世にも美しき数学者たちの日常 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 312
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344430778

作品紹介・あらすじ

百年以上解かれていない難問に人生を捧げる。「写経」のかわりに「写数式0 0 」。エレガントな解答が好き。――それはあまりに甘美な世界! 類まれなる頭脳を持った”知の探究者”たちは、数学に対して、芸術家のごとく「美」を求め、時に哲学的、時にヘンテコな名言を繰り出す。深遠かつ未知なる領域に踏み入った、知的ロマン溢れるノンフィクション。

感想・レビュー・書評

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  • 思いがけず、涙がこぼれそうに。

    数学科に通う息子のレポートがリビングに散乱していることがよくあるが、理解するどころか読むことさえ、不可能。そんなことから、バリバリの文系の私も数学という文字には興味があり、手にとった一冊。

    例として挙げられているような数式らしきものは、やっぱり全く意味が分からず、何度もよみなおしてやっぱりわからない…と、思ったが、数学者の情熱とか思いとかがあちこちから溢れていて、そこに感動したし、数学だからって特別ではないことは感じることができた。
    何かに打ち込むって、すごいこと。

    でも、少し偏っていて、それが魅力であることも事実。見方を変えれば、変人。

    これ読んで、息子のレポートを読めるわけではないけれど、今以上に面白がることはできそう。

  • 二宮敦人さん…どこかでと思ったら、『東京芸大 最後の秘境』を書かれた方だった。前作が面白かったので期待した分、読後は少しガッカリした。

    著者も編集者も文系で数学アレルギーという点で共感が持てたものの、結論は曖昧だったように思う。
    皆違って皆良い(=グレー)それはそれで良いのだろうが、では何故この本を書いたのか?そこは白黒つけた方が面白かったのではないか。
    数学アレルギー者向けに書いたのなら、尚。

    結局のところ、私はやはり数学が苦手だ。

  • 以前フェルマーの最終定理も読んだことがあるけど、数学について深く分からなくても面白かった。
    数学について書いてあることはわからないことがほとんどだったけど、数学は式を解いていくものではなく、新しい問いを作るもの、もっと面白いものなんだってことが伝わってきた。
    数学者たちもユニークで、イメージがだいぶかわった

  • 「数学」者たちのいろいろな考え方、それを噛み砕く二宮さんの考え方、に触れることができた気がして面白い
    今大学生だけど、高校の時にこれを読んでたらさらに数学が好きになってたのかなって思う
    高校の数学、もしくは受験数学を経験したから、こんなに面白く読めたのかも、とも思うけど笑

    多分初めて?ノンフィクションを読んだと思う
    読み始めた時読了に時間かかるかもって思ったけど普通にさらさら読めた
    いつも思うけど二宮さんほのぼのミステリからホラーまで幅広いジャンル書いてるの本当にすごいと思う

  • 数学という世界の豊かで広い世界観。
    数学への考え方が変わる。

    お笑い芸人タカタ先生のネタ
    「9月28日(9.28)に福山(29.80)雅治が吹石(2.14)一恵と結婚して」
    9.28+29.80+2.14 =
    41.22
    よい夫婦
    になった。という歌とか♪

    ゼータ関数のグラフを3DCGにしてその形のケーキを焼いて、食べれるゼータ関数レシピてことでクックパッドに掲載した人とか。

    作者は数学苦手、という気持ちもいろんな先生にぶつけつつ、相手の意見をフラットに解釈し、取り入れていく。その姿勢も、読んでてすごく気持ちがよかった。

  • 武蔵野大学図書館OPACへ⇒https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000247950

  • 数学が大の苦手の私なんですが、学校で教わった答えがある問題も解けないことでクヨクヨしてアレルギー出てましたが、数学が好きで没頭する方々もいればその反対もいる。
    そんな方々の話を本を通して読めたことを嬉しく思います。

  • 2023/01/24

    数学が苦手な著者が数学の教授から中学生まで色々な人に話を聞きに行く。数学が好きな人ばかり集めたものかと思ったらそんなこともなく(数学してるけど)色々な視点で数学を知ることができた。インタビュー形式。

  •  私は、数学が苦手である。しかし大人になって学校で教えられた数学だけが数学ではないらしいと気づき始めてからは、本書のような、数学が苦手な人でも楽しめる数学の本に少しずつ手が伸びるようになってきた。数学に魅了された人々との対話を通して覗き見る数学者たちの日常。天皇陛下の前で自作の素数の歌を歌ったり、「GW明けの月曜一限とかありえない」ため授業を休講にしたり、あまりにも自由な、しかしどこまでも誠実な数学者たちの姿には憧れすら覚える。私のように中学時代に数学アレルギーを発症した人なら、本書で少し軽減するかもしれない。

    京都外国語大学付属図書館所蔵情報
    資料ID:635506 請求記号:410.21||Nin

  • 姫路大学附属図書館の蔵書を確認する→
    https://library.koutoku.ac.jp/opac/opac_link/bibid/SS00105716

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著者プロフィール

1985年、東京生誕。一橋大学経済学部卒。著書は他に「!」「!!」「!!!」「!!!!」「暗黒学校」「最悪彼氏」(ここまですべてアルファポリス)、「占い処・陽仙堂の統計科学」(角川書店)、「一番線に謎が到着します 若き鉄道員・夏目壮太の日常」(幻冬舎)などがある。

「2016年 『殺人鬼狩り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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