ツバキ文具店 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 773
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  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344427617

作品紹介・あらすじ

鎌倉で小さな文具店を営むかたわら、手紙の代書を請け負う鳩子。今日も風変わりな依頼が舞い込みます。友人への絶縁状、借金のお断り、天国からの手紙……。身近だからこそ伝えられない依頼者の心に寄り添ううち、仲違いしたまま逝ってしまった祖母への想いに気づいていく。大切な人への想い、「ツバキ文具店」があなたに代わってお届けします。

感想・レビュー・書評

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  • これはよかった!
    ほんわりと暖かい気持ちなる物語。
    鎌倉が舞台です。鎌倉に遊びに行きたくなってしまいました。
    とくに、出てくるお店をググりました。実在なのね!
    これはいかなければ(笑)

    主人公鳩子はポッポちゃんと言われる手紙の代書屋。
    鎌倉で文具店を営みながら、様々な人からの依頼をうけて手紙の代書を行います。

    これが単純に手紙を代筆するということだけでなく、紙を含めた用具にもこだわり、さらに、何で書くのか、どんな書体で書くのか、そして切手にまでこだわります。

    その代書の目的に応じて、その依頼主のために真心こめた形として手紙を創作(そう、創作だと思います)していきます。職人技!
    この設定がすごい。

    さらにさらに、手紙の書き方やマナーを学ぶこともできます(笑)

    本書をよむと、やっぱり字がきれいになりたいなぁって思います。プロの字じゃなくてもいいから、味のある字を書きたい(笑)
    自分自身、字が汚いので、もっぱらパソコンでの印刷で、どんどん手書きをしなくなっているなぁ

    ということで、本書はとってもお勧め。
    手書き文字が好きになる
    鎌倉に行きたくなる
    美味いものが食べたくなる

  • 小川糸は、好みの文体なのでハマることを怖れて手をつけなかった。昨年夏に妹が脚を骨折して2ヶ月間入院した。暇なんでなんか本を持ってきて、とのたまうので宮部みゆきやら北方謙三やら東野圭吾やら上橋菜穂子やら持ってゆくと、半分近くは読んでくれたようだ。その時に、「私が読んで良かったのは、ツバキ文具店、あれは良かった」と言った。テレビでやっていたので、だいたいの中身は知っていたので、あ、そう、と応えておいた。が、ずっと引っかかっていた。妹が本を薦めるのは、かなり珍しい。

    やっと手をつけた。

    古い佇まいの文具店。先代の遺したものを、どのように生活に取り入れるのか。私たち兄妹にも共通の景色と課題があり、少し彼女の気持ちが見えたところで、話の中に次第と入ってゆく。

    まさかひとつひとつの手紙を、全てプロの書家に頼んで我々に提示してくれていたとは知らなかった。テレビドラマでは一瞬で終わる手紙を、じっくり味わうことができる。萱谷恵子さんの描く字は、芸術家の書ではなくて、いわば職人の書だ。注文に応じて、注文者が満足するように仕上げる。決して展覧会に掲示されることはなく、でも誰かが喜んでくれる。ペットのお悔やみ状、離婚報告書、元カノへの近況報告手紙、借金御断りの手紙、天国から妻へのラブレター、近所の5歳の女の子QPちゃんへの手紙、絶縁状、そして大切な亡き祖母へ書くあるがままの自分の手紙。総てを、こうでなくてはいけない文具の体裁を整えて我々に提示する。ほとんど芸術だけど、アートじゃない。発信する人と受け取る人、その人たちの気持ちがあってこそのかけがえのない世界で、一つの手紙だ。断じて芸術じゃない。職人は丁寧な生活をして、丁寧な作品を仕上げる。

    作家・小川糸がどうやらそういう生活を送っているだけでなく、字描きの萱谷恵子さんも、「書道家」ではなくて、普段は映画の美術などをしている職人らしい。

    でも単なる代書屋じゃなくて、唯一無二の職人だろう。私の県に代書屋ってあるのだろうか、と検索したら案外あるわあるわ。表彰状から選挙の必勝まで、考えたらプロの書は巷に出回っている。でも決して鳩子さんのように、相手の意を汲んだ「手紙」は書かない。書けない。少なくとも、調べた限りでは鳩子さんのような代書屋はいない。「続編」は紐解くことに決めた。

