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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784344430624
作品紹介・あらすじ
「あなたの心に流れている音楽が聞こえるんです」――北の小さな町にあるその店では、風変わりな店主が、お客様のために世界にひとつだけのオルゴールを作ってくれる。耳の聞こえない少年。音楽の夢をあきらめたバンド少女。妻が倒れ、途方に暮れる老人……。彼らの心にはどんな曲が流れているのでしょう? 思わず涙がこぼれる、幸せ運ぶ7編。
みんなの感想まとめ
心の奥に響く音楽をテーマにした物語が展開されるこの作品は、北の小さな町にあるオルゴール店を舞台に、様々な人々の思い出や感情が描かれています。耳の聞こえない子どもや夢を諦めた大学生、失ったものに向き合う...
感想・レビュー・書評
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北の小さな町にある、静かな佇まいのオルゴール店は、お客様のために世界にひとつだけのオルゴールを作ってくれる。
おっとりした口ぶりで華奢な体つきの店長は、人の心の中の音楽を聴きとれる、不思議な聴力を持っているらしい。
舞台となる街は、運河で栄えた異国情緒漂う石造りの建物や倉庫が並ぶ観光地といえば、すぐにあの街が思い浮かびます。
耳の不自由な子どもを持つ母や、恋人に愛想をつかされそうになっている青年や、同じ夢を持てなくなったバンド仲間、ピアノに挫折しそうになっている少女などがこの店を訪れます。
やり場のない気持ちを和らげてくれるようなお話ばかりで、思わず優しい涙が溢れてきます。
瀧羽さんの文章が心にじんときます。
向かいの喫茶店で働く女の子と、オルゴール店の店長さんのその後もあるようです。
何だか心が和みます。続編もぜひ読みたいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
オルゴール好きの私は書名に惹かれて購入しました。
でも、オルゴール好きの私は、読むのが勿体無くてしばらく積読にしていました。
オルゴールの音色のように優しい物語でした。
七つの作品が納められているのですが、最初の物語で涙が出てしまいました。心が温まるとても素敵なお話でした。
私も私だけのオルゴールを作りたいな。
曲は何にしようか。
箱はどうしようか。寄木細工も良いけれど、円筒形のシリンダーが見える透明な物も良いかも。
読み終わっても色々と想像して楽しめる作品でした。 -
7つの物語。
北の小さな町にあるオルゴール店。
人の心に流れる音楽が聴こえる店主が
世界にひとつだけのオルゴールを作ってくれる。
その音楽を通して相手の気持ちを知る。
まるで優しい音色が聴こえてくるよう。
日常がかけがえのない日々に変わる作品だと思った。
自分の中に流れている音楽はなんだろな♪ -
ふと立ち寄ったオルゴール店。
お客様の心の中に流れている音楽を聴くことができる店主。
ファンタジーのようなお話。タイトルと違ってとても静かで優しい物語。
「おむかい」が特に好き。
オルゴール店前のコーヒー店も好きな雰囲気。
私がオルゴールを作ってもらうとしたら、店主にはどんな音楽が聴こえるのだろう。 -
ありえないほどうるさいお店ではなさそう。
「あなたの心に流れている音楽が聞こえてくるんです」いったい私の心にはどんな曲が流れているのかな。
悩んでいたり迷っていたり落ち込んでいたり大事な人とのすれ違いをしていて、誰かに勇気づけてほしいとか思う場面に、音楽が優しく包み込んでくれるような短編。
「人生の大事な場面でたまたま流れていた曲が、意外に長く心に残ることもある」
「印象的な思い出の後ろで、鳴っている。反対に、その思い出を呼び起こすこともできる」
「思い出の伴奏」
そう話すムカイさんのお店のある街に行ってみたい。 -
星5に限りなく近いけど続編に期待を込めて星4にしておこうかな。
年末年始に読んだのタイミングばっちり。普段より静かで落ち着いた街並みを電車から眺めながら読むのにぴったりだった。上手く説明できないけど、タイトルとは真逆で静かでヘッドホンで耳を塞いでいるような空気感で心地良かった。
