神奈川県警「ヲタク」担当 細川春菜2 湯煙の蹉跌 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 179
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344431447

作品紹介・あらすじ

県警刑事部の捜査指揮・支援センターに所属する細川春菜に捜査の応援要請が入る。ヤマは二ヶ月ほど前に温泉旅館で発生、被害者が露天風呂で全裸のまま凍死するという何とも奇妙な殺人事件。捜査一課の浅野が温泉宿の娘である春菜を見込んで依頼してきたのだが、二人が頼った「登録捜査協力員」(温泉ヲタク)は一癖も二癖もある人物ばかりで......。

感想・レビュー・書評

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  • ヲタクたちに殺人事件についての意見を聞くというユニークな設定だが、今回は温泉の蘊蓄がたっぷり。ヲタクへの聞き取りはほとんどが温泉の知識に埋もれていて、あれあれという感じ。最後に一気に解決に至るが、その辺はうーん取ってつけたような感じかなあ。

  • 細川春菜シリーズ第2弾は温泉でした。

    ヲタクにたくさん喋ってもらい、そこからヒントを得るというとても地道なものですが、春菜の傾聴力は素晴らしいですね。

    最初は同じ支援センターの同僚が名推理を披露し、その後のヲタク情報をもとに真相に迫っていくものでした。

    何となく想像できる展開でもありますが、切ない真相でした。春菜の成長が感じられます。

    次も楽しみです。

  •  今回は温泉ヲタクでしたね。

     しかし、廃宿ヲタクとか廃湯ヲタクは理解できなーい

  • シリーズ第二弾。今回は温泉ヲタクが登場。鉄ヲタには、色白、頭でっかちといった偏見を持っているが、温泉ヲタク、中でも野湯ヲタ、廃湯ヲタなどは活動的で健康的な感じがする。一応、推理小説仕立てだが、筋読みで解決しちゃってる。

  • ヲタクミステリーの2冊目。今回は温泉ヲタクです。密室状況があったり、アリバイ崩しがあったり、ミステリーとしても読みどころの多い1冊となりました。
    今回も蘊蓄にはやられ気味で、なんか廃湯に行ってみたくなりました。

  • 春菜の推理は見事なのですが、ちょっと唐突な印象がありました。それまでの「ヲタク」や福島県警から聞いた話しのなかに伏線らしきものはあるにはあるのですが、あまり印象に残らないものであるためです。推理が唐突だと、事件の真相に一気に迫るオドロキはあるものの、読み手としては謎がだんだんと見えてくるときの楽しみがないといいますか、ちょっと物足りないな、、、と。

  • 待望のヲタク担当細川春菜新刊

    今回は、温泉ヲタク的知識満載

    春菜は捜査協力員のヲタク達に思い切り得意な分野を喋らせて、捜査上必要な知識を引き出す

    地道で大人しい聴き取り捜査に徹するだけと思いきや、最後に鮮やかに魅せた

    私も温泉大好きで、仙石原温泉は何度も行ってます

  • 温泉での殺人事件に関わることになった春菜。
    前回は鉄道ヲタク、今回は温泉ヲタクの協力を得ます。
    動機は何なのか?
    前半部分はほぼ温泉の話で、温泉の知識が全くと言ってない私にとって興味深いものでした。
    どんな所にも危険は潜んでいます。
    気をつけなければいけませんね。

  • 温泉での殺人事件。箱根に小田原、長らく訪れてないな…。温泉オタの話は捜査にはあまり役に立っていなかった気がする。

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著者プロフィール

中央大学法学部政治学科を卒業後、神奈川県内の小学校で学校事務職員として勤務。2014年3月に小説執筆に専念するため、フリーとなる。社会保険労務士、行政書士の資格を持つ。熱烈なフラメンコファンであり、多くのアーティストを応援している。2014年 『私が愛したサムライの娘』で、第6回角川春樹小説賞受賞。15年同作で、第3回野村胡堂文学賞受賞。

「2023年 『脳科学捜査官 真田夏希 エキセントリック・ヴァーミリオン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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