ヘルジャパンを女が自由に楽しく生き延びる方法 (幻冬舎文庫)

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  • 幻冬舎 (2023年2月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784344432673

作品紹介・あらすじ

医大の不正入試から、痴漢や「生理の貧困」問題、女性政治家の少なさ等々、女たちが性差別に声を上げる一方で、「男らしさの呪い」から抜けられない男たちのしんどさも。「女は翼を折られ、男はケツを蹴られる」と喝破する著者が、男も女も繊細でいいし傷ついていい、よりよい未来のために声を上げていこう! と元気づける爆笑フェミエッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 女の本屋 > 著者・編集者からの紹介 > アルテイシア『ヘルジャパンを女が自由に楽しく生き延びる方法 』(幻冬舎文庫)   投稿◆羽賀千恵(幻冬舎)    | ウィメンズアクションネットワーク Women's Action Network
    https://wan.or.jp/article/show/10486#gsc.tab=0

    「このヘルジャパンを少しでもマシにするのは私たちの責任」。JJ(熟女)が若者にジェンダーを教えたら、どうなった? | HuffPost
    https://www.huffingtonpost.jp/amp/entry/story_jp_6405a1bce4b079d3eb5cbe99/

    ヘルジャパンを女が自由に楽しく生き延びる方法 | 株式会社 幻冬舎
    https://www.gentosha.co.jp/book/b14837.html

  • フェミニストとして執筆を続ける著者の、ちょっとくだけた、でも真面目なフェミニズム、ジェンダーについてのエッセイ。

    フェミニストというと、声高に女性の権利を主張する面倒くさい人たち、と思われているような気がする。でも、フェミニズムとは「誰も排除されない、みんなが共生できる社会」を目指すものであって、それは男性にだって、LGBTにだって老いも若きも皆当てはまること。

    本書は、フェミニズムやジェンダー(社会的、文化的に割り当てられた性差)について具体例を挙げながらわかりやすく説明する。文中に昔のネタががんがん放り込まれるので、よくわからないノリのところもあるが、それも忌避されがちなテーマを少しでもとっつきやすくするための工夫なのだろう。

    マジョリティは自分がマジョリティだと気づかない。鈍感でいられること、考えずにいられることこそが「特権」なのだ、と著者はいう。本書では、マジョリティがマイノリティの側に立って考えられるよう、さまざまな立場変換を行いながらわかりやすく説明する。

    例えば、性被害が話題になった時に「男が皆悪いわけではない」と主張する人たちに対して、日本人の男性が欧米で暮らして、アジア人差別を何度も経験した話を白人にした時、「白人が皆悪いわけではない」「責められているようでつらい」と返されたらどう思うか。
    男性の部屋へ行って性被害に遭った女性に「家行くかなあ?」といった芸人に対しては、「明石家さんまに家に来いと言われて断れるか?」。

    無意識に性差を強要していないか気づくためには、「男女逆だったら言うか?」と考えることをすすめる。
    例えば、「夫が夕食を作る」「休日は夫が子供の面倒を見る」と話すと、「優しい旦那さんだね」「旦那さん、えらいね」なんて会話はよくあると思うが、「優しい奥さんだね」「奥さん、えらいね」とは言わないだろう。
    結婚した女優に妻と女優の両立についてたずねるのも、新婚の人に「奥さんの手料理はどうですか?」と聞くのも、男女逆ならまずない話だ。
    男性も、「男は泣くな」とか「男なんだから言い訳するな」など、感情を表すことを無意識のうちに制限されることが多い。それは女性にはないことだろう(「女はすぐ泣く」とは言われるが)。

    こういう話をすると、「言葉狩り」「そんなことを言っていると何も話せなくなる」という意見が出てくるが、何も考えずに話をすることができて、それをとがめられない、それこそがマジョリティの特権だということを認識する必要がある。

    結局のところ、フェミニズムとはいかに想像力を養うか、なのだと思う。自分は自分以外の立場になることはできないし、あるカテゴリではマイノリティでも、別のカテゴリではマジョリティになりうる。いかに自分とは異なる立場の人のことを想像できるか。それを常に意識していないと無意識の差別を繰り返してしまう。

    ジェンダーを学ぶことは、視力がよくなることに似ている、と著者はいう。視力がよくなることで見える世界が広がり、ジェンダー以外の問題も見えてくる。
    すべての人の視力がよくなり、すべての人が機嫌よく暮らせる社会、それがフェミニズムの目指すべき社会なのである。

