長くなるのでまたにする。 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344426825

感想・レビュー・書評

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  • 2022-2023年末年始にわたくしが読んだのは2015年単行本版である。

    2022に亡くなった宮沢さん。ほんとに惜しい人をー。
    NHKラジオ「すっぴん」に出てた時にはちょっとおかしな人くらいにしか思っていなかったけれど…。すみません。

    「稽古場レポート「舞台とその周辺」」で、シティボーイズの方たちとの舞台の稽古風景が書かれているが、シティボーイズの3人がもう60代でとにかく休みたがって、流しで少し稽古してもすぐにタバコを吸いにいってしまって、自分の出番になると喫煙所から直接やってくる、というエピソードがある。
    宮沢さんが亡くなってすぐの高橋源一郎の飛ぶ教室で、大竹まことさんが台本通りにやらないでアドリブばっかり入れて宮沢さんに舞台稽古ですごい怒られるのが怖くてなかなか楽屋に帰れなかったって話をされていたことと重なって、ほほえましいというか、泣けてくる。楽しかったんだろうなー。

    焦った時の言い間違えとかね、クスクス。
    ファミレスで仕事に夢中になりすぎて、お金払わずに帰ってて次に行った時に請求された話は『THE3名様』を思い出した。

  • 普段、結論から話さないと気が済まないのだが、
    敢えて結論を出さない宮沢章夫氏のエッセーが好きで、ほとんど読んでいる。
    いつもどおり、期待せずに読む。
    最初はまぁまぁ、中盤から「プッ」と
    思わず笑ってしまう話がいくつもあって、一気に読みすすむ。

  • ‪全32のエッセイ。一つのエッセイが三部構成になっているのだが、その関連性と展開が唐突かつ意外な方向へ向かう。同時に宮沢章夫独自のエッセイ文体はリズムが良く癖になる。‬

  • 昔はツボにはまったんだけど。チョッとずれたかもしれない。

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著者プロフィール

1956年静岡県生まれ。劇作家・演出家・作家・早稲田大学文学学術院教授。90年、演劇ユニット「遊園地再生事業団」を結成し、1993年戯曲『ヒネミ』(白水社)で岸田國士戯曲賞を受賞、2010年『時間のかかる読書』(河出文庫)で伊藤整文学賞(評論部門)を受賞。著書に『牛への道』『わからなくなってきました』(新潮文庫)、『ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット第三集』(新潮社)、『長くなるのでまたにする。 』(幻冬舎)、『東京大学「80年代地下文化論」講義 決定版』(河出書房新社)など多数。

「2017年 『笛を吹く人がいる 素晴らしきテクの世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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