鳥居の向こうは、知らない世界でした。 後宮の妖精と真夏の恋の夢 (3) (幻冬舎文庫)
- 幻冬舎 (2019年2月7日発売)


- 本 ・本
- / ISBN・EAN: 9784344428393
感想・レビュー・書評
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4.5
相変わらず面白い。
ゆっくり、ゆったりした感じがとても心安らぎます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
恋が実って本当に良かった。零先生の言葉ってグッと心に刺さる。
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「テンペスト」
王宮に呼び出された理由は。
あれだけ彼女の事を卑下し異界から来た事以外に興味を持たなかったというのに、今になって手のひらを返すように頼み事をするのはどうなのだろう。
「お茶係と王子」
今更気付いてしまった恋心。
いくら相手の不調が分かるが人と関わってこなかった彼女からこそ、彼の気持ちにも気付かず自分の気持ちにも気づかなかったのだろうな。
「仮面と羽扇」
政略結婚の為に知らなかった顔。
二人共互いの本当の姿を見ようとしなかった訳ではなく、ただただ素直に知りたいという気持ちを口にする事が出来なかったのだろうな。
「後宮の妖精」
慣れない土地で張り詰めた気が。
当たり前の事だが今まで暮らしてきた状況と全く違う上、食文化までもが違うとなると気付かぬ内にストレスとして身体に蓄積されていくのだろうな。
「恋の病」
頼りの目が見えなくなった訳は。
単純な事と言ってしまえばそれまでだが、実際にこの問題を解決するには互いが身分関係無く腹を割って話し合わねばならないから難しいだろうな。
「惚れ薬」
密かに出回っていた毒を持つ薬。
誰が何のために配布しているのか分からないが、これだけ酷い副作用があるのを分かって配布しているのなら悪質すぎるな。
「真夏の夜の夢」
真犯人はすぐ側で企みを実行し。
バレずに薬を作っていた事も凄いが、その材料を誰にも知られず入手していただなんて手の込んだ計画であると同時にいつから企んでいたのだろう。
「それはまた別のお話」
死の淵から生き返った彼女は。
自分の命が消えかけるとなると隠す事も無く全てを口にしてしまいそうだが、その後息を吹き返したら凄く恥ずかしいだろうな。 -
いつもはほんのり香るくらいの恋が、前面に押し出されてます。
糖度が高いわけでは無いのですが、擦れ違いが切なく可愛らしい。
美味しそうなご飯や、興味深い薬など、細かい要素も多く散りばめられていて楽しい。 -
ファンタジーとして、安定感。
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関わりをもつという事は、相手の世界も自分の世界もちょっとずつ変化を遂げていく未来に踏み出す事なんですね。
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ゆったりした雰囲気がいい
著者プロフィール
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