    妹が発見することは決してないだろうけど、文庫の左上スミにパラパラ感想を書いて置いてみた。一画一画描いていけば良いので、左下スミのパラパラ漫画のように凝ったもんじゃない。90ページ分使った。
    「初小川糸、面白かったよ」と。

  • ああー、私ったら何故この作品に今まで手を出さなかったのでしょう?!
    週末のちょっとお疲れ気味の私の心に、ドストライク直球を投げ込まれました(*_*)=3=3=3
    涙腺が緩み、胸の奥がザワザワしています

    まずは、なんといっても地元の人との心地良い距離感が気に入りました
    決して押し付けがましくなく、心の痛い所にスッと入っていく温かくて憎い演出に心揺さぶられました

    __後悔しないなんてありえない
    失くしたものを追い求めるより、今、手のひらに残っているものを大事にすればいいんだ__

    本当にそう思います、わかっているんです
    でも時々忘れちゃうんです


    次に代書屋の仕事をする時の凛とした空気感が良かったです
    依頼人の気持ちに寄り添って、また送られる側の気持ちも考えて代筆する訳ですが、とても一筋縄ではいかない商売ですよね
    字そのものですら、自分の字以外にそうそう簡単に変えられないですよね
    またそれに見合った筆記用具や便箋、封筒、切手の選択
    求められているものが多くて、本当に奥深い職業だと思いました


    あとは、物語を通して鎌倉の海と山に囲まれた自然の美しさや、四季の移り変わりが感じられて素敵でした
    鎌倉は若い頃からずっと私のお気に入りの場所の一つで、年始の初詣から始まり、年に何度か訪れます
    作中に出てくる神社、寺、店巡りを是非したいと思いました


    読んで良かった。。。
    次の『キラキラ共和国』も勿論読みます

    • かなさん
      ハッピーアワーをキメたK村さん、おはようございます!
      ぜひぜひ「キラキラ共和国」と
      「椿ノ恋文」を読んでくださいね(*^^*)
      私、こ...
      ハッピーアワーをキメたK村さん、おはようございます!
      ぜひぜひ「キラキラ共和国」と
      「椿ノ恋文」を読んでくださいね(*^^*)
      私、このシリーズも大好きです♪
      鎌倉にも行きたくなるし、
      手紙を書いてみたい思いにかられますよね!
      2023/12/11
    • ハッピーアワーをキメたK村さん
      かなさん、おはようございます
      良いですよね、このシリーズ!
      癒されちゃいます
      鎌倉も行きたくなりますよね
      今朝から早速続編読み始めています
      ...
      かなさん、おはようございます
      良いですよね、このシリーズ!
      癒されちゃいます
      鎌倉も行きたくなりますよね
      今朝から早速続編読み始めています
      もう入籍していてびっくりなんですけどね(*≧∀≦*)
      2023/12/11
  • 年が明け、元旦最初の私の仕事。子どもの頃のさてさては家族に届いた年賀状の山を仕分けするのが毎年の役割でした。父宛に届く300通ものハガキの山に、自分も大人になったらこんなに多くのやりとりをするのだろうかと思ったものでした。大量のハガキを仕分けする中で、作業的に仕分けるものと、ふと手を止めて眺めるものが明確に分かれました。仕分けですから見るのは宛名です。ゴシック体なんか使うなよな、とか郵便番号欄ずれてるよとか、印字されているもので手を止めるのはマイナス視点で見るものばかり。一方で、本気で手を止めるのは手書きのもの。これ凄いなあ、自分の住所と名字、この人なんかよりずっと書くことが多い自分の属性。それにも関わらず自分にはとても書けない美しいそのハガキの上の手書きの文字に見とれることがありました。印刷ボタンを押して自動で差し込まれた文字と、宛名の人を思い浮かべて書かれた文字。それを受け取った人が自分宛に届いたものとして両者を見た時に違う思いを抱くのは当たり前なのかもしれません。でも、手書きだからと言って果たしてそれは差出人本人が書いたかどうかはわかりません。この作品は、そんな手書きの文字の裏に隠された物語です。

