というサイトにアップされていた。事件を追う綾香に新メンバー加入。30代の元捜査一課刑事久我。どうやらこの事件は一人の女性の自殺を巡る復讐だった…。

    伏線もテンポよくさくさく進む。事件に関係する記述だけじゃなくて、日常の内容も挟むから、のんきなのか伏線なのかで悩む。ストーリーは面白かったけど、被害者を全裸にする理由って、書いてあったけ?続編は「死体美術館」を運営する人物との対決かな。

  • 早乙女綾香シリーズだった。
    テレビ番組の取材班が事件の真相を探る、という観点が新しいのかな。結構面白かった。

全17件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1965年千葉県生まれ。2006年『ヴェサリウスの柩』で第16回鮎川哲也賞を受賞してデビュー。『石の繭』から始まる「警視庁殺人分析班」シリーズで人気を集める。その他著書に「警視庁文書捜査官」シリーズ、「特捜7」シリーズ、「重犯罪取材班・早乙女綾香」シリーズ、『深紅の断片 警防課救命チーム』『共犯レクイエム 公安外事五課』『骸の鍵』『擬態の殻 刑事・一條聡士』などがある。

「2023年 『琥珀の闇 警視庁文書捜査官』 で使われていた紹介文から引用しています。」

麻見和史の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×