  • 安定の疾走感溢れる文章とネタの数々にうっかり電車で笑いそうになった。コロナ禍の3年、これほどマスクの存在に感謝したことはない。
    幻冬社plus「アルテイシアの熟女入門」を読んでいる自分にとっては既に読んだことのある内容だが、「そういやこんなことあったな」と当時の話題とともに思い出す。問題が問題としてちゃんと燃えるようになったんだな本当に…。
    せやろがいおじさんとの対談での男性のセルフケアについて
    せやろがい『自分のことを大事にしてくれる人がいたら嬉しいじゃないですか。それがべつに自分だったとしても』に膝パーカッション。

  • -------------------------
    「男と女、
     どっちが
     つらい?」
    そんな不毛な争いはやめて、
    みんなで
    ジェンダーの呪いを
    滅ぼそう!
    -------------------------
    JJ(熟女)のエッセイを読んで以来でしたが、
    前回読んだエッセイはただただ笑いと共感と憧れでした。
    今回はジェンダーについて。

    生理の貧困、痴漢、性暴力、差別、
    声を上げれば上げるほど、叩かれ煙たがられ。
    男は男で、「男らしさの呪い」から抜けられないしんどさ。

    バイアスって本当に至る所にあるなあ、と。

    俺だって、私だって、お前だって、と人を責めるのではなく、どんな人でも生きていけるような社会が必要。
    理想はわかるんですが、とても難しい。
    一つの問題に拘ると、それを利用、悪用する人が出てきたり。
    本当に難しいけれど、問題を捉える目線だけは持っていたいと思います。

    -------------------------
    こうして政治家たちは都合のいい国民を育ててきたのだ。
    国民が「本人の努力不足」と自己責任教に洗脳されていたら、政治は批判されずにすむ。
    「文句を言うのはワガママ」「黙ってお上に従え」と奴隷教育されていたら、権力者はやりたい放題できるだろう。
    20年前に小泉政権が発足した頃から「自己責任」という言葉をやたらと聞くようになった。同時に国民の経済格差がどんどん開いていった。

    同質性の高い集団内では、強者は自分が強者だと思わずに生きている。そして強者であればあるほど自分の特権に気づきにくい。

    弱い立場の人やマイノリティの存在が見えないから「本人の努力不足、自己責任」と言って、社会の構造を変えようとは思わない。

    性犯罪の加害者の95%以上が男性、被害者の90%以上が女性である。

    たとえば内閣のメンバーはおばさんとおばあさんばっかりで、国会議員の9割が女性で、企業の管理職の9割が女性。
    そんな絵面を想像すれば、今が偏りすぎだと気づくだろう。それが逆だと気づかないのは、感覚が麻痺しているからだ。

    こちらは差別の構造の話をしているのに、あちらは「俺の話を否定された」とムッとする。
    -------------------------
    最後の方にRBGのフェミニズムにつてい語っている言葉、私もアルテイシアさん同様スタンディング膝パーカッションです。笑

    決して堅苦しく難しい文章ではなく、随所に笑いを取り入れつつ、でもここは真剣という場所は、真剣が伝わってくる。

    対立するのではなく、
    自分たちの立場に固執するのではなく、
    お互いに考えられれば良いと思う。たぶん難しいけど。

    大学時代にジェンダーは少し学んでいたけど、
    改めて現代のジェンダーについて考えさせられました。

  • 女性専用車両の成り立ちを始めて知った。知らないことは恐ろしい。元々仕事してる間は性別がなくなればいいのにと思ってたけど、すっと腹落ちした一冊。わたしもフェミニストだわ。

  • フェミもここまで来たんだなあ。RBGの話とか。ほかの人がそれに賛同するような戦い方、なんて懐かしい。なんて難しい。自分をケアすることはなかなか慣れない。結構大変。ヒトのケアならできるのにね。というのはみっちりと染みついた呪いですね。よたよたと続けるしかないのだろうなあ。

  • アル姐さんの本はこれまでも読んでいたけれど、今回1番腑に落ちた気がする。

    悪が勝利するために必要なたった一つのことは
    善良な男性と女性が何もしない事
    エマ・ワトソンの言葉

    とにかく。
    悪いのは加害者であるということ。
    何がなんでも、被害者になんらかの理由を押し付けない。
    男女の対立を煽るのではなく、
    性犯罪者、性暴力をなすものに対してこえをあげようということ。
    構造が問題なのだから、構造を変えるには沢山の声が必要。
    性暴力ではなくて、単にいじめだったり、アジア人差別だったりしたら、どうなのか?
    自分がマイノリティだったら?
    マイノリティとマジョリティの問題で、マジョリティは考えなくてもよい特権を持っている。
    踏みつけるつもりがなくても踏まれた方は傷つくんだ。

    笑えない人はいないか?傷つく人はいないか?