    『私は、小高い山のふもとにある、小さな一軒家に暮らしている』という主人公・雨宮鳩子。『三年ほど前に先代が亡くなったので、今は古い日本家屋で一人暮らしだ』という鎌倉に暮らす鳩子。『雨宮家は、江戸時代から続くとされる、由緒正しき代書屋』であり『江戸時代に大奥で働いていた右筆のひとりが、雨宮家の初代』とされ、鳩子が十一代目と聞かされて育ちました。『代書屋』とは『古くは右筆と呼ばれた職業で、やんごとなき身分の方やお殿様に代わって代筆を行う』お仕事。しかし時は流れ、今は『祝儀袋に名前を書いたり、記念碑に彫る文書を書いたり、看板、社訓の類の文字を書くのが主な業務』で、『表向きは、町の文具屋にすぎない』と『歩いて数分のところに小学校がある』立地の『ツバキ文具店』をひとりで切り盛りする鳩子。そんな鳩子は小さい頃から先代である祖母に書道を学んできました。『私にとって六歳の六月六日は、待ちに待った書道デビューの日だった』と振り返る鳩子。『小学校時代はひたすら習字の修練に明け暮れた』という鳩子は『先代がつきっきりで』最初は『○』、次に『平仮名』、そして『漢字』と順に学んでいきました。しかし、生活の全てが習字の修練に当てられ、他の楽しみをすっかり奪われた高校時代、ついに鳩子の気持ちが爆発します。『うるせぇんだよ、糞ババアだまってろ!』と『わかりやすい形で不良』になり『ガングロ街道をまっしぐらに』ひた走ります。それも大人になり『今となってはガングロ時代の自分を知る人に会うのは、とても恥ずかしい』と感じる鳩子。先代の後を継ぎ、次から次へと訪れる代書の依頼に向き合ってゆくのでした。そしてこの作品はそんな鳩子の『夏』から始まる一年を季節の移り変わりを巧みに取り入れながら描いていきます。

    『他の人に代わって文書を書くこと』それが代書。そして、それを家業とする雨宮家。例えばお悔やみ状を代筆するには『墨の色をあまり濃くしない』。これは喪中ハガキでよく見ます。『墨の色を薄くするのは、悲しみのあまり硯に涙が落ちて薄まったため』という理由があること。『たびたびや再び、重ね重ね、繰り返しなど、忌言葉を使わないこと』などの決まり事があること。そして、代筆に向かう姿勢を『私は、静かに筆を持ち上げた。世界中の悲しみという悲しみを、瞬間、涙腺を磁石のようにして吸い集める』と表現していきます。『離婚を報告する手紙、就職失敗を励ます手紙、絶縁状』、と面と向かって言いにくいことを文字にする場合が大半を占めるその仕事は思った以上に多岐に渡りました。また、これは面白いと思ったのは切手選びのシーンです。金銭絡みの『謝絶状』の依頼を請け負った鳩子。便箋を作成し、封をした後に切手を貼ります。ここで『切手は、金剛力士像の図柄を貼った。厳然たる謝絶状である』と封筒に貼る切手にまで拘わりをみせます。『金剛力士像の切手は五百円だが、絶対にお金は貸せないとする強い意志を示す』ためには切手の額面の金額は関係なく、図柄のインパクトを重視するという発想。『優しい印象の切手を貼ったら、相手はまた無心するかもしれない』という理由。自分の仕事の隅々にまでこだわりを見せる本物のプロの仕事をとても感じた瞬間でした。

    また、小川さんらしく食べ物に関する表現もとても魅力的です。庭で手紙を燃やして供養するという一幕でバウムクーヘンを焼くという光景が出てきました。『外側の皮はふんわりと柔らかくなり、中のクリームはトロトロになっていた』、とそもそもそんな食べ方があるのか!ととても興味をそそります。そして『そのトロトロのところを、フランスパンにつけたり、おにぎりにのせたりする。でも、一番相性が良かったのは、意外にもさつま揚げとの組み合わせだった』というまさかのさつま揚げとの組み合わせを持ってきます。これはまさしく経験者が語る記述。すぐにでも試してみたくなりました。また、『ツバキ文具店』のある『鎌倉』という街の食にも焦点を当てたシーンがありました。例えばカレー。『老舗だとキャラウェイが有名だし、若者たちに人気なのはオクシモロンだ。長谷の方まで行けばウーフカレーがあるし…』と実在する人気店を紹介していく様は、この作品自体のリアルと創作の垣根が分からなくなるとても面白い効果を生んでいるようにも感じました。『鎌倉』に暮らすみなさんにはたまらないシーンなのではないでしょうか。

