熊金家のひとり娘 (幻冬舎文庫)

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レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344427273

感想・レビュー・書評

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  • 小さな島で代々お祓いを生業にしてきた特殊な家に生まれた一子が、島を脱出し、どう生きたのかを描く。一子は紛れもなく毒親になってしまったが、その背景を思うと彼女だけを責められない気持ちにもなる。

  • まさきとしかさん。数冊読んだけど、あまり自分とは合わないのかもしれない

  • まさきとしかさんの作品を読むのは初めてでした。豊崎社長がこの作家の作品を勧めていたので、かなり高い期待値で読んだのですが、正直ストーリーがあちこちに広がるものの、それが集約されずとっちらかったまま終わってしまった印象でした。ストーリーも、ありがちな日本の因習話、因縁ものに感じられました。この作家さんの小説はまだ1冊目なので、とりあえず、他の作品も読んでみようと思います。

  • 母に人生を翻弄された母娘の物語。

    第一章 1971年 北の小さな島
    第二章 1992年 霊園からの脱出
    第三章 1995年 四次元冷蔵庫
    第四章 2010年 ペテン師と鮑の神様
    終章  最後の手紙

    北海道の島で育った一子は、母を失踪で亡くし、祈祷師の祖母に育てられた。

    祈祷師の家代々、女の子が継承し、女の子を生むことを定めとした呪縛から逃げ出した一子。

    しかし、一子も娘二人を授かるも、同じように子供たちも一子の呪縛から逃げられないでした。

    やがて家庭は崩壊し、一子は失踪してしまうが、娘たちは後々真相を知る。

    誰にでもある母性の強く、醜いエゴみたいなものが、人生を狂わせる。


    初めて読んだ作家さんでしたが、大好きになりました。

    母性が焦点なのかな。

  • 代々娘一人産み継ぐ家系に育ってしまった女性たちが描かれています。
    祈祷師というどこか怪しい雰囲気や
    何か得体の知れないものが表れたりして
    この物語を更におどろおどろしくさせています。

    これ程までに女の子を生みたくはないという気持ちになのは
    余程のことが無い限り思わないことで、
    それ程までにこの家系から逃れたかった
    気持ちがよく出ているかと思います。
    そのために一刻でも早く育っていた島から脱出して
    新しい世界を導きたいという気持ちが強く、
    さらには男の子を産みたいという気持ちも強く
    これが母親の人生の歯車を狂わせてしまい
    娘たちまでの人生までも影響を及ぼしてしまい
    子供から見てみればこんなに迷惑な母親は嫌で仕方なかったと思います。
    母親の半生を振り返ることで娘たちはどんな思いをして
    これからの人生を歩むのかと考えてしまいました。

    この母親の娘たちの他にもこの母親と関係を持った男性は
    初めは良い人だったのかもしれないですが、
    この母親の言動によって徐々に形を崩して
    男性までも人生を狂わされているような気がして
    それも気の毒で仕方なかったです。

    作品中にあった
    「生命の源は宇宙にあるのだ、と思った。
    そう思った瞬間、宇宙から無数の糸が垂れている光景が浮かんだ。
    糸はすべての生命とつながっていた。
    いま生きている生命とも、かつて生きていた生命とも。
    地球上に原始生命が誕生したといわれるのは約四十憶年前だ。
    四十億年のあいだに誕生した生命と同じだけの糸が、
    宇宙から垂れている。糸をたぐっていくと、つながっている。
    生者も死者も、人間も幽霊も、結局は同じ世界を拠点にしているのだ。」
    という文章がとても印象的で、
    これによって少しは娘たちの気持ちが救われたような思いになりました。
    もしかしたら家系というのもこの宇宙の繋がりのように
    繋がっているようだとも思えました。

    この作品の前に「完璧な母親」を読みましたが、
    独特な世界感で読みやすかったのでこの作品も読んでみましたが、
    今回は更に母親と娘という固執した関係に少し特殊な視点から
    描かれていてミステリーというよりもホラーに
    近いような印象を持ちました。
    こうゆう親子関係の愛情を問う作品も珍しいと思うので
    ありきたりな小説に飽きてしまった方にはお勧めかもしれないです。

  • 田舎のくだらない風習の呪縛のせいで苦しまなければならない娘達が不憫でならない。
    馬鹿げてる(︶^︶)好きなように生きて欲しい。

  • 一言で言えば毒親の話。
    一子も娘たちも結局エゴの塊で「私を愛して!」と叫んでいる人たち。
    島の風習や宗教問題の物語への取り入れ方がが中途半端で未消化な印象。

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著者プロフィール

1965年東京都生まれ。北海道育ち。1994年『パーティしようよ』が第28回北海道新聞文学賞佳作に選ばれる。2007年「散る咲く巡る」で第41回北海道新聞文学賞(創作・評論部門)を受賞。著書に『夜の空の星の』『完璧な母親』『きわこのこと』など。

「2018年 『玉瀬家、休業中。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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