キャロリング (幻冬舎文庫)

著者 : 有川浩
  • 幻冬舎 (2017年12月6日発売)
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  • レビュー :82
  • Amazon.co.jp ・本 (461ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344426719

キャロリング (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 有川さんのラブコメは絶品!最近は、あまりガッツリ『ラブコメ好きで何が悪い!』感がないなぁ…と思っていただけに今回は、クリーンヒットだった。
    子どもの頃に負った傷はなかなか消えない。
    現在進行形で傷ついている少年、親に振り回されて傷を持ったまま大人になった青年、現実から目をそらして夢の世界にいようとする大人。
    いろんな人生観を持った人間が集まって織り成す物語は、じんわり温かくなる。
    「誰と比べても、不幸にランクがあったとしても、自分の傷が一番痛い」。「不幸を比べっこしたってしょうがない」そう言いながら、今、傷ついている航平の辛さを思いやっている大和の気持ちが一番心に響いた。
    その一方で、育ちの違いからすれ違ってもなお好き同士の大和と柊子のエピソードが大好きで、何度も何度も読み返した。
    大和…好きだ!
    口が悪くて、短気で、すぐにポンポン怒るけど、関わった人を見捨てられない。仕事のできる、目端の効いた彼。
    どこかで、聞いた?『海の底』の夏木さん。『図書館戦争』の堂上教官。舌禍で失敗するタイプ。
    冬原さん派ですけどね。有川さんが好んで?書くこのタイプの不器用な青年、大好きです!
    柊子は、笠原…郁ちゃんや望ちゃんタイプでなく、『県庁おもてなし課』の多紀ちゃんに近いかな。大好きです!!

    あと、悪役の面々もいい味出してます。彼らも憎めない。
    クリスマスは、清算される日。これが一番のテーマかな、と勝手に解釈しております。

  • 最終的には愛がいっぱい詰まった話。
    元恋人や預かった子供、整体のおじさんや同僚、ヤクザのおじさんなど。

    • のんさん
      この作品、以前私も読みました。最終的に愛が詰まっている+登場人物達が繋がっているんですよね。とても素敵な作品だったので恋人の誕生日にプレゼントしたことがあります。
      2018/02/21
  • 途中ホロリとくるシーンが沢山あって、最後は号泣。

    思いやりにあふれたストーリー。

    やっぱ、みんなが誰かのことを大切に思ってる話が好きだなぁ。

    そして有川さんの小説、やっぱ好きです。

  • どんなストーリーなのか、全く見当がつかなった。
    読み進めていくうちに、魅力的な人物やセリフに引き込まれていった。
    人のことを思いやるって、簡単なようで難しい。
    どうしても打算が働いてしまう。
    打算なしに思いやれる、そして行動にうつせる人物達に魅了された。

  • クリスマスの時期は逸したけど
    『倒産、離婚、借金・・・・・逆境の中で、奇跡は起きるのか?』とは帯の言葉だが背表紙には『ささやかな奇跡の連鎖を描く感動の物語』と。つまり奇跡は起こるのです。
    時に甘く、時にほろ苦く。

    奇跡とあるが、主人公クラスに限らず登場人物たちが、
    様々な背景・過去を持つ男たちを中心に
    周り、相手の心に、他人を傷つけるということに敏感で、
    他人を思い、他人のためにという気持ちで、
    そして他人のせいにしない、自分が背負う責任という
    気持ちで動くから、それはもたらされた奇跡ではなく、
    自らの行いが引き寄せたものなのだと。

    ノリのよいおちゃらけのキャラクターも、
    しっかり・しっとり「よいおとな」であったり
    他作品同様、安心して読めて前を向ける。

  • 人生最悪だと思っている人が、人生最悪だと思っている人たちから、人生最悪だと思っている男の子を救う話。

  • 久しぶりにすっごく好きなお話だった!
    有川さんが描く男の人が好きだなあ

  • クリスマスに倒産が決まっていた会社が主な舞台だけれど、そこがやっている学童保育にやってくる航平くんが話の中心なのかと思う。なかなかしっかり者で彼のために周りの大人達が奮闘。かなりドタバタなシーンがありちょっと期待外れな感じはした。そして有川さんらしいベタな恋愛話はないけれどドタバタを除けばほんわかな雰囲気で進み、そして終わる。

  • ■書名

    書名:キャロリング
    著者:有川 浩

    ■概要

    クリスマスに倒産が決まった子供服メーカーの社員・大和俊介。
    同僚で元恋人の柊子に秘かな思いを残していた。そんな二人を頼ってきたのは、
    会社に併設された学童に通う小学生の航平。両親の離婚を止めたいという航平の
    願いを叶えるため、彼らは別居中の航平の父親を訪ねることに――。
    逆境でもたらされる、ささやかな奇跡の連鎖を描く感動の物語。
    (amazon.co.jpより引用)

    ■感想

    クリスマスの物語って、読む前にハッピーエンド/奇蹟をなんとなく想像する人多い
    と思います。
    それだけ、クリスマスというものが人間にとって特別な日であると、植え付けられた日
    なんでしょうね。
    (これ言うと非難されますが、どの日も同じ一日であり同じ価値の時間が流れていると個人的
    には思うんですけどね。)

    この本は、そんなクリスマスにまつわる物語です。
    作者は、おなじみ有川さんです。
    久しぶりにこの方の小説読みました。
    最近、あまり読んで無かったので、この人の文章/文体は久しぶりでしたが、相変わらずですね。
    くどい部分はくどいけど、面白いです。

    結構重い話しかな?と思いますが、有川さんらしい作品だと思います。

    この人の作品は、本当にテレビや舞台向けですね。
    なんでしょうね。軽いのかな?あと、登場事物が全員分かりやすい、特徴があるというのが大きい
    ですね。
    個人的には、この作者の第2ヒロイン(基本ツンデレタイプ)が好きな場合が多いです。
    今回もそうでした。

    まあ、今回、敵役の心情と行動の変化は、ちょっとやりすぎかな?という部分と、結果的に、不幸比べ
    しまくっているな~と感じる部分はありましたが、全体的に楽しく読めました。

    クリスマスのお話しを探している場合、オススメです。

  • 久々の有川浩です。
    『キャロリング』とは、クリスマスイヴにキリストの生誕を賛美歌で知らせること、とあった。
    クリスマスキャロルか。

    不幸の比べっこしても仕方ない。

    主人公の大和の胸にある言葉を軸に話は展開する。
    でも、私はどちらかと言うと赤木率いるチーム・ヘッポコファイナンス(笑、勝手に命名)に愛着が湧いた。
    自由に生きるという選択肢を根っこから奪われてしまった赤木と、社会から使えないと烙印を押され、失敗すれば死を意味するような環境にいる、部下の糸山と石田、そしてレイ。
    そんな、どうしようもない三人を抱えて、赤木は裏社会に相応しくない「つましい暮らし」を送ることだけを考え、悪事を働くわけで。
    話の展開としては完全に悪役なのだけど、この四人が愛おしすぎた。

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