キラキラ共和国 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 265
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344428805

感想・レビュー・書評

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  • 『ツバキ文具店』の続編。
    実は、前作で心惹かれた念願のRomeo No.3を手にすることとなりました。
    なんというか、持ち上げたりとか、芯を繰出たりとか、書いたりとか、そんな何気ないことにワクワクするって面白いね。

    代筆屋ポッポちゃんの物語としては、変わらず楽しく読めます。
    紙を選んで、筆記用具を選んで。
    感謝の手紙、絶縁状、お金の催促……。
    その人の真心に寄り添えるように考えて、したためる言葉が、エピソードとしっかり結び付いている。
    言葉を届けることに正解はないから、いつも手紙を書き上げた後、私まで少し緊張する。

    前作は星五つで、今作は星三つにしました。
    今作は「家族」をテーマに、ポッポちゃんと先代だったり、QPちゃんとミツローさんだったり、色んなスポットが当てられます。
    ただ、ポッポちゃんのQPちゃんに対する「母親感」が、私には少し苦しいものでした。

    血の繋がりはないけれど、娘となったQPちゃんと過ごす一つ一つの時間が、かけがえのない宝物。
    全体から余すところなく漂ってくる幸福感に、後ずさりしてしまったからかもしれません。
    いや、もちろん、ハッピーエンドは好きです。
    けど、起承転結オールハッピーな小説は、それはそれで満腹になってしまうんだと知りました(笑)

    あくまで私の感想です。
    なんとなく、まだ続きそうな感じがしますね。
    楽しみに待ちたいと思います。

  • ツバキ文具店を読んでから
    一年以上が経過しました。

    この二作目を読み始めてすぐに
    ほとんどの設定も物語も
    忘れてしまっている自分に
    うろたえてしまいました。

    「もう一度読み直さなくては…」と落胆しつつ
    しばらく読み進めていると

    鳩子たちの振る舞いや言葉のかけらが
    私の中にどんどん入ってきて
    「ああ!そうだった!」
    「そうそう!そんなことあったあった!」と
    心の奥の記憶をどんどん呼び起こしてくれるのです。

    気づけば一作目に戻ることなく
    すべてを懐かしく思い起こしながら
    新しい光と風を眉間のあたりに感じつつ
    心やわらかに読み終えていました。


    鳩子が代書した手紙…そう、手紙って
    こんなものではありませんでしたか。

    久しぶりにファンタジー以外で
    五つ星をつけたのではないかと思います。

    続いてほしいですね。
    二階堂カレーを食べにくるお客さんたちにも
    次の機会にはお会いしたいな。

  • 前作に続き(作者の考える)すてきな生活 in 鎌倉,かな。
    鎌倉の描写が美しいのと料理がおいしそうなのも前作どおり。
    レディ・ババにもう少し絡んできてほしかったが,それは次回作か。

  • 自分の考えを手書き文字で残すことの大切さに気づきます。
    主人公の鳩子さんが、亡くなった人の遺した手紙や日記でその人の人となりを想う内容に感銘。
    まずは書きもせずに、自分で自分の考えがまとまらないまま行動していることに反省。

  • あらすじ

    ツバキ文具店の続編。
    依頼主から頼まれた手紙の代筆をする、代書屋を営なむ雨宮鳩子。今回も、夫と離婚したいことを伝える手紙の依頼や、亡くなった子どもの喪中ハガキの依頼、友人に貸したお金が返ってこないことが気になってしょうがない‼︎関係を壊さないように伝える手紙を!という依頼まで、色々な難しい依頼が舞い込みます。
    鳩子のプライベートでは、一気に子持ちのお母さんになります。幸せな生活の中で、夫の亡き前妻のことや、母親とは?など正解の見えない問題とも向き合っていきます。
    書き方によってはとても重い物語になりそうなところを、ほのぼのとした書き口で、しかし、軽くなりすぎず真剣に人生と向き合っている鳩子の物語が面白い‼︎

  • 待ちに待った、ツバキ文具店シリーズ。うれしいいいい
    今回ももちろん、心がほっこりした。
    こういう、目の前で起きてることにちゃんと向き合う姿勢、いいよね。
    本当に、ゆとりのある暮らしがしたい。
    そして相変わらず、QPちゃんは可愛すぎ。

    あ、ニコニコパン食べなきゃ。

  • 【あらすじ】
    亡き夫からの詫び状、憧れの文豪からのラブレター、大切な人への遺言……。祖母の跡を 継ぎ、鎌倉で文具店を営む鳩子のもとに、今日も代書の依頼が舞い込みます。バーバラ婦人や男爵とのご近所付き合いも、お裾分けをしたり、七福神巡りをしたりと心地よい距離感。そんな穏やかで幸せな日々がずっと続くと思っていたけれど。『ツバキ文具店』続編。

    【感想】

  • 設定だけ考えたら、とても複雑なのに。
    なんてきらきらして優しい関係なのかしら。
    悩んでいることも相手のことを思う気持ちも、重い事柄のはずなのに。
    こんな家族が出来たら幸せだなあと思いました。
    心の中で唱えるおまじない、まねしたいです。

  • 待ってました続編!最初の最初に話がどーんと進んでてえー!ってびっくりしたけど、今回はその先の物語。
    思ったことを、言葉を形にしていくと、気持ちも整理することができる。頭の中で思ってるだけだとぐるぐるしちゃうけど、文字にしてみると、意外と世界がぱーっと開いたりする。
    今回も登場人物たちはとても素敵で。みーんな素敵!
    互いに思い合って、必要なときに必要な言葉を与え合えるようなそんな関係に憧れるのです。

  • あったかい家庭を築きたい。純粋にそう思った。

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著者プロフィール

小川 糸(おがわ いと)
1973年生まれ、山形県出身の小説家であり、作詞家・翻訳家でもある。作詞家の際の名義は、春嵐(しゅんらん)を使用。
2007年に初の絵本を上梓し、さらに翌2008年に小説『食堂かたつむり』を発表。同作は第1回ポプラ社小説大賞に応募し、最終選考にも残らなかった作品だったが、目に留めた編集者によって刊行され、ベストセラーとなり映画化された。同作は、2011年7月、イタリアの文学賞である、バンカレッラ賞料理部門賞も受賞している。
2017年、『ツバキ文具店』が「本屋大賞2017」で第4位にノミネート。ドラマ化もされた。続編『キラキラ共和国』も発行、代表的シリーズかつヒット作となっている。
その他代表作として、テレビドラマ化された『つるかめ助産院~南の島から~』。

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