特に2話目の「はなうた」がぶっ刺さった。恋人と出会って4年。すべて上手くいっていたはずだった…自分と重なる部分も多くてずしんときた。。
~やる気さえあれば自分で出来る。できないのではなく、やろうとしないだけ~
~恋人の怠惰と甘えに愛想をつかした~
なんでその時に気づけないんだろうな。いや気づいてたのに甘えてやろうとしなかったんだよね。
自分とは違って順平はまだ遅くない。オルゴールを恋人に贈るところまでは描かれていないけどどうか上手くいっていて欲しい。
自分の心の声にも相手の心の声にも耳を傾けよう。 -
お客様の心に流れている音楽を聞いて、その人のためだけの、世界に一つだけのオルゴールを作ってくれる。
7篇からなる短編集で、店を訪れるどのお客にも、悩みや気がかりや心配事がある。そして、その背中をそっと控え目に押してくれる、自分の心のなかに流れている音楽とここで再会するのだ。
話のなかでは、曲を手にしたお客の未来は描かれていない(最後の話は別)
彼ら彼女らがその後どうなったのか知りたいようなきもするけど、この曖昧な余韻がまたより物語を膨らませてくれる。
ありきたりだけど、自分の心に流れている曲はなんなのか、ぜひ聞いてみたい。 -
「耳利きの職人がお客にぴったりの音楽をお勧め」
店主が選ぶ曲で、忘れていた記憶を思い出すだけでなく、自分が見過ごしていた大切な何かに気付かせてくれる不思議なオルゴール店の物語。 -
優しい気持ちになれる、優しい音色の物語だった
一つ一つの物語は短いけれど、それぞれの人生や思い出をうかがい知る
どの物語の終わりも、最終的な結末は読み手の想像力を掻き立ててくれるのが良いなって!
次に続く言葉はなんだろう?
次に彼はどのように行動するのだろう?
って思う終わり方で、私は幸せな想像をしてしまう
それは彼らの人生がこれからも続いていく道標みたいで私は好きだな
もちろんちゃんと綺麗な大団円の結末も好きだけれど、未来を想像する終わり方も素敵だな
この物語でのオルゴールは、人生の添え木のような役割だ
出しゃばることなく、思い出や人生の1頁を思い出させてくれる
物語によってはオルゴールはほんの少ししか登場しない!
正直それには驚いた
ありえないほどうるさいとのタイトルだから、沢山のオルゴールが鳴り響いているものかと笑
ほんと、1人の人生を支えた音を支える添え木みたいだ
耳の聞こえない少年に響く音、4人で作った音、好きを続けるための音
どの音の物語も優しくて、そして小さく幸せが灯っている
私がオルゴールを買う時は、オルゴールはどんな音を響かせているだろうと想像する -
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タイトルのイメージから、にぎやかなお話かと思ったら全然違った。
むしろ静かで優しいお話♬
連作短編集で、どの話も読後温かくなるようなお話だった。
ただ読み終わった後、で?って感じの話もちらほらあって、余韻を残す感じがこの本の良さなのかもだけど、私はどうなったのか結果が知りたいタイプなので、ちょっとモヤ〜(^^;
続編も出てるようなので読んでみるかな♡
1番最初の話が好きでした! -
「ありえないほどうるさいオルゴール店」
読了ツイートを読み、気になっていた一冊。
タイトルと内容が「そう、きたか!!」の一冊となりました。
【舞台】
運河が映える港街の一角にたたずむオルゴール店。
男性店主が営む店構えは、街に静かに溶け込み、何気なく立ち寄る時々のお客さまをおもてなしします。
【オルゴール】
音色はあるオルゴール。
声色がないオルゴール。
音色から声色を想像するもよし、
音色の世界だけで楽しむもよしのオルゴール。
一度は耳にしたことがあるあの音色。
それが物語の中心です。
【あなた、わたしのオルゴール】
店主は、オルゴールを売ることが、仕事ではなく、
お客様の想い出、心のなかの詩を奏でるオルゴールをお客様と一緒につくることです。
店に立ち寄るお客様の心のなかの詩。
それを文字の世界で聴くことで、あなた、わたしの心なかの大切な詩を思いだすかもしれません。
忙しいとは心を亡くすと書きます。
そんなときには、こちらの著書が処方箋になるかもしれません。-
こんにちは
素敵な本をお読みになったようですね。