    『代書屋っていうのは、昔から影武者みたいなもので、決して陽の目は見ない。だけど、誰かの幸せの役に立つ、感謝される商売なんだ』と語った祖母。『自分で自分の気持ちをすらすら表現できる人は問題ないけど、そうできない人のために代書をする。その方が、より気持ちが伝わる、ってことだってある』と気づき、代書という家業を継いだ鳩子。様々な事情を抱え、悩み、苦しみ、鳩子の元を訪れる人々。そんな人々の代わりに代書を行う鳩子はいつもそれらを自身のこととして、依頼の一つひとつに誠実に丁寧に向き合ってゆきます。『昔から、餅は餅屋って、言うじゃないか。手紙を代書してほしいって人がいる限り、うちは代書屋を続けていく、ただそれだけのことなんだよ』という祖母の言葉。時代が変わっても、世の中が変化しても、人と人の間にコミュニケーションが存在する限り、代書屋という仕事は続くのだと思います。

    この作品では、依頼を受け、鳩子が仕上げた手書きの代書がそれぞれのシーンに画像として掲載されています。活字とは違う、『手書き』で書かれたその代書を読んだ時、同じ本を読んでいるにもかかわらず、心の違う部分が動くのを感じました。時代が変わっても、それを書いた、書いている人の顔が思い浮かぶ『手書き』の価値はいつまでも変わらない、そんなことも感じさせてくれた作品でした。

    • さてさてさん
      kurumicookiesさん、こんにちは!
      私も作家さんということでは偏りが大きいですが皆さんの読書歴を参考にさせていただいています。ku...
      kurumicookiesさん、こんにちは!
      私も作家さんということでは偏りが大きいですが皆さんの読書歴を参考にさせていただいています。kurumicookiesさんとは結構似た感じの読書歴にも思い感想参考にさせていただいています。
      ありがとうございます。
      2020/05/31
    • 村上マシュマロさん
      こんにちは、さてさてさん。ご無沙汰しております。

      さてさてさんのレビューを全て拝読しておりませんが、この作品がとても鎌倉好きな私にとり、印...
      こんにちは、さてさてさん。ご無沙汰しております。

      さてさてさんのレビューを全て拝読しておりませんが、この作品がとても鎌倉好きな私にとり、印象的でした。事後報告で申し訳ございませんが、私の本棚に登録させて頂き、ブックリストの説明にさてさてさんのお名前をお借りさせて頂きました。手順が逆で本当に申し訳ありません。

      言い訳になり私事ですが、体調により中々タイムラインのレビューを全て読みきれないのですが、今後もさてさてさんのレビューを楽しみにしております♪

      今年もあと僅か、良いお年をお迎え下さいませ。
      来年もよろしくお願い致します。
      2023/12/30
    • さてさてさん
      村上マシュマロさん、こんにちは!
      読みたい本でブックリストを作成されたのですね。全く大丈夫です。
      鎌倉が舞台のなるこの作品、とても良いで...
      村上マシュマロさん、こんにちは!
      読みたい本でブックリストを作成されたのですね。全く大丈夫です。
      鎌倉が舞台のなるこの作品、とても良いです。現状三冊まで出ていますが私もブックリストを作成しました。
      https://booklog.jp/booklists/62940
      こちらこそありがとうございます。
      村上マシュマロさんも良いお年をお迎えください。
      よろしくお願いいたします。
      2023/12/30
  • ツバキ文具店シリーズが最近刊行されたこともあって、興味があって本作を手に取りました。鳩子さんの頑張りと依頼者の思いにホッコリする作品でした。

    本作は文房具屋さん兼代書屋さんを営む主人公、鳩子の物語。代書屋とは文字通り、文字を代筆する職業で、主な依頼としては、結婚式の案内や公的な文書、年賀状などの代筆が一般的なのかなと。本作では絶縁状や離婚通知など様々な文章の代筆が依頼され、それを鳩子が依頼者の想いに寄り添い、文字を認めるというお話し。

    SNSや電子機器の流行で文字を書くことが少なくなった現代において改めて、手書きの持つパワーを感じる作品だなと思いました。本作では鳩子さんがしたためた文章が実際に載っているのですが、文字から読み取れる印象が全然違うことに驚きを隠しきれませんでしたし、そこまで文字にこだわって依頼者の想いに寄り添う鳩子さんの姿は素敵だなと思いました。