    膝パーカッションがかなり打ち鳴らされた。
    自分もたくさん間違えてきた。
    昔は面白かった事が笑えなくなって悲しくもある。
    それでもアップデートしていきたい。
    し、子どもたちには誰もが自由で自分らしく、自分を好きになれるようになってほしい。

  • はじめに
    ジェンダーを知らなきゃヤバい時代がやってきた①~⑥
    私が嫌われてもフェミニストを名乗る理由
    俺の股間と黄金のような夢の話
    JJはなぜDaiGo化せずにすんだのか?
    ミナミさんがこのコラムを読んでくれるといいな
    「男の子はどう生きるか?」JJからボーイズへの遺言
    「ぼくの推しを守って」イマジナリー桶を打ち鳴らす仲間たちへ
    ロリコンに甘すぎる国で子供を守るためにできること
    おらこんな村イヤだけど、諦める気はさらさらない
    「性が乱れる」に歯茎がめっさ痛いやないか
    祖母の名は
    ノットオールメンはもう聞き飽きた
    「#共通テスト痴漢撲滅」に涙が出たのは
    男と女、狂っているのはどっち?
    次世代の男の子たちをミソジニー沼から守るため
    RBG先輩、私もあなたのように闘いたいです
    特別対談せやろがいおじさん☓アルテイシア

    タイトルはドキっとするし、本文はうん●が沢山出てきて相変わらずアルテイシアさんの勢いが止まらないんだけど、やっぱり読んでよかった。
    中盤以降は「そう!わかる!!」と私も膝パーカッションしたり、こんな事件があって闘ったから今この生活がある、このことが炎上した理由はコレっていうのを具体的に教えてくれて楽しく学べた。

    それにしても昨年掲載の内容を早くも書籍化してくれるなんて驚いた。
    定期的にお勉強しないといけないな。

  • 『82年生まれ、キム・ジヨン』を読んで色々と思うところがあったので、フェミニズムについての本を読みたくなりました。
    フェミニズムってこれくらいのテンションで語るのが一番いいのかも。アニメのパロディはわかって読んでもつまらないんだけど、このテンションに押し切られて笑ってしまう。
    ただ同じことが、複数の章に何度も何度も書かれてるのはちょっと残念。
    大事なことだから、2回以上言ったんだろうけども。

  • なるほどそういうことだったのかと、自分の中のもやもやがくっきりとした。自分ももっと学ばねばと思った一冊でした。あのときの自分に、大丈夫だよ、君は間違ってないよと伝えたい。人には相談できなかったこと、言えなかったこと、その理由やどうしてなのかもここには書いてあった。膝パーカッション。

  • 読みやすい語り口のエッセイ。表紙が可愛い。

    女が、とタイトルにあるが、男性のしんどさ生きづらさにも紙幅を割いているので、女性が声を上げると湧いてくる「男だって~」勢はぜひ読むといい。

    最初の対談形式コラムはTwitterで話題になっていたので読んだ記憶がある。Web記事で読む分にはいいんだけどまとめて読むと口調と言い回しとオタクネタがしつこくてしんどい。これが巻頭なのでここで振り落とされる人が多いんじゃないかそれはもったいないこんなに良い本なのに、と余計な心配をしてしまうのは繊細オタク仕草だろうか。いやしかし、オタクしか読まないわけでもないし、元ネタをちょっと書いておくとかあってもいいのかなと思った。意味不明な話題で盛り上がっててこちらはそれをわからなくてとりあえず愛想笑いをしている状態を読書でまで味わいたくないというか。ケロロと進撃とスラダンとガンダムとドラゴンボールとジョジョが好きなのはわかった。

    そして、日本のプロ野球は好きじゃないんだろうな。筆者にとってはどうでもいいことなのだろうが、私はプロ野球が好きなので、セクハラ・パワハラを合わせて「セパ両リーグ」と、いかにも面白いだろとドヤ顔で言われるのは嫌だった。アルハラ低能者を略して「アルテイシア」、とか言われたら嫌じゃない? 書いてて私も嫌ですが。

    身近にある物事に関するもやもやを言語化してくれるので、それだと頷きながら読んだ。身近なことを、こんな些細なことにいちいち…と飲み込むのではなく、身近なことから言ってこ! と肩を叩いてくれるような本。

    巻末のせやろがいおじさんとの対談が面白かった。男性も自分で自分を気持ちよく機嫌よくしていこう。

  • めちゃくちゃ面白くて買ったよ。

  • 冒頭のアルさんとモブさんの架空対談が秀逸。特に、何があかんか気づくためには「それ男女逆でも言うか?」「そのネタで笑えないのは誰か?」を考えてから口に出してみては?と。エマ・ワトソンのスピーチ、「僕の狂ったフェミ彼女」も読んでみたいと思った。◆「自分の大切にしているもののために闘いなさい。でも、他の人がそれに賛同するような闘い方をするのです」(ルース・ベイダー・ギンズバーグ)

