ある女の証明 (幻冬舎文庫)

  • 幻冬舎
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本棚登録 : 85
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344428003

感想・レビュー・書評

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  • 気の毒なキワコ。
    物語が繋がってる短編。

    遺産相続、継母、、、屈折した人間達勢揃い。有りそうで有る物語の数々。地味風の女は怖いぞー!(^o^)
    人の不幸は蜜の味(*゚∀゚)
    完璧な母親、熊〜家の一人娘も読んだけど、この方の作品どんどんレベルアップしてきて面白くなっていってる気がする!!作品もっと読みたいです。

  • 長編だが連作短編のような趣もあるくらい、一つ一つの話は群像劇のように独立している。どの話にも共通の軸として「貴和子」があり、特に序盤は一体どんな魔性の女なのかとドキドキするが、読み進めるうちに、本当は彼女が何を考えどう生きようとしていたのかが少しずつ見えてくる。人の印象ほどバイアスのかかった情報はない。

  • なんでこんな展開になってしまうのか。
    小さいときから母親に連れられていろいろな義父のところで暮らす。大きくなり友人の夫と。「あなたは全部持っているから、代わって」というのがキーワードに見える。途中にいくつかつながりがわからない章もあった。
    そういう運命を追って生まれてきたのなら重すぎる。自分の知らないところでこういう思いで生きている人もいるのだろうか。

  • 同性のウケは悪いのに、異性の心を捉えて離さない女というのが世の中にはいます。彼女とつきあいはじめると、周囲の誰もが「やめておけ」という。どうしてこんな女を住まわせてしまうんだろうと思うけれど、騙されているかもしれないと承知のうえで、明かりの灯った部屋を見て涙が出そうになったという男の気持ちを考えました。幸せかどうかは他人が決めることじゃないもんなぁって。

    各章の冒頭に三面記事が掲載されています。その記事中で事故死したりトラブルに巻き込まれたりした人物の視点で語られる章仕立て。「喜和子」という女性についてさまざまな人が語るのかと思いきや、そうではない。ただそこに喜和子を感じる要素が何かしら含まれているだけの章も。数年を遡りつつ最終章まで進んだとき、喜和子は本当はどんな女だったのだろうと、やるせない気持ちに。

    類い希なる母性の持ち主だったのかもしれません。先日読んだばかりの原田ひ香の『母親ウエスタン』とかぶる。どちらの話も辛すぎる。でも、幸せじゃなかったと決めつけるのは傲慢なことなのかも。今もぼんやりと喜和子のことを考えています。

    このドロドロ感はクセになる。

  • 貴和子に関係する人たちの人生模様。
    「きわこのこと」改題。

    第一章 二〇一五年二月 衝突事故男性の死因「窒息死」と判明
    第二章 二〇一三年一月 「超熟女専門」売春クラブ摘発
    第三章 二〇一〇年七月 他人のベランダで暮らす男逮捕
    第四章 二〇一〇年七月 パトカー追跡中電柱に衝突 女性重体
    第五章 二〇〇九年十二月 母親に強い恨みか 殺人容疑で長男逮捕
    終章

    不遇の家庭環境で育った貴和子が、他人の家庭の幸せを侵食する。

    貴和子の魔性に溺れる男性、気付けば貴和子の影におびえる女性、貴和子の正体とは?


    悪女というわけではなく、人間の醜い部分を、本能的に上手く利用しているかのような貴和子。

    人間の本性なんて誰も分からない。だから人を信じたりすることの難しさ、大切さがあるかなと思う。

  • 面白かったです。強いて言うなら、章の繋がりが分かりずらかったです。

  • 貴和子との関係性や時系列が分かりづらい。
    4章だけ貴和子と関係ない全くの他人。
    そこは直接面識のある人物で統一してほしかった。

  • 平成31年1月1日読了

  • +++
    主婦の小浜芳美は、新宿でかつての同級生、一柳貴和子に再会する。中学時代、憧れの男子を奪われた芳美だったが、今は不幸そうな彼女を前に自分の勝利を嚙み締めずにはいられない。しかし――。二十年後、ふと盗み見た夫の携帯に貴和子の写真が……。「全部私にちょうだいよ」。あの頃、そう言った女の顔が蘇り、芳美は恐怖と怒りに震える。
    +++

    貴和子というひとりの女を、さまざまな年代に彼女とかかわった人々の目で見せられているような印象の物語である。貴和子が本当はどんな女性だったのか、いい人だったのか、悪女だったのか、幸せだったのか不幸だったのか。貴和子自身の言葉で語られることは全くないので、実際のところは判らないが、わたしには、貴和子自身は、その時その時で、自分に正直に生きているように見受けられる。ただ、どの年代でも、確固とした居場所を見つけることはできなかったように見えるのが、切なすぎる。物語全体を通して、もの悲しさが漂っている気がして、やりきれない気持ちにさせられる一冊である。

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著者プロフィール

1965年東京都生まれ。北海道育ち。1994年『パーティしようよ』が第28回北海道新聞文学賞佳作に選ばれる。2007年「散る咲く巡る」で第41回北海道新聞文学賞(創作・評論部門)を受賞。著書に『夜の空の星の』『完璧な母親』『きわこのこと』など。

「2018年 『玉瀬家、休業中。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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