  • 続編が3冊目まで出たお知らせを見て、最初の1冊目を読みたくなり購入。四季の名前を冠した各短編は内容が重く、心温まる内容。シリーズ化される理由が分かる。
    代書屋として出した手紙も掲載されていて、相手に応じた書式や文言、字の美しさに感嘆する。年賀状含め50年来、パソコンで作って来たことが恥ずかしくなる。(といって、元上司に御礼状を昨日出したのも、迷った末にメールだが···)
    古都鎌倉の風景も相まって物語に深みを与えるが、気になったのが人の名前。バーバラ婦人、男爵、ポッポちゃん、QPちゃんときて、パンティーちゃんは恥ずかしくなる。『食堂かたつむり』のおっぱい山を思い出す。

  • とてもよかった。じんわりと優しさが心の内に広がるような作品。
    鎌倉の小さな文具店で手紙の代書屋さんをやっているポッポちゃんこと鳩子。彼女の周りには、バーバラ婦人や男爵など、温かく素敵な人柄の人たちがいて、彼女らによって物語は優しく紡がれていく。
    自分で手紙を書きたくても書けない事情のある人たち。その人たちのために代書屋はある。彼女のもとへやってくる依頼は、友人への絶縁状や借金のお断り、天国からの手紙など、どれも一風変わったものばかり。
    そんな依頼人の心に寄り添って手紙を綴る。一字一字に想いを込めて。やはり手書きの手紙は温かい。
    想いに触れた瞬間、心の奥深くにある繊細でやわらかい部分に触れられたみたいに、胸がキューっとなる。手紙を書くという行為はとても尊いことだと思った。
    小学生の頃に友だちと文通をしていた頃が懐かしい。毎回手紙が届くのが楽しみだったっけ。手紙を送りたい相手がいるって素敵なことだったんだなぁ。
    もっともっとこの物語に浸っていたかったくらい良かった。続編も出ているのが嬉しい。またポッポちゃんたちに会えるのが楽しみ。

    • ひろさん
      同感です♪
      大人になってからひしひしと感じますねぇ(*´д`*)
      同感です♪
      大人になってからひしひしと感じますねぇ(*´д`*)
      2023/07/05
    • かなさん
      ひろさん、はじめまして!
      では、ない気がしますね!!
      1Q84O1さんのコメント欄でお見かけしました(^^)
      こちらへのいいね、ありが...
      ひろさん、はじめまして!
      では、ない気がしますね!!
      1Q84O1さんのコメント欄でお見かけしました(^^)
      こちらへのいいね、ありがとうございます。

      ツバキ文具店、私も読んで思ったのは
      手紙っていいなぁ~ってつくづく感じました。
      最近はメールとかラインとかで済ませちゃう傾向で
      だから余計に心に凍みますよねぇ…。

      「ツバキ文具店」のあとは、「キラキラ共和国」…
      そのあとに「ツバキ文具店の鎌倉案内」をぜひ読まれてください。
      ストーリー中の情景が蘇ってきますよ(*^^)v

      ひろさんの本棚には私と同じ作品がいっぱいあるので、
      今回はフォローもさせて頂きたいと思います。
      これからどうぞよろしくお願いします。
      2023/07/06
    • ひろさん
      かなさん、はじめまして!
      でもなかったですね♪私もコメント欄でお見かけしておりました(*^^*)
      いいねとフォローありがとうございます♪

      ...
      かなさん、はじめまして!
      でもなかったですね♪私もコメント欄でお見かけしておりました(*^^*)
      いいねとフォローありがとうございます♪

      「ツバキ文具店」とてもよかったです!
      手書きの手紙っていいですよねぇ。
      最近は手紙を書く機会がほとんどないですが、描きたくなっちゃいましたっ♪
      「キラキラ共和国」のあとに「ツバキ文具店の鎌倉案内」ですね!ふふっ楽しみです(*´∇`*)

      かなさんの本棚はちょこちょこ覗かせていただいて、好きな作品がたくさんあるなぁと気になっていました!
      こちらこそ、どうぞよろしくお願いします。
      2023/07/06
  • 鎌倉でツバキ文具店を営む雨宮鳩子は、周囲からは鳩にちなんでポッポちゃんと呼ばれていた…。そのお店は代々、文具の販売と手紙の代書も生業としていた…。代書の依頼は絶えずあり、年賀状の宛名書きのようなことから、ラブレターや借金の断り状、天国からの手紙、絶縁状まで…依頼者の気持ちに寄り添い、依頼者の希望を叶える形で引き受けている…。