  • 知らないということを知ることが大切
    セルフケアの大切さ
    自分を大事にして初めて、他人のことも大事にできる

  • どうして、こんな女性向けのタイトルにしたんだろう…。生き延びる方法なんてどこにも書かれてないし。■ジェンダーについて書かれた、それなりに勉強になる本だとは思う。が最初のモブ男との対談は、こんな男いないし、ところどころ挟まれたオタクネタも寒い。子どもにジェンダーの呪いを植え付けない以外に、具体的に何からすればええねん、って感じもある。ちょっとイマイチ。

  • 「フェミニズム=女性の権利だけを追求する思想」というのは誤りで、男性・女性関係なく、誰もが自分の思った通りに自由に生きることが可能な社会を目指す思想だという点が、新たな学びだった。あと、怒るのは悪いことじゃないというメッセージに救われた。

  • ジェネレーションギャップでネタが通じないところがあったけど、平易な言葉で読みやすかった。ヘルジャパンって言葉が好き。
    フェミニストって特別なことじゃない普通のこと。

  • 語り口がクセ強なので、読む人を選ぶかも。自分にとってもちょっときつかった。でもとても勉強になったし、世の中を見る目が変わりました。沢山のひとに読んで欲しいなと思いました。

  • 読みやすい表現の中でフェミニズムの知識がつくから、とりあえずみんな読んでみたらいい本だと思う。文庫だから安いし。

    わたしもフェミニストだった。

    ただ女であるってことだけで性暴力に遭わなきゃいけないの、ほんと意味不明だよな。犯人全員まじで消えろよと思ってる。
    実親からの性暴力に遭ったことも、小学生の頃に自宅マンションのオートロックに入ったら、後ろからつけていたであろう男にスカートの中に手を入れられたことも一生許さないし呪っているし、実体験としてその気持ちを知っている。
    なんでキモ野郎のせいで、出歩くときは後ろをめちゃくちゃ警戒しなきゃいけないのか。近づいてくる人がいたら超避けなきゃいけないのか。他人がエレベーターに乗ってきたら降りなきゃいけないのか。
    世界からこんなにもクソで頭の悪い人権侵害犯罪が消えれば、わたしたちがこんなにも警戒し続ける必要がなくなり、もっと自由に生きられるのに。なんでこんなにしょうもないことを大きな声で叫び続けなければいけないのか…ほんと最低。


    とりあえず、男だから/女だから云々とか差別的な発言をする人がいたら、あからさまに怪訝な顔しながら無視するか反論しようと思う。



    ただ、ひとつだけ言いたい。こういった差別や地域間での貧富の差を生み出した元凶が一体どこの国なのかということを知ってほしい。
    そうすれば、手放しで「イギリスはいい」「フランスはいい」とは言えないはず。
    当たり前だけど、女性蔑視だけが世界の問題ではない。教育を受ける機会も、職業選択の自由も、好きな人と結婚することも、誰もが自分の思うままに幸せに過ごせる世界にするには、地域間での貧富の差も絶対的に解決しなければいけない問題なんだ。

  • ジェンダーについて知識を深めたいと思っていたタイミングで、ダンサー/振付師の仲宗根梨乃さんがInstagramで紹介されていて、これだ!!と思い読んでみました。

    ジェンダーについての話題になると、どうして対立関係ができてしまうんだろう・・・
    そのモヤモヤを自分なりに言葉にして解放したいとずっと思っていました。
    それと、一番怖いのは、自分自身が「悪意の無い差別」に加担すること。
    そんな自分のままで「加害者」を叩いたり、「被害者」を援護したりしても、自己満足で終わるか、問題を悪化させていくだけだよな、と。

    アルテイシアさんとモブおじさんの小気味良い対話形式になっているので、中高生も読みやすいと思います。

    みんなが自分らしく生きられる世の中になりますように。
    いや、きっとなる!!

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著者プロフィール

フェミニズムを明快に軽快に語り下ろす作家。
主な著書に、『フェミニズムに出会って長生きしたくなった。』『モヤる言葉、ヤバイ人』『離婚しそうな私が結婚を続けている29の理由』『40歳を過ぎたら生きるのがラクになった 』『オクテ女子のための恋愛基礎講座』『59番目のプロポーズ』ほか多数。

「2023年 『生きづらくて死にそうだったから、いろいろやってみました。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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