ゴールデン・ブラッド GOLDEN BLOOD (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344426573

感想・レビュー・書評

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  • 東海林さん出てるやん!
    (多分、「藤堂比奈子」シリーズの東海林刑事のはず)

    何人の人を犠牲にすればええと思ってんねん!
    テロもどきに、放火などなど。
    確かに、ゴールデンブラッドみたいなんがあれば、ええんやろうけど…
    なんぼ何でも…
    何名かの死によって、何万の命が救えれば…とか良く言うのがあるけど、数の問題なん?
    命って、ひとつ、ふたつって数えるものなんですか!って言いたい!
    私は、もっと高い所から見てるとか言ってたヤツおるけど、もう帰って来んでええから、地球を超えてずっ〜と高いところで御託並べとけ!

    主人公の最後の選択は、賛否両論ありそうやけど、自分で決めたこと!
    ええんとちゃうかな!

    • nikuさん
      藤堂比奈子シリーズまだ一冊しか読めてません〜!読めてないのに見かけると続きを買っちゃう笑
      内藤了さん多作で、全然追いつかないです(T_T)
      藤堂比奈子シリーズまだ一冊しか読めてません〜!読めてないのに見かけると続きを買っちゃう笑
      内藤了さん多作で、全然追いつかないです(T_T)
      2023/01/19
    • ultraman719さん
      おはようございます!
      私は、そのシリーズと東京おもて裏地交番シリーズは、読み終えました!
      まだまだ、色んなシリーズあるので大変ですね。
      内藤...
      おはようございます!
      私は、そのシリーズと東京おもて裏地交番シリーズは、読み終えました!
      まだまだ、色んなシリーズあるので大変ですね。
      内藤了さんもそうなんですが、中山七里さんが、手元にいっぱいあって、そっちが消化出来ません…(^◇^;)
      2023/01/19
    • ultraman719さん
      おもて裏地→おもてうら
      おもて裏地→おもてうら
      2023/01/19
  • 藤堂比奈子シリーズで知られる著者の医療ミステリー。
    救急救命士の圭吾は、マラソンの東京オリンピックのプレイベントに仕事として参加している最中に、大規模な爆弾テロに巻き込まれる。
    予測されるはずもない爆弾テロなのに、謎の「ゴールデン・ブラッド」なる人工血液のおかげで多くの命が助かる。
    しかし、同日、圭吾の義理の妹が謎の急死を遂げる。
    妹の死に納得のいかない圭吾は、独自で妹の死の真相に迫ろうとするが、そこには「ゴールデン・ブラッド」との関連性があった…
    もはや、医療用血液の不足は避けては通れない問題。
    ヒト由来の血液の確保には限界があり、近い将来、本当に人工血液に頼らなければいけない時代は来るだろう。
    ましてやマッチングの必要のない「ゴールデン・ブラッド」が本当に存在したら、本当に夢のような世界。
    ただ、ここではRhが+でも-でもない血液がそうであると書かれているが、実際にはABO型にも複雑な稀血が存在することを考えると、実用化にはまだまだ大きなハードルがあると思われる。ただ、そういった内情を知ってもらうのには、面白い作品だったと思う。
    一つ欠点があるとすれば、せっかく主人公が救急救命士なのに、その設定が活かされていないこと。まして、医療知識がほとんどないのに、驚き。救命士ならではの視点があるともっと面白かったのに、残念…4

  • 世界に数十人しか存在しないという特別な血液をもつ人の血液ゴールデンブラッドを培養した人工血液がもたらすメリットデメリットなお話。

    世界中で人工血液の研究がされているにも関わらず、血液だけは作れない。
    そのことをテーマにしただけあって、なかなか興味深く途中までは楽しめた。
    が…しかし…
    兄妹の恋心を絡ませたり余計な部分がやや邪魔をしていて残念。

    東海林刑事が出てくるが、キャラ的に内容とあってない気もする…。
    今ひとつ残念な一冊。

  • 画期的な人工血液を巡る陰謀に、下町の好青年的な消防士が巻き込まれる。スケールの大きな陰謀に、市井の人の主人公ではどうにもならないと言うことか、彼のいないところで物事が進む感じで、カタルシスに乏しい。スケールの割に家内手工業的な陰謀なので、主人公はもう少し闘えそうなのだが。作者のあとがきからすると、社会派のテーマが重すぎて、好き放題な話が書けなかったのかも知れない。