    先代である祖母に厳しく育てられた鳩子は、それに強く反抗したまま、ついにはお互い分かり合えないまま先立たれてしまうが…先代が遺した文通相手との手紙から、いかに自分が愛されていたのかを知ることになる…。

    手紙っていいなぁ…気持ちがそのまま伝わるなぁ…なんか、自分でも誰かに手紙を書いてみたくなるような、そんな作品でした。作品中に描かれている、天国からの手紙…じーんときました!あとお隣のバーバラ婦人…キラキラのおまじないをし(これ、私もやってみようっと!)、今が一番幸せで、毎日が何が起こるかわからない冒険と話す彼女のように、素敵に年を重ねられたらいいなって感じました。ポッポちゃんの今後も気になるし、「キラキラ共和国」、すぐ読みます(^^)

    • 辛4さん
      ↑娘に送ったのはツナグの映画です。このドラマはみていません。録画はあるので、いつか、ね。
      ↑娘に送ったのはツナグの映画です。このドラマはみていません。録画はあるので、いつか、ね。
      2023/02/19
    • かなさん
      辛4さん、こんにちは!
      「ツナグ」よかったですよぉ~(^^)/
      感動っ!!共感できて嬉しいです♪
      私にも娘がいるけれど
      この本いいか...
      辛4さん、こんにちは!
      「ツナグ」よかったですよぉ~(^^)/
      感動っ!!共感できて嬉しいです♪
      私にも娘がいるけれど
      この本いいから読んでみてって勧める作品もあるけれど
      なかなか…手に取ってもらえないっ!
      読書が嫌いな子じゃないんですけどねぇ…
      もともと図書館通いも娘の影響ですから(^^;)

      でも青山美智子先生の作品とか
      望月麻衣先生の「満月珈琲店」なんか
      娘のお眼鏡に叶ったようですけどね!!

      装丁関連のフォロワーさんですか??
      いいですねっ!
      これも「ご縁」ですね(^^)/
      2023/02/19
    • かなさん
      辛4さん、私は最近原作から入ってしまって
      なかなか映像まで回らなくって…
      原作だけで満足しちゃってる感じです。
      少し前までは、本読むよ...
      辛4さん、私は最近原作から入ってしまって
      なかなか映像まで回らなくって…
      原作だけで満足しちゃってる感じです。
      少し前までは、本読むより
      ドラマや映画の方が疲れないから好きだったんだけれど
      最近は、読書時間の方が圧倒的に長くなってます。
      原作とあまりにも違う映像も多いとがっかりしたりするし…

      でも、「ツナグ」の映画は観てみたいですね!
      いつになるか、わからないけれど(^^;)

      辛4さん、コメントありがとうございます!
      2023/02/19
  • ①鎌倉に行きたくなる
    ②誰かに手紙を書きたくなる
    ③万年筆(筆記道具)素敵な便箋、封筒が欲しくなる
    ④登場人物に会いたくなる特におばあちゃん「が生きていれば」
    これらのオマケは別にしても
    代筆を頼みに来るそれぞれの人の人生に泣けたり
    感動したりする。
    小川糸の作品の中で一番好き。

  • 小川糸 手紙の魅力は、文字と一緒に〈空気〉も届けてくれること「読者からのお手紙は、絶対に捨てられない。段ボール何箱分にもなるけど、大切にとっておく」 便箋や筆記用具にもこだわって|芸能|婦人公論.jp
    https://fujinkoron.jp/articles/-/7714

    糸通信【小川糸】公式サイト – ここは小川糸のオフィシャルサイトです。This is Ito Ogawa's official site.
    https://ogawa-ito.com/

    ツバキ文具店 | 株式会社 幻冬舎
    https://www.gentosha.co.jp/book/b11835.html

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著者プロフィール

作家。デビュー作『食堂かたつむり』が、大ベストセラーとなる。その他に、『喋々喃々』『にじいろガーデン』『サーカスの夜に』『ツバキ文具店』『キラキラ共和国』『ミ・ト・ン』『ライオンのおやつ』『とわの庭』など著書多数。

「2023年 『昨日のパスタ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小川糸の作品

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