ある女の証明 (幻冬舎文庫)

  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344428003

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  • 貴和子という女性を貴和子に関わった人たちの話から紐解いていくような物語り。
    読み終わっても貴和子ってどんな人だったの?ってわかりそうでわからないまま。
    悪女?良い母親?
    でも、それでいいのかもしれない。

  • 大変良かった

  • 一人の女性 貴和子をめぐる人々の人生の転落。
    女性の本心がこれでもか!と、まさにえぐり出すように描かれており、目を背けたいのに、どこか共感したり、軽蔑したり、目が話せない作品だった。

  • 2023.3.5読了。


  • 色々な人の視点を通して、貴和子という人を描いた作品。
    結局鍵井は貴和子の交際相手だったのか、夫の交際相手だったのか、はたまた友達だったのか
    いろいろとすっきりしないところが多く残る。
    貴和子は男を惑わせる魔性の女的に描かれていたけど、貴和子自身は男を信用していないし、むしろ嫌っていたんじゃないかなとも思った。

    あと、最近いろいろな作品を読んでいて思うけど、過去の自分の思考に未来の自分が苦しめられることってあるよね。
    過去の自分が馬鹿にしていたり、嫌っていたりした対象に、未来の自分がなってしまうみたいな。

  • 読み終えて、モヤッとする。。。

  • 面白いと言ってしまえば、そんな自分が嫌になる作品

    まさきとしかさんの描く女性は
    女性の本能でしかわからない、女性の美しさと醜さがミックスされたものが入った
    開けてはならないパンドラの箱を開けるような感じ

    理解したくない、どうしようもない女性がよく出てくるんだけど
    批判しつつも、どこか共感してしまう自分がいて
    丸裸にされた気になってしまう

    そのうえ、小説としてもなかなか読み応えがあるので

    今のところ
    一番好きな作家様ナンバーワンです

  • 色々の時代、視点からの貴和子を描いた作品。


  • 面白かった。
    子供の話しは心が痛くなった。

  • 「貴和子」という女性にまつわる連続短編集。
    本人視点の章はなく、彼女に関わる周りの人物からの視点でそれぞれ語られていく。
    スッキリとしない締め方に、どうなったのかと考えさせられる。

    自覚無自覚、意図的なのかそうではないのかはわからないが、一瞬で人を狂わせる程の魅力のある女性が身近にいたとしたら、やっぱり嫌だなぁと正直思う。

    人には多面性がある。
    対する人によって顔が変わる。
    いくつもの自分を持っている。
    時にどれが本当の自分なのかわからなくなる程、いくつもの仮面を持っている。
    そして他人には言いたくない、負の感情も持ち合わせている。
    無意識に他人と比べて、比べる事によって自分という人間を認識する。
    狡くて、醜くて、愚かで、浅ましい。
    でもそれこそ人間らしいとも言える。

    まさきとしか。
    女性の内側に潜む嫌らしさを表現するのがとても上手い作家さんだ。

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著者プロフィール

1965年東京都生まれ。北海道札幌市育ち。1994年『パーティしようよ』が第28回北海道新聞文学賞佳作に選ばれる。2007年「散る咲く巡る」で第41回北海道新聞文学賞(創作・評論部門)を受賞。
著書に『熊金家のひとり娘』『完璧な母親』『大人になれない』『いちばん悲しい』『ある女の証明』『祝福の子供』『あの日、君は何をした』『彼女が最後に見たものは』などがあり、近刊に『レッドクローバー』がある。

「2022年 『屑の結晶』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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