  • 最後の決断が良かったのか…
    なんとなく釈然としない感じが残る…
    何か信念を持つ人間は、持たない人から見ると怪物みたいで、悪の権化みたいなんだと思った。
    まぁ、数万人を救うための数人を殺すことを辞さない時点で事実超悪だけど。
    結局、病気を組み込んだ血液製剤を作ることに対する対抗策がないまま、献血にいくのはいかがなものか。

  • 正義と悪は紙一重、その言葉しかない。
    これを読んでどっちの言い分もわかる、常識に囚われるのもどうなのかなと考えさせられた。

  • 東京オリンピックのプレマラソンで自爆テロ事件が発生。消防士の圭吾は自ら負傷しながらも事態の収拾にてんてこ舞い。現場で金色の輸液パックを目にして不思議に思う圭吾。同じ頃、彼の異父妹が急死。明かされない妹の死因を調べるうち、どんな血液型の患者にも輸血可能なゴールデン・ブラッドなるものが開発されたことを圭吾は知る。

    もちろん本作の主役は圭吾なのですが、影の主役と言ってもいいほどの存在感を放っているのはあの人ではないですか。「実直そうではあるけれど、軽そうなところがどうもなぁ」(笑)。私が薦めて“藤堂比奈子”シリーズを読み始めた人が、いつのまにか私を追い抜いて先に読了。その後しきりと本作を読め読め言うのです。序盤は、あらこの人♪と思った程度だったのが、カメオ出演どころの出番ではない。ほかに、名前こそ出ないけれど「凄腕の検死官」も見え隠れ。なるほど早く読め読め言いたくなるはずだ。

    検察庁法改正案が可決されたら、ますます役人を裁けなくなるのかもしれません。

  • ゴールデン・ブラッド。
    内藤了さん。

    人工血液。
    ゴールデン・ブラッドの話。
    誰もが夢見る、
    人工血液が、極秘に開発された。
    その血液を輸血された患者達が、
    次々と変死していく。
    主人公の妹も。
    真相を暴いていく。

    藤堂比奈子シリーズの作者の
    内藤了さんの作品なので。
    楽しみに読みました。

    最初は、面白くて、どんどん進んで読めたけれど。
    だんだん、
    少し難しかったかな?

  • 藤堂比奈子シリーズにどっぷりハマり、同じ作家さんということで読み始めましたが、ページをめくる手が進む進む。

    人工血液なんてSFの世界かと思いきや、巻末に『日本血液代替物学会』なる団体への謝辞が書かれていて現実に研究されてることを知り、読後感がさらに深くなった。

    下町の消防士が急死した妹や周辺の人の謎の死を追っていく姿に応援したくなりました。

    藤堂比奈子に出てくる東海林さんや、名前こそ出されなかったが、『スゴ腕のしつこい検視官』はきっと死神先生(石神先生)なんだろうなと思いをめぐらせつつ、ラストまで息を飲む展開でした。

    伏線回収もきっちりでよかったです。

  • 「CUT」ですっかりハマってしまった内藤了さんの本。

    と言っても内容は猟奇殺人ではないです。

    新開発された人工血液「ゴールデン・ブラッド」を巡る医療ミステリー。

    オリンピックに向けて開催されたプレマラソン大会で起こったテロ。そこで使用された人工血液が多くの人々の命を救った…と思われる中、その後その血液を使った患者さんが次々と亡くなっていく。さらに、テロのあった日に心不全で亡くなった妹の死因に不信感を覚えた消防士の向井圭吾は事件の真相を探るのだが…

    いや~面白かった!
    最後の最後まで誰がワルモンなのかがわからないところがドキドキした~
    そしてラスト
    そうか…そうしたか圭吾くん。

    私ならどうするだろね~
    うむむ悩む。

    まあそれは置いといて
    内藤了さんってホントに面白い小説書くのね~
    好きだわ~

    他の小説もぜひ読んでみたい!!

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著者プロフィール

2月20日生まれ。長野市出身、在住。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年、日本ホラー小説大賞読者賞受賞作『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』でデビュー。ほかの著書に『ON』につづくシリーズの『CUT』『AID』『LEAK』『ZERO』『ONE』『BACK』『MIX』『COPY』『BURN上・下』、スピンオフ『パンドラ』『サークル』『OFF』、「東京駅おもてうら交番・堀北恵平」シリーズ『MASK』『COVER』『PUZZLE』『TURN』など著作多数。

「2023年 『LIVE 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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