- Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344429260
感想・レビュー・書評
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自分の心の中の大人像は、子どもの頃に見ていた「子どもから見たら大人に見えていた人たち」のことだと思うから、大人になるにはまだまだ時間がかかるものだと思い続けているような気がする。
同時に、大人になるにはまだまだ長い時間が必要なのだとも思い続けたいのだろう。
自分の中に大人を探して、もう大人なんだからと自分に言い聞かせることに疲れたときに、読みたい本。 -
いい加減な母親・カレンに捨てられた小学生の純矢は、親戚だという万知田歌子の家で暮らすことになる。そこには歌子の母・政江の他、太助と江口という2人の無職の男たちも居候しているという奇妙な家。おかしな家族との生活を経て、純矢は母親との関係を見つめ直す。
荒唐無稽な設定で、あまりにも濃いキャラクターたちに圧倒されながら読んでいたが、不思議と物語の言わんとするところは伝わってきた。 -
小学5年生の純矢は母子家庭。ある日母親から捨てられ親戚の歌子に引き取られる。無職の中年と67歳の引きこもりが居候している吹き溜まりのような場所。人との触れ合いの中で純矢は自分の居場所を見つけ出していく。夢見た未来と現実の狭間でもがきながら誰もが大人になれずにいる。それでも最後は温かかったな。
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2023.03.17読了。
純矢江口ペアがなんか好きなのと、私はまさきさんのつくる「余白」が心地いいのだと気づいた。 -
年末年始のお供にする本が欲しいなと思い近所の本屋で購入。この本を読んでいる最中に年を越した。
意外と適当に生きても人って何とか生きていけるのかなとか、思った。
日常を描いているような書きっぷりなのに中々ぶっ飛んだ世界観。異世界に連れていかれた。読んでいて楽しかった