私が先日読んだ、青山美智子さんの「鎌倉うずまき案内所」という本に似ているように思います。
...こんにちは
素敵な本をお読みになったようですね。
私が先日読んだ、青山美智子さんの「鎌倉うずまき案内所」という本に似ているように思います。
あの本は★5でした。
「忙しいとは心を亡くす」と書くんですね。
(#^.^#)2021/10/23 -
ゆうママさん
こんにちは。メッセージ、ありがとうございます。
ありえないほどうるさいオルゴール店
どこかの街に本当にありそうなお店です。...ゆうママさん
こんにちは。メッセージ、ありがとうございます。
ありえないほどうるさいオルゴール店
どこかの街に本当にありそうなお店です。
訪れるお客様の物語、エピソードも、現実離れしていないため、没入しやすいです。
ぜひ、秋の夜長の一冊に、、、。2021/10/24
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思い出の曲ではない、心の奥底のフレーズを聴き取ってオルゴールにする店主。
だからオルゴールを聴いて、思っていた曲と違って驚く。ほんとに聴きたかった、聴かせたかったメロディ。
それぞれがそんなオルゴールによって前に進める。
耳の聞こえない息子に贈るオルゴール。贈る人も贈られる方も、どちらも幸せなお話でした。 -
物語の後半になってタイトルの意味が分かった。
音楽を通して自分が知らない自分を知るきっかけをくれるオルゴール店の店主は身近にいてほしい。
作中で音楽をきっかけに50年越しに明らかになる真実があったように、私も音楽で何年も前のことを思い出して感慨に浸りたい!と思ったから、これからは暮らしの中の音楽をより大切にしたい
続編の『もどかしいほど静かなオルゴール店』を読むのが楽しみ -
オルゴールの音って澄んだ響き。美味しいコーヒーまで出てくるなんて、至れり尽くせりだなぁ。
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【収録作品】よりみち/はなうた/おそろい/ふるさと/バイエル/おむかい/おさきに
北の小さな町にあるオルゴール店が舞台。
その店では、風変わりな店主が、客の“心に流れる曲”を聞き取り、オルゴールに仕立ててくれる。できあがったオルゴールは、その人の心の奥底にある自分でも気づいていなかった思いを呼び起こす。
オルゴールの音は触媒となり、聞いた人を動かす。その後については書かれていないが、動いた人はどのような結末をも受け入れられるのではないかという予感が残る。 -
『あなたの心に流れている音楽が聞こえる』という店主のいるオルゴールのお店にまつわる短編集。ちょっと不思議で短いお話しの中に、それぞれの人生や思いがしっかり描かれていました。『おそろい』で仕上がったオルゴールは素敵だなと思いました。
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瀧羽麻子さんの『ありえないほどうるさいオルゴール店』が、めっちゃ好きなタイプの小説でした。
「心の中の音楽」をオルゴールにしてくれるという、北の町のお店が舞台の連作短編集。
書き込みすぎない余韻が、たまらなく好きでした。
ブログを書きました!
↓
https://okusama149.blogspot.com/2021/10/841.html -
7人それぞれの人生の一片を垣間見るごとに、自分の心の中のカンテラが1つ、また1つ灯るような、あたたかな物語でした。
あのお二人、あの後どうなったのか凄く気になります…!! -
どの話も完結して前を向いてとはならず、この先どうなるんだろうと不安や期待が募った
オルゴールは私は身近にないけれど知っている
それこそ、この本のようになんか観光地に多いよねというイメージしかなかったけれど、読み終わってから、思い出がとじ込もっていたり、聞くという行為を意識するイメージも加わった
店主からオルゴールを受け取らない話もあるが、それがまたオルゴールという、身近にはないけれど、音も姿も思い出すことが出来る存在と同じなのかな?と思った
そして表紙がケーキのようで可愛らしかった
著者プロフィール
瀧羽麻子の作品
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