がらくた屋と月の夜話 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 74
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344426696

作品紹介・あらすじ

仕事も恋も上手くいかないつき子は、ある晩、ガラクタばかりの骨董品屋に迷い込む。そこは古道具に秘められた"物語"を売る店だった。未亡人を未来へと導いた時刻表、母と娘の拗れた関係を解いたレース、居場所のない少女に特等席を与えた椅子…。人生の落し物を探して、今日も訳ありのお客が訪れる。つき子もまた、ある指輪を探していた。

感想・レビュー・書評

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  • あまり面白くはないと思いながら、続きが気になりスルスル読んだ。物が語ると書いて物語。それぞれのモノにもちゃんとした物語がある。モノを大事にしようと思った。
    色々な人間関係も交わりながら、最後の方は少し興味深く読めたかな。

  • つき子のような真面目でうっかりしたお人好しが、最後にハッピーエンドを迎えられてよかった。

    つき子が仕事を押し付けられたり、盛り上げ役として合コンに呼ばれたりしてると、周りにいいように利用されてるように感じるんだよね。
    いや、本人は多分自覚してないだけで、そうなんだろうけど。
    そういうのって受け取りかた次第なんだなぁと思った。
    幼馴染みの件は、間違いなくただの立場を利用した詐欺なんだけど、それも、自戒の為に大事にするとかどんだけMなのか…。

    酔いざましに歩いて帰ろうとして、迷ってしまうという、実際にそうなったら途方にくれそうなシチュエーションの中、河嶋骨董屋や天馬との出会いになってて、ときめいてしまった。
    まだ、なにも始まってないのに(笑)

    温かい道具たちの物語の合間に入るドキッとする場面で、天馬の重そうな事情がかいま見えた時のつき子のためらいとか、骨董屋の物語を買った人
    の過去とか、読んでて感情移入しやすくて、よかった。

  • 名前とは裏腹にツキのない人生を送っていたつき子が道に迷って出会ったのは、がらくただらけのトランクを持ったひとりの老人。
    そのがらくたは彼が営む骨董店の商品で、彼はそれを売るたびにがらくたたちの物語を聞かせるのだ。そして不思議とその物語は、買った人たちの心に響きわたってゆく…。

    がらくたが語る自分の物語という視点が童話のようで、またその内容も暖かさに満ちています。そのうつつとは離れたやさしい物語によって、現実の生活に悩む人々の苦しさがやわらいでゆくので、とてもほっとさせられるというか、しみじみと良かったなあと思わせてくれるのです。

    親と子の複雑な関係や過去の軽くはない出来事も描かれていて、ただやさしいだけの物語では終わってはいません。それでも、がらくたをきっかけに、前へ進む力を得られた主人公たちを自然と応援したくなるような、そんな気持ちにさせてくれるやさしさがいっぱいのお話だと感じました。

  • 解説にもあったけど、捨てることを良しとする最近の世の中で、長く取っておかれたものの話というのが新鮮でした。
    捨てる系の本も、別に思い出の品はとっておいても良いような事は書いてはありますが。

    ヒロインとの付かず離れずの距離がもどかしい息子さん、関係が複雑すぎてすべて理解しきれたのだろうか私は

  • それぞれの古道具に秘められた物語に身近なちょっとしたものにはどんな物語があるのかなって想像してわくわくしました。
    古道具に秘められた物語をきっかけにそれぞれがかわっていく様子にも心うたれました。

  • アンティークでもない、ただ古いガラクタとそれにまつわる物語。たっぷりとうさんくさいけど、なんかいい。主人公があまりに普通で特別感を感じないせいか、何となくぼんやりとした感じになってしまっている印象です。

  • わたしはこういうヒロインはどうにも好きになれんのだよな。どいつもこいつもちゃんと相手と向き合えよと思ってしまって楽しめない。

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