リーダーの教養書 (News Picks Book) (幻冬舎文庫)
- 幻冬舎 (2019年6月11日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344428683
感想・レビュー・書評
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著者は、教養とは「普遍的な知識」であるとし、時代に振り回されないためには教養が必要であると言っています。
この本は、その教養をつけるための「お勧め本❕」を紹介してくれます。
ぜひぜひ、読んでみてください詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
途中まで。
■教養の定義
・人が他者に強制されず、自分自身で作り上げていく独自の「価値基準」を持っているということです
・自由でない状態は奴隷の状態
・自らの選択肢を増やしてくれるもの
・ワクワクして楽しいもの
知りたい、興味を持ったことを
その時に調べてみる、詳しい人に聞く
→岩盤に突き当たるまで徹底的に
→その積み重ねで教養が身につく
■品があるの定義
→欲望への速度が遅いこと
→→即時即物的にではなく抽象度をあげて物事を理解しようとする姿勢
→→マンションを買うまで、一年おきにどこがいいか家を転々としてから買った人の話
抽象度が高ければ高いほど実は実用的
→普遍的だから
■パターン認識を広げ、判断力を鍛える
歴史や経験に学ぶ
ドイツや日本
→精神論だから負けた、ではなく、負けが濃厚になる上で精神論になっていった
教養がある人はパターン認識の引き出しが豊か
→多くのパターンから物事を捉えているためジタバタしない
優れたリーダーは、新しい事象に直面しても、どこかで見た風景、いつか来た道、として捉えてる
→ブレない
■人間観をもて
・人間は賢いと思うか
・人間はおろかだと思うか→出口さんはこちら
→優れた部下がいても人間が進言したくらいで世の中変わらない
→世の中を変えるためには仕組みを変えないといけない
人間は多面的で一貫性がない
■デジタル
デジタルは効率を上げられるが効果に関わるものは期待していない
マイナスをゼロにしてくれるが
ゼロから1を生み出すことはない
基本的には時間と空間を縮めるためのツール
何をするか
ということは同時に
何をしないか
を決めること
よのなかにはトレードオフしかない -
教養を身につけることの楽しさや重要性は出口さんの本で学んでいたので、NewsPicksの記事で気になっていた本書を読んでみた。
楠木教授の書評も読んでいるのし、最初の対談で出てくるお二人の本をまずは…と思いつつ、ほかに興味がありそうな本を先に買ってしまった…
なお、哲学なんて興味ないと思っていたのに最初に読んだ本が哲学書(デカルトの方法序説)だったのは、自分でも意外だった…(岩波文庫くらい読めという別の著書で見た出口さんの言葉に刺激を受け、本棚を眺めていたらたまたま目に入ったので…) -
教養が大事であることはイメージできますが、とは言え本書に出てくる様々な書籍を読みまくるなんてとてもできないのでは…と思ってしまいました。
<以下要約>
いかにテクノロジーが発展しようとも人間の本質は変わらない。教養とは普遍的な知恵、自分自身の価値基準を身につけること。教養の有無は「要するに」が言えるかどうかである。
リーダーになる人はブレないことが必要。だから教養を身につけるべき。
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歴史
歴史を知ることは過去に起きた事象のパターン
を知ること
「想像の共同体」
「宇宙からいかにヒトは生まれたか」
経営
ビジネス書よりも教養書
「日本永代蔵」、「古事記」
「プロフェッショナルマネージャー」
経済学
伝統的経済学と行動経済学の両方必要
「予想通りに不合理」
「人材覚醒経済」
リーダーシップ
古典的ビジネス書を現実に当てはめる
「リーダーシップの旅」
「徹底のリーダーシップ」
「結果を出すリーダーはみな非情である」
日本近現代史
自分のアイデンティティを知るには三代遡る
「坂の上の雲」
「城下の人」
進化生物学
人類の進化の歴史を知ることで視点が変わる
「進化の教科書」
「人類がたどってきた道」
コンピュータサイエンス
文系の人間こそプログラミング基礎を学ぶべき
「明日を支配するもの」
「スティーブ・ジョブズ」
医学
体のメカニズムを知っておく必要性
「睡眠の科学」
「承認をめぐる病」
哲学
哲学とは人間の考え方を問い直すものであり
本当の知識を探し続けることで真理や物事の
本質に近づこうとする学問
「哲学ってどんなこと?」
宗教
世界の力学を知るのに宗教は必要
「宗教ってなんだろう?」
「日本人はなぜ無宗教なのか」
「日本の思想」 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/726715 -
担当業務がこれまでの領域とあまりにも異なったので、ハウツーばかり読んでいて、最近古典など読めていなかったが、久しぶりに読もうという気持ちになれた。
しかし、まだまだ学ぶべきことが多いと自分の無学を恥ずかしく思う。がんばらねば。
経営の意思決定をする際に、例えばオプションA、B、Cがあったとする。当たり前の話ですが、どの選択肢が一番優れているかは事前には分からない。どんなに分析して予測しても、実際にやってみなければ分からない面がある。だとすれば、事前に最も強固な拠りどころとなるのは、その人の中にある「論理的な確信」しかない。
それは、具体的なレベルで仮定に仮定を重ねて、各オプションの期待値を計算してくような作業ではなく、物事を単純化して「要するにこういうことだ」と本質をつかみ、自らの確信に基づいて決断するということです。
この「論理的な確信」の淵源となるものが教養なのだと思います。教養のない人には重大な意思決定は任せられません。 -
教養はハウツーではないということが書かれたハウツー本
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本を読もう!っていう話。
各分野の専門家がこの本良いよというのをたくさん紹介してくれているので、読みたい本がまた大量に増えた。
著者プロフィール
出口治明の作品





